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俺とアイドルがいちゃラブな世界を2

1話より2話のほうが面白くなくなると言ったな?


その通りだ!!



※この作品は647belleが投稿している短編「俺とアイドルがいちゃラブな世界を」の続きです。

※アイドルはでてきません。

※苦しい

※面白くない



「何故だ……」


煮えたぎるほどの熱い思い。

それすらも冷ましてしまいそうなほどに世間の風は俺に冷たすぎた。


「何故……何故一人もスカウトできないんだぁあぁあぁあっ!!」


俺が流行り病の熱に浮かされて「そうだアイドルといちゃラブしよう」と思い立ってから約半年。

なんとかアイドル事務所を開けたはいいが俺は早くも最大の壁にぶち当たっていた。


そう、スカウトである。

もともとコミュ障なうえにこれといった特徴のない地味顔の俺なんかを相手にしてくれるような尻軽がいるわけもなく、2日に及ぶスカウト大作戦も失敗に終わっていた。

関係ないけど「しっぱい」の一部を伏せると大変ハレンチな感じになるよね。


とにかく俺のアイドルといちゃラブという夢は今まさにスタート地点にも並ばずに終わりそうになっていた。


「ちっくしょう、独り言は言えるのになんで対話になるとどもるんだ俺」


かー、かーと夕陽に飛ぶカラスもいっそう哀愁を誘うようだ。


ああ、目の前が滲んで……見えねぇや


「ちっくしょう、ちっくしょう」


人通りの少なくなった大通りの真ん中で俺は「アイドル募集!」と馬鹿でかく書いたボードを足元に落とし、静かに空を仰いだ。


なんと惨めな姿だろうか。

なんと馬鹿馬鹿しいのだろうか。

虚しさで胸がいっぱいだ。

なんでこんなに悔しいんだろう。

生まれてこの方こんなに悔しい思いをしたのは初めてだ。


「そうか……本気だったんだな……俺は」


このやる気と行動力を他に活かせたら確実に独り立ちできていただろう。


そうだ明日から真面目に働こう。

今まで迷惑かけた親父とおふくろに孝行しよう。


俺、アイドルといちゃラブだなんて馬鹿な夢は棄てるよ。










「なんて言うと思ったかボケぇええええッ!!」


止められるかくそっ!!

俺は何としてもアイドルといちゃラブしてやるんだ!

割愛されてるけどアイドル事務所立ち上げるのも楽じゃなかったんだよボケぇッ!!


「はぁはぁッ……明日も諦めずに来てやるからなっ! 待ってろいちゃラブぅうううッ!!」


日の暮れかけた薄暗い大通りに向かって俺は思いっきり中指を立てる。

遠目に汚物を見るような目をした女子高生が俺を指差しヒソヒソやってるが気にしない。

ていうか人を指差すな。


「ま、とりあえずはまた明日だな」


日が暮れてからこんな事をしてると職質デビューまたはお巡りさんと殺風景なお部屋でランデブーするはめになる。


俺は足元のボードを拾いあげ疲れた体とボードの両方を引きずりながら帰路についた。







ご愛読有り難うございました。


続きは未定となります。

まぁ、続きなんか期待している人はいないと思いますが。



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