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正体不明の転生毛玉、人間嫌い皇帝の溺愛ルート入りました  作者: はなまる


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40/65

《幕間》 妖精のはなし

すみません! 投稿ミスです。幕間と第37話、順番が逆です。入れ替え……出来るのか?! やってみます(つД`)ノ


色々調べましたが、入れ替え、できないみたいです。

仕方ないので、この話の前に37話読んで下さい。こんなお願いを読者様にする羽目になるとは……(つД`)ノ情けないぃー!






 ミーヤが人間の姿に変身することを、ヒューゴは意外にもすんなりと受け入れた。


 どうやらアウステリア皇国には、森に住む妖精が少女の姿で街に行く昔話があるらしく、ミーヤのことをそれっぽい存在だと認識したらしい。


 ある晩ミーヤのおねだりに応えて、ヒューゴが枕もとでその昔話を聞かせてくれることになった。


 * * *


「ある深い深い森の奥に、小さな妖精たちが住んでいた。その森はとても豊かで危険な動物もあまり居なかったので、妖精たちは自由気ままに暮らしていた」


 ヒューゴの低い声がゆっくり物語を紡ぎはじめる。ミーヤは妹尾美弥だった頃に、毎晩ふとんにくるまって聞いた母親の読み聞かせを思い出して嬉しくなった。嬉しくなって頭の花をゆらゆらと揺らした。


「妖精たちには一人前として認められるための、乗り越えねばならない試練があった。それは人間の街へ行って『価値あるもの』を持って帰らなければならない、というものだった」


 物語の導入としては悪くない。それを聞いた子供たちは、誰もが自分だったら何を持って帰るだろうかと考えるだろう。もちろんミーヤも考えた。


(洗たくは手が荒れるから、ハンドクリームかな? 綺麗な刺しゅう糸も良いなぁ!)


 それは『欲しいもの』だ。この物語の意図は、『人生において、何に価値を見出すか』とかそういった哲学的なものなのでは?


(価値あるものって、宝物のことだよね?)


 ミーヤの宝物をたくさん持っている。


 ヒューゴにもらった色紙や、ゴミ捨て場で拾った手回しオルゴール、靴屋の男の子にもらった赤い靴……。エレンにもらったリボンの付いたパンツ。泉で拾ったきれいな石、自分で縫った小さなポシェット。


 ミーヤは自慢したくなって、メモ用紙に宝物の絵を書いた。ひとつひとつを説明すると、その度にヒューゴは感心したり、褒めてくれたりした。


 ミーヤが尻尾で絵を描くのを、目を細めて眺めつつ、ゆっくり待ってくれる。


 ミーヤは、ここはお互いの宝ものを見せ合って自慢し合う場面だと思っていたので、『へーかのタカラモノ、なーに?』とメモ用紙に書いた。


 何と言ってもヒューゴは皇帝陛下なのだ。きっとミーヤが想像もつかないすごいモノを持っている。大きな宝石や勇者の聖剣、不思議な魔法の道具かも知れないと思って、ミーヤはワクワクして待った。


 けれどヒューゴは優しく笑って、ミーヤをそっと胸に抱いた。


「私の宝ものはミーヤだよ」


 ミーヤはちょっと……いや、かなり照れ臭くなって、頭の花を揺らしてそれを誤魔化した。この気持ちは、妹尾美弥だった頃にも覚えがある。


 お酒を飲んで赤い顔をしたお父さんが同じことを言っていた。エプロンを背中で結びながらお母さんが、替え歌にして口ずさんでいたこともある。


 その時もミーヤはかなり照れ臭くさかったけれど、両親の宝ものである自分ならば、大人になったら何にでもなれるだろうと、やけに大きな気持ちになった。


(なぜか毛玉になっちゃったんだけどね!)


 ミーヤが少ししんみりしていると、『パンパカパーン』と例のファンファーレが鳴った。


『愛されポイント』がたまりました。何を生やしますか? 『だいしゅきポイント』がたまりました。ヒューマンタイプへの変身が可能です》


 まさかの両想いである。


 ヒューゴに愛されて『愛されポイント』がたまった。ヒューゴのことが大好きだから、『だいしゅきポイント』がたまったのだ。


 つまり嬉し恥ずかしの両想いなのだ。


 ミーヤはますます照れ臭くなって、毛布の中に潜ってプルプルと震えた。


「どうした? ミーヤ。続きを聞かなくて良いのか?」


 聞きたい! 物語はまだまだ始まったばかりだ。


 ミーヤは毛布からモゾモゾと顔だけ出して、ヒューゴに続きをねだった。


 * * *


 ある年若い妖精が、儀式のために人間の街へと向かうことになりました。その妖精は儀式をとても楽しみにしていました。


 人間の街は面白いものや美味しいものがたくさんあると、大人の妖精たちに聞いていたからです。


「街には悪い人間もいるから、決して妖精の姿を見られてはいけないよ。捕まって遠くへ売られてしまったり、瓶に閉じ込められたりしたこともあるんだ」


 そんな話を聞いても、若い妖精は少しも怖くはありませんでした。


「わたしは速く飛ぶのも、見つからない場所に隠れるのも得意だもの。人間になんか捕まらないわ!」


 妖精は得意になって言いましたが、大人の妖精にポコンと頭を叩かれてしまいました。


「約束が守れないなら、儀式は取り止めだ」


「わかりました! 約束を守ります!」


 妖精は慌てて人間の姿になると、急いで森の出口へとかけてゆきました。



読んで頂きありがとうございます。


まえがきにも書きましたが、投稿ミスして、この『妖精のはなし』と『第37話 人間になれます』は順番が逆です。

37話→妖精のはなし が正しい順番です。混乱させてしまい申し訳ありません。こんな作者に励ましのお便りを……! ブクマと☆評価もよろしくお願いします!


次回予告はなしです笑


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― 新着の感想 ―
話の順番の入れ替え、システムではできないので、単純に中身を丸々書き換えてしまうと良いです。 具体的な手順 ・ep40とep41のepタイトル、本文等を別のところ(スマホアプリのメモ帳など)にコピペし…
人間になれると打ち明ける話が1話跳んでる?届けられた時に筆談で話したのかな?
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