異世界清掃たより(2016年12月号
【異世界清掃たより】2016年12月号 発行:(株)異世界清掃サービス 管理部
いよいよ寒さが厳しくなってきました。体調管理にはくれぐれも気をつけて下さい。また、年末ということで、作業数も多く、細かくなりがちです。そういう時こそ、安全・丁寧な作業を心掛けたいものですね。さて、今月の「ヒヤリ・ハット」事例を見ていきましょう。
☆ヒヤリ・ハットとは・・・「重大な災害や事故に直結してもおかしくない、一歩手前の事例のこと」
とあるダンジョン物件で清掃作業中のAさん。数日前から風邪気味で、体調がすぐれません。注意力も散漫になっています。通路の床清掃をしていましたが、コーションボードの設置を忘れています。モップで床清掃を始めましたが、後ろの曲がり角から進んできたパーティに気付かず、モップの柄の先が・・・
→典型的な「ヒヤリ・ハット」事例ですね。幸い今回はモップの柄の先が勇者さんの鎧に軽く接触しただけで、ケガや破損がなかったのは運がよかったと言えます。しかし、モップ柄の先が目に当たっていたら・・・装備を破損させてしまったら・・・お客様にケガをさせてしまったり、お客様の物品を破損させた場合は、保障・弁償の義務が発生します。また、もしオークさんのような大きなモンスターに衝突していたらどうでしょうか?自分自身が大きなケガをする可能性も考えられます。
・体調に留意。体調がすぐれない場合は、責任者に相談し指示を仰ぐ。
・通路清掃の場合は、必ず前後にコーションボードを設置する。
・モップをはじめとする資機材の扱い方を、確認しておく。
異世界での清掃という、特殊な清掃を行う者として、重要なことのひとつは「物語に干渉してはならない」です。「我々の行動ひとつひとつが巡り巡って、その世界の運命を変えてしまうことになる・・・」という意識を持ちましょう。今年も一年、お疲れ様でした。来年も安全・丁寧な清掃を、心掛けて下さい。それでは皆様、よいお年を!