第10話
第10話は自分の中では大事な話なので書きましたが、シチュエーション的に決して楽しくない展開です。
極力描写は軽くしていますが、嫌な気分になる方もいらっしゃるとは思います。
こに話は読まなくても、次の話に繋げられるようにしますので、今後とも楽しんでいただけたらと思います。
子どもたちが車輪の付いた檻から出される。
特に拘束はされていないが、反抗する気も見られない。
子供たちには見えていない。
だが、その視線の先にはアンジーたちがいる。
「捕まえてなくて大丈夫なのかよ」
「既に『ミード漬け』だ」
「『ミード』はヤバいんじゃないか。あれは壊れるだろう」
「仕方ない。そうでもしなけりゃ、奴らの力は止められん」
指揮官らしき男はただ立っているだけの子どもたちを見ながら、吐き捨てるように言う。
「そろそろ始めるぞ」
指揮官の合図で、男が子供たちに近づく。
男の言葉に子供たちは反応も無い。
「ウサギの攻撃の後、一斉砲撃する!」
「これで終わりにするぞ!」
部下たちがそれぞれの持ち場へ散って行く。
子供たちが揃えるかのように手を天に翳す。
子供たちの手のひらにそれぞれ赤や青、緑などの光球が生まれ、徐々に大きくなっていく。
光球が子供たちを押し潰してしまいそうなほど大きくなった時、
子供たちは同時に手を振り下ろした。
色様々な光球はアンジーのいる方へ向って行く。
それを見ることなく子供たちは倒れた。




