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襲撃

 第一回武闘大会が終わった翌日。

 俺はウノの町のベンチに座って、大会で手にいれたものを見ていた。

 まずは称号だ。


『第一回武闘大会ベスト4

 第一回武闘大会でのベスト4になった証。

 次の予選の予選があった場合しなくてよくなる』


『第一回武闘大会ユニークバトル賞

 第一回武闘大会でユニークな戦いを行ったものに送られる賞。

 LUK+1』


 ユニークバトル賞は本戦の後、アンケートでベストバウトの戦いはどれだったとかがあった。ユニークバトルもそれも一つだ。

 手に入ったのは不本意だがな。

 俺は次にユニークアイテムブックを手に取る景品が十個があるが全部PvPに関係するアイテムだ。

 俺は余り興味ない。

 適当に勝利の悪魔のお守りを貰った。

 効果はSTRとLUKをPvP中に10上げる効果だ。

 これ売ったら高い金になるだろうか。

 アスール、店主ルートで売ってみるか。

 俺は露店街に行き、アスールの町に行く。

 

「おお、ガンマさん! 大会見てたよー、面白かったねー」


 にししっ、とアスールが笑う。こいつ青を基調とした服に青髪で、名前も青の意味なんだよな。どんだけ青好きなんだろう。


「そうだな。ところで売りたいものがある。店主経由で売って貰って売れたら売り上げの一割をやる」


 そういって俺は勝利の悪魔のお守りをアスールに見せる。


「ええ!? 売っちゃうんですか!? それ大会の景品ですよね」


「ああ、俺は興味ないからな」


「これなら八十万Gぐらいで売れますかね。売れたら連絡しますね」


 俺はアスールと取引で大会の景品を渡す。

 さて、俺は暇になった。

 町に出てボスでも倒すか。

 俺はまだ第二の町の沼の湖のボス、ウナギドラゴンを倒していない。

 第三の町に行くためにもウナギドラゴンを倒しに行こう。

 俺は町を出て沼の湖を目指す。

 沼に行くまでの道中は楽だった。

 弱い敵しか出ない。

 出てくる敵の目を撃って終わりだ。

 平原を抜けて、林地帯に入る。ここを抜ければ沼地に着くはずだ。

 林の敵も雑魚だった。一発撃って終わりだ。

 

「ん?」


 ふと違和感を覚えて振り返る。何かざわつく感じがする。まとわりつかれている様な。

 だが、後ろにはモンスターはいない。

 

「気のせ……!」


 風を切る音が聞こえて咄嗟にその場から離れる。

 先ほど俺がいた場所を見ると弓矢が刺さっていた。

 ここら辺に出るモンスターで弓矢を使うモンスターはいない。

 これはPK・プレイヤーキラーというやつだろう。

 プレイヤーキラーその名の通り、プレイヤーでありながらプレイヤーを狩る存在。

 プレイヤーキラーは単純に快楽でやっているものとプレイヤーを倒し落とすアイテムを狙ってやっているものがいる。

 俺は大会でベスト4という結果を残し、大会でしか手に入らないアイテムを手に入れた。

 狙われる理由としては充分だ。

 林の中では平原と違って射線が遮られるところがあるのは否めない。きっと平原の頃からつけられていたのだろうが、何らかのスキルで俺は気づかなかった。

 俺が違和感を覚えたのは殺気か何かだろう。

 そして弓矢の刺さった角度を見るに敵は……。


「上か!」


 上を見ると木の枝の上に立つ黒いローブを着た人物たちが見えた。

 人数にして六人。

 顔には何か付けている様だが、顔に薄いモザイクが掛かって良く分からない。

 だが何となく何を付けているかは分かる。ゴーグルだ。ゴーグルをつけてやがる。

 完全に目を守る俺対策じゃないか。

 さらにはマフラーで首を守っている。

 PKのさらにパーティか。

 

「この馬鹿! お前が矢なんて撃つから包囲する前にばれたじゃねぇか!」


 機械音性みたいな声が響く。PKなだけあって身バレしないように対策は充分ということか。

 

「いや、振り返るからばれたと思ったんだよ」


 弓矢を持ったPKが反論する。

 今のうちに逃げるか?

 いや、後ろ見せれば弓矢で撃たれる可能性が高い、

 それに逃げるのは俺の趣味じゃない。

 俺は目を狙って弓矢を持っているプレイヤーを撃つ。

 が、余り痛手与えられなかったようだ。怯んだだけで消滅しない。

 HPバーが現れないために、どれだけ削ったかもわからない。

 HPバーが現れないのも何らかのスキルだろう。


「やっぱりだ! クリティカルヒットがでなきゃ雑魚だ!」


「チッ」


 思わず舌打ちする。その通りだからだ。とにかく負けるわけにはいかない。

 俺は眼帯を外し、アーツを開放する。

 そしてそのまま、弓矢の奴を狙う。

 目を狙ってるので相手は怯むが全然ダメージを与えられていないようだ。

 他の奴がついに動き出した。

 投げナイフ、吹き矢、黒い炎の魔法、飛び道具が俺を襲う。

 一直線に来るだけだったので数が多かったが何とか回避できた。

 先読みスキルの恩恵もあるだろう。

 

「囲むぞ、あと弓持ちお前はいい加減動け!」


「でも眼球にピンポイントで弾が飛んでくるの恐いぜ」


 回避するのと同時にローリングアクションのアーツを発動したので弾は満タンになっている。

 PKたちが地面に降り立ち俺を囲もうと展開してくる。

 取りあえず、一人ずつに弾丸をぶち込んだが、少し怯んだだけで効果なしだ。

 俺は前に進み、ながら弾丸を撃っていく。

 飛び道具が飛んで来たらローリングアクションで回避して、弾を補充する。

 

「逃がしはしない」


「!?」


 気づけば俺の前に一人のナイフを持った男がいた。

 ナイフを構えて俺に向かって来る。

 ナイフを振りかざしてきたので、俺はリボルバーで受け止めるが、STRが違いすぎる。

 俺は呆気なく吹き飛ばされた。

 体勢が狂ったところでナイフを持った男がナイフを投げる。


強奪(スチール)!」


 俺の胸にナイフが直撃する。

 目の前が血の演出で染まる。

 体が動かない、死だ。

 すぐに街に死に戻りするわけではない。復活魔法や、復活アイテムを使う猶予として、30秒の時間が与えられる。だが俺は復活アイテムは持っていないし、復活魔法を使ってくれる仲間もいない。


「チッ、屑アイテムだけか。景品はないな」


 ナイフを持った男が呟く。そういやこいつどこかで見たことがあるような……。

 あっと言う間に三十秒は過ぎて俺の視界は真っ黒になった。


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