初デート?
前回主人公の名前を書き忘れておりました
海風 望といいます。
彼女は 秋風 美恋といいます。
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気がつくと私はベットで寝ていた。
(あれ私は確かに飛び降りたはず…)ゆっくり体を起こすとそこは見慣れた自分の部屋だった、
しかし部屋を出て下に降りると見慣れない人がいた…
部屋を進むとだんだんはっきりと見えてくる。
そこには小説に書いた通りの姿をした女性がいた。
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(美恋が何故ここにいる!それに私は確かに飛び降りて死んだはずだ… まさか本当に異世界に転生できたのか?)
それにしては現代風すぎる。私が望んだ世界は例えるなら中世ヨーロッパだ、そもそも自分の家から始まる異世界転生など聞いたことがない…。
そんなことを考えていると女は私に気づいたのかこっちを向いた。
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「あ、気がついたんだ!良かったー 。駄目だよ自殺なんかしちゃ」
と目の前の女性は私に語りかける。
「え…あっ はい」
「どうして自殺なんかしようと思ったの?」
「それは…」
目の前に私の理想の女性がいるそのことを思うと私は答える前に泣き出してしまったのだった…
「もしかして聞いたら駄目な質問だったかな?」
そう言うと美恋?は私を抱きしめて、頭を撫でてくれたのだった。
とても柔らかい感触に身を包まれる、まるで子供の頃に戻ったような気がした。
「貴方は…美恋なの?」
「何言ってるの?私は貴方の彼女の美恋よ!」
「そんな訳ない!だって美恋は私が生み出した空想の人物なはずだ」
その時の私は普段と違う状況に錯乱していたのか、こんなことを言ってしまったのだ。
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なんとか落ち着いた後にゆっくりと話をすると、
どうやら美恋は窓から落下する私を助けてくれたらしい、何故彼女が現実世界にいるのか聞いたがきょとんとした顔をして、何も答えてくれなかった。
こうして誰1人気にかけてくれなかった生活から20年間生きてきて初めて自分を気にかけてくれる人との生活が始まった。
(私は今とっても幸せだ…)
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それから3日がすぎた頃
「美恋どこか行きたいところない?」 「遊園地!」
っと彼女は笑顔でそう答えた。
「私、遊園地はいままで行ったことないんだ…」
まぁこの世界に来てまだ3日しか経ってないし、
行ったことがない施設の方が多いよな
「いいよ 遊園地行こっか!」
私は彼女を電車に乗せて海沿いの遊園地に向かった。
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実は私も遊園地に来たことは1度しかないのだ、
そう考えると私も美恋と同じように楽しめる気がした。
実際美恋を見てみると彼女は入場する前から、まるで子供のようにはしゃいでいた。
「望あれ見て!上から早く降りるやつ 私あれ乗りたい!」
「ジェットコースターだね。人気だから早めに行かないと人でいっぱいになるから一番目に行こうか」 そんなことを話していると、入場開始を知らせる放送が流れてきた。
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「開幕はダッシュだー!」
私と美恋はジェットコースターの列に突っ込んだ。急いだおかげで私達は1番前の席を取ることに成功した!しかし一番上まで登りきった瞬間、私達は乗ったことを後悔した…
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「待って…望…気持ち悪い…」 とジェットコースターから降りた彼女がゾンビのような歩き方でこちらに近づいてくる。
「美恋…私も…吐きそうだ…」 初めてのジェットコースターなのに、97メートルから落下する物に乗ったのだ、気持ち悪くなるのは当然のことだ。
「少し休憩しよう」
私達は近くの店のベンチに向かった。
ジェットコースターの近くにあるせいか、その店はかなり混雑していた。
「望あそこ…一つ…空いたわよ…」 「君が先に座ってくれ私はまだ大丈夫だ…」 と言うと彼女はかなり辛かったのか席に座った。
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それから10分後体調が良くなった彼女を連れて私達は観覧車へと来ていた。
勿論彼女の提案である、観覧車に乗り込みゴンドラはどんどん地上を離れていった。 「望ー、外見て見て!すっごく綺麗!」
と彼女に言われ外を眺めて見ると4年間引きこもっていた私には勿体無いほどの景色が目に飛び込んで来た。海 太陽 彼女 の3つが重なり、まるで…その瞬間急に目の下にハンカチが当てられた。
「望…なんで泣いてるの?何か昔のこと思い出したの?」
と美恋に言われて私は初めて泣いてることに気がついた。
「分からない…」
彼女にハンカチを当ててもらいながらそう答える私を美恋は…。
観覧車から降りた瞬間、何故か私の体が冷たくなった気がした。
その後お土産屋などを見て回り、帰る頃にはすっかり辺りは暗くなっていた。
第2部
会話文が思いつかない…頑張らなければ…