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13歳以下の児童を性的に愛せばロリコンです。

「俺は思うのだ」


俺しかいない四畳一間。

小さな呟きというか問いかけはくすんだ天井へ吸い込まれていった。


「何を思うのだ?」


俺しかいない四畳一間。

適当な相槌が煙草のけむりで黄ばんだ壁へと溶けて行った。


ふと目線を下げると昨日飲みかけていた缶ビールとつまみにしようと置いたままになった豆と貝紐が目に入った。

出したはいいものの疲れていたためかあまり飲まない内に寝てしまったのだ。


はぁ、と息を吐きそれらを片付ける。


「俺は思うのだよ」


もう一度呟いた。

今度の呟きは消えることなくしっかりと相手へ伝わった。


「何を思うのだ、君は」


振り替えればそこに一人の女性の姿があった。


「ああ、やっと来てくれたのか」


その風貌はいかにも仕事のできるOLというのか孤高の女社長というのか隙が無いようで実は好きだらけなスーツ姿であった。

目鼻立ちのはっきりした美しい顔立ちは時に冷たい印象を与えてしまうようで彼女がつり目がちなのもそれに拍車をかけているようだ。


それにしても突然現れた彼女に俺はさして驚きもせずに対応できたのは長年の付き合いからくるなれというものだろう。

俺はあえてさも彼女の登場を心待にしていたかのような反応をする。


そうすれば当然彼女は


「待っていてくれたのか、坊や」


それに乗ってくる。

その美しい容姿からは想像できないようなニヤケ面をさらしながら。


「当たり前だ、俺と君は同志――いや同じ穴のむじなじゃないか」


わざわざ言い直したのにもワケがある。

なぜなら俺と彼女が歩む道はどう考えても志なぞという言葉を使っていいほど美しいものではないからだ。


「ふふっ、君も相変わらずの様で何よりだ」


今度は誰もが見とれてしまうような微笑もとい美笑。

俺には関係ないが。


「それより、君は一体何を思うのだ?」


「ああ、そうだ俺としたことが忘れかけていた」


コホンと喉の調子を調える。

それから一拍空けた後


「やはり小五が一番脂ののっている時期だとおもったのだが――君はどうだ?」


まるで歌うよう滑らかににそれでいて舞台の台詞のように熱を入れて言葉を紡ぎだした。


またも一拍の間が空く。


それから彼女もそれに答えるように親指をグッと立てて


「小五ロリマジハラショー」


と呟いた。






人は俺たちをこう呼ぶ


小児性愛者すなわち


――ロリコンと。




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