確認と旅路
俺は黒い果実のアジトを潰した。と言っても支部だが。
マスターは流れ弾で死んでおり、ザクロの居場所は聞けなかった。
一日アジトで玉座で葉巻を吹かしながら、待っていたが帰って来るものは誰も居なかった。
俺は素直に元アジトを後にし、その日はログアウトした。
翌日、八月二十八日。
俺は昨日獲得した称号とクエストによる報酬を見ていた。
『悪人殺し
悪人を殺した証と同時に人を殺した証でもある』
『下剋上
レベル10以上上の相手を倒した証。
レベルが上の相手に与えるダメージが微量増える』
『超下剋上
レベル50以上上の相手を倒した証。
レベルが上の相手に与えるダメージが増える』
『究極下剋上
レベルが100以上上の相手を倒した証。
レベルが上の相手に与えるダメージがかなり増える』
『支部潰し・黒い果実
闇ギルド黒い果実の支部を潰した証。
黒い果実から目を付けられる。賞金稼ぎ(バウンティハンター)ギルドで見せると賞金を貰える』
最後の称号はクエストの報酬で手に入った称号だ。
他にはエクストラステータスポイント30、エクストラスキルポイント50。
装備品、黒い果実のロザリオだ。
『黒い果実のネックレス。
闇のリンゴをかたどったアクセが付いたネックレス。
影移動スキルが装備できる』
『影移動
影のある場所にスタミナを消費して瞬間移動する』
なるほど、ザックの奴はこれを装備していたんだな。
何にせよ俺にはかなり使えるスキルだ。
影人形とのコンボも狙えるし、俺にとっては何処にでも瞬間移動できるスキルだ。
「賞金でも貰いに行くか」
賞金稼ぎギルドに出向き、俺は称号を見せてGを貰った。その金額1000万G。いきなり大金持ちだ。
逆に多すぎる。何かに使いたいが、いいものはないだろうか。
あまり使いたくなかったが、商人ギルドに行って銀行を使うか。銀行の癖に使用料金として入金と引き出しの際に千G取られるんだよな。
でも不慮の事故などでなくすよりはマシか。俺は銀行に1000万Gを預ける。
『小金持ち の称号を手に入れました』
『金持ち の称号を手に入れました』
『小金持ち
銀行に100万G預けた証。
銀行の金利の率が微量高くなる』
『金持ち
銀行に1000万G預けた証。
銀行の金利の率がすこし高くなる』
そうか金利があるのか。これは得したかも知れん。
その後俺は何をするか迷った。
ザクロを追うべきか、それとも他の何かをするべきか。
俺は昨日三回エクストラアーツを見た。
羨ましいと素直に感じる。
俺もエクストラアーツが欲しい。
というわけで教官の元にエクストラアーツが欲しいとねだりに行った。
「すまん。エクストラアーツは俺の管轄外だ。教えて貰える場所を教えてやるから行って来い」
教官はいつでも俺の役に立ってくれる。
直接教えてくれこそしなかったが、教えてくれる場所は教えて貰えた。
早速向かう。と思ったが場所が第三の町トレスだった。
俺はまだトレスには行けない。
ということで、先にウナギドラゴンを倒しに行った。
「ギャァォオオオオオオオオ」
悲鳴を上げてウナギドラゴンが粒子になる。
一撃だった。
一直線に沼の湖に来て、そのままくる敵を一撃で撃ち殺し、ウナギドラゴンも撃ち殺した。
ザクロが来ないかと期待を抱いていたが、ザクロどころか他のPKも来なかった。
最前線が第六の町だからな、きっと第六の町にPKは集まっているのだろう。
『沼の鰻龍の討伐者
ウナギドラゴンを倒した証。
第三の町ウノに転移できるようになる』
『鰻龍の最速討伐者0.2
ウナギドラゴンを最速で倒した者の証
他に記録が塗り替えられた時、この称号は元鰻龍の最速討伐者になる。
VITが1.2倍になる』
ウナギドラゴンを倒して称号を貰った。
そこでふと称号を見ていると、王狼の最速討伐者が元になっている。
誰かが記録を塗り替えたのか。
元の称号はAGIが1.1倍になるになっていた。
0.1の差だが馬鹿にできない。
俺はウノの町に転移し、キングウルフを狩りにいった。
今回はファニングショットの一撃で仕留める。
結果、
『王狼の最速討伐者0.3
キングウルフを最速で倒した者証。
他に記録が塗り替えられた時、この称号は元王狼の最速討伐者になる。
AGIが1.2倍になる』
を手に入れ戻した。
「転移、トレス」
満足した俺はエクストラアーツを手に入れるため、第三の町に向かった。




