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第9話

「橋を渡らせるな!私が前に出る!」

直ぐ様アカネが前に出る。

その身体が淡い金色に輝いた。

騎士団の先頭に躍り出る。

アカネに向って銃弾が飛ぶ。

十兵衛と同じ型の剣を横に振る。

飛んできた銃弾が弾かれた。


「またあの女騎士か。こちらも騎士団を要請しろ!」

長身の男がアカネを見ながらゆっくりと進み出る。

男の手には銃器などは持っておらず、無骨な剣のみである。


「俺の名前はザイツブロックス。ちょっと付き合って貰おうか」

ザイツが無骨な剣を構えてアカネに対峙する。

「アカネ。十兵衛兄さま譲りの剣、甘くは無いわよ」

アカネが剣を構える。

「魔法師!私に力は要らない。他に回して!」

「かっこいいね」

ザイツが嘲るように言うが、目は鋭い。

「剣の勝負であるなら。譲れない!」

アカネとザイツの剣が何度も交差する。

ザイツに比べ、身体も剣も小さい。

だがアカネは一歩も退かない


ザイツの剣が上段から振り下ろされる。

アカネの剣が下段から切り上げる。

ザイツの剣が横に薙ぎ払われる。

アカネが滑るように回り込む。

「速いな。しかしそろそろか」

「重い剣だわ……十兵衛兄さまとも違う重い剣」

いつしか両軍が作られた輪の中でアカネが呟く。

汗を拭う時間が長くなってきていた。


ザイツの剣が振り下ろされる。

アカネが受ける。

金属音が橋に響いた。

戦いはまだ終わらない。


橋を境に両軍の騎士団が対峙している頃、港側から宮殿に向けて迫撃砲が撃たれる。

数発の砲弾が宮殿に直撃する。

宮殿からジョルジーヌと少女たちが出てくる。

直ぐ様少女たちが天に向って手を翳す。


「橋が陽動…まさか子供たちも港から」

「誰か!港側の状況を確認して来てほしい」

ジョルジーヌが周りの少女たちを見回す。

暫くすると声が聞こえてくる。

「ポインシャの子供たち、港側の奥にいるのが見えます」

「まさか裏をかかれるとは」

「戦闘態勢!城太郎と十兵衛に連絡して」

ジョルジーヌの指示で陣形を整えて行く。


「ほう。敵のブレスドはなかなかじゃな」

「こちらが見ていることをわかった上じゃな」

十兵衛が城太郎、鷹刀、アンジーを従えて現れる。


「港にはチャンピオンはいるのか」

城太郎が傍らの女性を見る。

「影のようなものが見えないので、いないと思われます」

「これも囮の可能性もあるか」

「城太郎は儂はアカネ方に行く。お主はここを頼む」

「わかった」

「鷹刀、お主ならチャンピオンも見えるはず」

「アンジーたちを頼むぞ」

十兵衛が走って行く。


迫撃砲の攻撃の合間に銃撃の音が木霊する。

銃撃は宮殿前にいる無数の金色の膜に止められる。

迫撃砲の砲弾が膜に防がれると、手を翳している魔法師が倒れる。

倒れた魔法師に別の魔法師が手を翳す。

白い光が輝くと倒れた魔法師が起き上がり、助けてくれた魔法師を静かに寝かせる。


「やはりこのままでは埒が明かないな」

「弾もそれほど余裕は無くなってきている」

「そろそろウサギの出番だ」




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