私は彼女に救われた
私は彼女に救われた
今日自分は恋に落ちた SNSで知り合った人にだ。名前は春咲というらしい年齢は18歳性別は女子、
今思い出せばこの人に告白したのが全ての始まりだった。
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自分と春咲さんが出会ったのは1年前のこと当時15才だった私は 、友達関係が上手くいかず高校を中退し真っ暗な部屋に引きこもりSNSの掲示板で今の悩みを相談していたところほぼふざけた回答の中で一つだけ真面目に話を聞いてくれそうな回答があった
(何か悩みがあるなら相談に乗ろうか?)
それから毎日何か悩みごとがある事に、なんでも聞いてくれたそして、そのおかげで私は立ち直ることができたのだった。
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それから2年後のある日、少しは明るくなった部屋の中で私は顔も声も知らない春咲さんに告白することを安易に決意したのだった。
(春咲さん突然ですが今度〜で会いませんか?)
私は彼女が自分の家から少し離れているところに住んでいるのを知っていた、
SNS特有の通知音が鳴り
(いいですよ)
と返信が来たのだった。
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私が待ち合わせの場所に着いた時太陽はまだ少し見える程度にしか昇っておらず時計は朝の5時を指していた 、どうやら早く来すぎたようだ 。
適当に時間を潰していると時計は待ち合わせの時間の8時を指していた。
(そろそろ春咲さんが来るはず…どんな人なんだろ?)と考えがていると女性にしては妙に低い声が目標を自分に定めて掛けられた。
「もしかして影内さんですか?」と私のSNSでの名前が呼ばれた。振りかえるとそこにいたのは30代位の男だった…
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その時私は何を思っていたのだろうか、そうSNSでの紹介文が本当である可能性はほぼ0に等しい 、
「春咲さん男だったのですね…」
私は彼女であった筈の彼にそう告げた
「最低…」
と私は女の子みたいなセリフを残しその場を立ち去った。
家に帰ると部屋は2年前より暗くなっていた気がした、それ以降春咲と連絡を取ることも外に出ることも一度も無かった。
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そんな事件から4年後誰も信じなくなった私は更に暗くなった部屋で小説を書いていた、別に何処かに投稿するわけでもないのに、
内容は現実世界に絶望して自殺し異世界に転生した主人公が金髪の先をピンクに染めた少女 美恋 と出会い結婚する話である。
(こんなことがあったらもっといい人生を送れたかも
な…)
と思いながら私は書いた小説を持って、家の二階へと足を運んだ、
ゆっくりと一歩ずつ物語の主人公と同じ道を進んでいく。
(そうこの物語の主人公は私だ)
そう思いながら窓を開けた
浮遊感に満たされながら全身に風を浴びながら落ちていく瞬間、
「危ない!」
と少女の声が聞こえた気がした。
第1部完
今回が初投稿です。よろしくお願いします