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部下の事情

4丁目のハウスキーパー社で働く、部下だ


毎朝気が付くと、会社にいる


昨日までは社長と秘書と経理の女の子と俺の4人の会社だった


今日も4人なんだけど


なんと!社長と秘書は実は夫婦だったらしい


狙っていたのに、もっと早く教えてくれよと思わないでもない


毎朝々々「さぁ、仕事の時間だ」なんて渋い声で言ってる社長はちょっと・・・と思わなくもない


それでも、その声を聴くと急に仕事スイッチが入るから不思議だ


今日は、やる事がなにもない日だ


いつもなら、ハウスメーカーの仕事で出来上がった家のクリーニングやアパートの退去後のクリーニングなんてやっているのだけど


今日は、何もない


って訳で、久しぶりのデスクワークなんだけど


今までなら秘書さんをチラチラみながら、いつか秘書さんと


「秘書さん・・・」「部下さん・・・」なんて見つめ合ったりしてもう・・・ムフフフ


なんて妄想していたのだけど、結婚してるならあきらめるしかないなぁ


経理の女の子は、可愛いんだけどなんかちょっと見てて危ないんだよなあの子


なんて考えていたら「どうぞ」なんて秘書の小夜さんがお茶を入れてくれた


いつも無表情だったのに、最近表情がコロコロ変わる小夜さん


こっちがいいよなーなんて思っていると、経理の女の子と目が合った


「ん、んー」なんて別に変なことは思ってないって・・・いや、思う位いいだろ


この仕事、仕事中に出会う機会がないんだよな


だから社内恋愛にかけてたのに・・・


このさい、経理の女の子でもいいか


「ね、ねー経理の女の子 今日良かったら一緒に夕飯とかどう?」


「奢りならいいですよー^」って、あぁ発展しそうにないなこの感じは


せめて仲良くなってお友達でも紹介してもらうかなんて考えながら


ふと思った、経理の女の子って名前は有るのだろうか?


いつも経理の女の子としか呼ばないし、呼ばれるところを見たことは無い


「経理の女の子って名前有るんですか?」


一瞬小夜さんがギロッとこちら見た気がするが


「そりゃー名前くらいありますよー」と経理の女の子が言った瞬間、小夜さんが


「なんて名前なの!」ってすっごい形相で聞いている


「えー!経理の女の子だから、略してけい子って自分で名前つけましたよー」と笑っている


ハッっとしてから「そ、そんな方法が・・・」となぜか落ち込む小夜さん


名前は自分でつけるもんじゃないだろうに・・・



次回、けい子の本当の名前と部下は部下



え?今のなに・・・

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