私が最高に頑張った日
私は彼女に救われた4
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布団の上にゲロ事件から数ヶ月が過ぎた、暑かった季節も過ぎ、寒い季節がやって来た。
今日の日付は12月25日になっていたよく見ると、下の方に小さく美恋誕生日と書かれている、そう今日は彼女の誕生日だ。
「美恋用意できたかい?」
「もうちょっと待ってー」
美恋と出会って、もう1年が経とうとしている。
今日の目標は美恋に告白することだった。
「じゃあ望 行きましょうか」
今から私達は和歌山の〜に、
イルミネーションを見に行くのだ!
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和歌山に着いた時、時刻は早朝だった。イルミネーションの場所は閉まっており、人っ子一人見当たらなかった、どうやら早く来過ぎたようだ。
「美恋どうやら早く来すぎたようだ…と、とりあえずご飯食べに行こっか」
私は前から気になっていた、
特別な料理屋に向かうことにした。
「うわぁ〜凄い!」
美恋が目を輝かせながら言う。
「これは予想外だ…」
ネットで、魚 その場調理っと調べたら出て来た店なのだが、どうやら外で自分達で釣った魚を店内で料理にしてくれるようだった。
受付で釣り道具を貸してもらい海に行った。
数分後…
「望ー見て見て何か釣れたわよ!」「美恋それフグだ 食べれないフグは内臓に毒があるらしい」
「そうなの…」
彼女は残念そうにフグを元の住処に返した。数分後…
「また何か釣れたー」
「うわぁ〜!すぐに元の住処に返しなさい!」
彼女が今度釣り上げたのはカスザメだった…、何故こんな所で釣れる?
そうこうしてるうちに美恋が、
マグロ私がウルメイワシを釣り上げ調理して貰ったのだった。
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「何故こんな所でフグはまだしもマグロやカスザメが釣れるんだ…」「私の運のお陰だね!」
と腰に手をあてドヤ顔で言う。
「私なんか1匹しか釣れなかったのに…」
気分がしずんでいる私を慰めるかのように、調理された魚が運ばれて来た。
「お待たせしましたー マグロの刺身とウルメイワシの煮付けと海鮮丼でーす」
どん!と料理が目の前に置かれた。「いただきまーす」
2人分の声が響く
「じゃあまずマグロの刺身を食べようかな」
「あ、それじゃあ私もマグロたーべよ!」
「美味し〜い!」
二人の言葉が重なり店内に響く。「あっははは、言葉が重なっちゃったね。」
笑う彼女を見て私は楽しさの余り忘れかけていたことを思い出した!
「あ、あの…美恋さん」
「どうしたのよ 急にさんづけで呼んで」
「今日の夜渡したい物があるので楽しみにしてて下さい!」
夜告白することを決めた私の心は、焦って内緒にするべき言葉を先に口走ってしまった。
「分かった 楽しみに待ってるわ…」彼女は笑顔で答えた。
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ご飯を食べ終わってからイルミネーションに行くと、開園間近なのか
朝は誰もいなかった入り口が、人で混雑していた。
しばらく待っているとアナウンスが流れて来た
(皆様本日はお越し頂き誠にありがとうございます。本日は皆様の幸運をお祈り致します、では開園です!)
と言った瞬間人々が入り口へと吸い込まれて行った。
「私達も行こっか」「ああ!」
その時だった、私の手を柔かくて暖かい物が包み込んだ。
ちらっと美恋を見ると
「望はこんな時、どっかにふらっと行ってしまいそうで怖いわ」
と真剣な顔で言われた…
「行かないよ!子供じゃあるまいし」
こんなことを言いながらも、
私は結局彼女の手を離すことは出来なかった。
「うわぁ〜望あれ見て」
彼女が指を指した方向を見ると大っきいツリーが、見事な装飾品に飾られて光り輝いていた。
「綺麗… 写真撮ろっか」
「題名は2人の誓いでいいから?」
「まだ何も言ってないし…」
(あれ…もしかして告白すること気づかれてる?あれ?あっ!そういえば私料理屋で…)
「何ぼーとしてんのよ、その口の空いた顔を撮るわよ」
既に自殺したはずの私が、美恋に救われて約半年。
私達は初めて自分達の写真を撮ったのだった。
その後は1時間位イルミネーションを見て回った。
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「じゃあ美恋行こっか」
「次は何処にいくの?」
「見晴らしのいい場所」
私はネットで偶然発見した場所に、美恋を連れてきた。
「美恋さん、話したいことがあります」
「どうしたの急に真面目な感じになって」戸惑う彼女
私は今日覚悟を決めたんだ!
「美恋私と…けっ…」
ここまで出て後一歩で言えるのに心が言うことをきいてくれない、
もし告白して振られたら美恋はどっかに行ってしまうかもしれない…
今まで出会った人…全てが私から離れて行った。
もしかしたら美恋も私から…
その瞬間私の身を美恋が包み込んだ…
「貴方の言いたいことは分かるわ…もし失敗したら、
私が目の前から消えてしまうかも知れないそう考えているんでしょ!」「美恋私は!」
やっと君のことが好きだ!と言えそうになった瞬間柔らかい感触が口を塞いだ…。
口の中に何かが入ってくるそれが美恋の舌だと気付いたのは一瞬だった。
数分後位経ったのか彼女は、私の口から舌と口を離し口の周りのお互いの唾液を拭いてこう言った
「私は貴方のことが大好きだから目の前から消えたりしないわよ…大丈夫…大丈夫…」
「けど…私は君を幸せにしてやれないかもしれない」
それが一番不安だった
「何言ってるのよ…私は今とっても幸せよ…」
と言うと彼女は、もう一度私の口を塞いだ。
お互いの口を離し私は言った
「美恋 いや 秋風美恋さん私と結婚して下さい!」
「喜んで…」
私が渡した物を指に付け、彼女は今までで一番の笑顔で…返事を返してくれた…。
第4部 完
やっと告白です…