第11話
迫撃砲の攻撃を防御魔法で防いでるアンジー達だが、防御する度に誰かが倒れ、その倒れた魔法師を助けた魔法師が倒れる。
迫撃砲の攻撃が止んだと息をついた時に、声が聞こえてきた。
「ポインシャの子供たち、動きはじめました」
「おそらくここを狙ってると思われます」
城太郎の配下の女性が風に乗せて送ってくる。
「全員、魔力補給!ただし既に補給した者は禁ずる!」
「短時間での大量補給は危険なことはわかっているはずだ」
「防御結果用意!結界要員は直ちに起動準備を!
」
「攻撃要員も結界要員のフォローへ」
「アンジーの防御魔法を結界魔法で覆う!」
ジョルジーヌの指示で全員の顔が引き締まる。
アンジーが皆より一歩離れたところで目を瞑り、両手を前に突き出す。
「魔法来ます!」
アンジーの手に髪の毛と同じ銀色の光が集まってくる。
銀色の光を碧色の光が覆っていく。
銀色の光が次第に大きく広がり、宮殿を覆うくらいになった。
赤や青、緑の光球が銀色にぶつかる。
凄まじい音と共に、銀色が侵食されていく。
その音はまるで叫び声にも似て耳を劈く。
アンジーが少しづつ退いていく。
「ミード、ちょうだい!」
アンジーが精一杯の声で叫ぶ。
「アンジー、さっき飲んだでしょう」
アンジーの直ぐ後ろにいる少女が答える。
「まだ大丈夫!このままじゃ…みんな守れない!」
アンジーの前に一人の男が立った。
鷹刀がアンジーの前に筒を見せながら蓋を開ける。
アンジーの表情が驚きに変わった。
「ゆっくり飲むんだ」
鷹刀がアンジーに飲ませた。
戸惑いながらのアンジーは飲み込んでいく。
鷹刀はアンジーの後方、先ほどの少女との間に立った。
アンジーが手を前に押し出すように一歩一歩前に出て行く。
手を徐々に上へと向けていく。
銀色の光の皿の上に、赤や青の光球が乗っているかのようだ。
「みんなを守るんだから!」
アンジーは叫ぶと手を天へ押しやった。
今まで以上の叫ぶような音と共に光が破裂した。
アンジーは微笑むと後ろに倒れそうになる。
鷹刀に支えられた。




