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1.千回と言えば(お礼の小話)

一人でひっそりと喜び舞い上がり、勢いで書いた小話です。


「オデット様。先日の研究員からの報告によると、累計pvというものが千回に達したそうですよ」


とある日の休憩時間。ルクスに唐突に告げられた内容に、私は首を傾げる。


「累計ぴーぶい?」

「はい。詳細はご説明が難しいのですが」

「へぇー」


まぁ説明が難しいというのであれば、そうなのだろう。私には常識も魔術の知識もないのだから、説明されても理解が難しいことは多い。


「あ、千回と言えば、東大陸では嘘を吐いたら、針を千本飲ませる、という契約をすることがあるのだとか」

「え?針を?どうして?どうやって?何でそうなるの?」


そして更に話が飛び、唐突に告げられた内容に、私は困惑を深めた。


「落ち着いてください、オデット様」

「う、うん。いや、ルクスが変なことを言うから」

「それは、申し訳ありません」


けれど、ルクスが言った内容には興味がある。他国の話とか、ルクスが話してくれるからとか、それ以上にその内容の突飛さに、興味を惹かれた。


「それで?針を飲むことができるか否かは置いておいて、飲むとすれば、一本ずつになるのかな?一気に千本は飲めないだろうし」

「そうですね。飲む時に痛みがあることも考えると、一日に一本程度しか、飲めないのではないでしょうか」

「それって、三年くらいかかるの?毎日飲んでも」


三年間も、毎日、針を飲まなければならないという苦行に、私は呆れてしまう。それほどに大変なことを何故、やろうと思うのだろうか。


「そうなりますね。やはり一日に三本くらいは飲まないと、三年もかかるというのは、長期契約になりますから、契約書が煩雑になります」

「そうだね。朝、昼、夜、って感じかな?」

「はい。何だか、薬のようですね」

「うーん、薬よりも、刑罰なんだよね?」

「えぇと、嘘を吐くと、ということですから、虚偽の申告に対する刑罰、でしょうか」


うーん、やはり理解できない。文化理解は難しいな。

嘘を吐いたら、刑罰を受けないといけないなんて。


「あ、でも、魔力結晶みたいな針だったら、飲めるかも?」

「オデット様。魔力結晶を体内に取り込むことは危険です」

「そうなの?魔術計測では針を刺すのに?」

「あれは、一時的に接触させている、という認識になります。飲み込む、つまり、結晶を体内に取り込む場合には、魔術侵食や体内魔術に乱れが生じる可能性がありますので、やってはいけませんよ?」

「うん。そもそも、針を飲むなんて、やりたくないよ」

「そうですね。聊か、刑罰が重すぎるような気がします。それに身体に危害を加える罰則は、原始的ですからね」

「うん。あと、嘘を吐いたら、っていうのも、難しい気がする。嘘を吐くつもりはなくても、嘘になってしまうこともあるでしょ?」

「はい。この契約も古い時代に行われていた古典的な言い伝えなのでしょう」

「そうだといいな」


そうでなかったら困るので、もし東大陸に行くことがあれば、気をつけよう。

そんな、どうでもいいような注意を、私は心の内に書き留めた。



本編である「私の大切な人は魔術の師匠」が、累計1,000pvを達成いたしました!

お読み頂いている皆様、ありがとうございます。大変、嬉しく思います。


千回、という数字について、ルクスとオデットの小話を書きました。

本編からは外れたお話ですが、なるべく現在(第33話)の二人の関係性に近い感じで書いてみました。


これから二人の関係性も、距離感も少しずつ変化していきますので、今の関係性も楽しんで頂ければと思います。


今後もどうぞ、よろしくお願いいたします。

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