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5丁目の佐藤さん家の怪(前編)

今日初めて、夫婦で出勤した気分だ


なんか初々しくて良かったな・・・うん


年の差は少しあるが、まぁ良しとしよう


昨夜の情事を思い出しながら、いつもの様に珈琲を飲み干す


「さぁ、仕事の時間だ」


またやってるよ、なんて視線は明らかに一つ減っている


「さぁ小夜、今日の仕事は5丁目の佐藤さんだったかな?」


昨夜本当の意味で夫婦になれた私たちは、少し照れくさいが妻であり秘書である小夜に今日の予定を聞いてみる


「いえ、今日は6丁目の山田さんのところになります。」


あれ?


「佐藤さん家の怪(前編)じゃなかったかな?」思わず確認しなおすが


「なんか、釈然としないので今日は6丁目にしましょう。時間が余れば5丁目の佐藤さんの所へ行きましょう」なんて返ってきた


小夜、作者に逆らうと理不尽に見舞われるのだと教えてあげたいが・・・これも勉強かもしれない

失敗しながら成長していってくれることを、期待しようと気持ちを抑える


「なら、私は今日は6丁目の山田さん家に行ってくるとしよう」


そう言うと私は、何も気負わずに6丁目の山田さん家に向かった


どうせなる様にしかならないし、すぐ終わるだろう



ピンポーン


「4丁目のハウスキーパーです。山田さん居ますかー」


私が声をかけると、中からドタドタと慌てた様子で外に出てきたのは


「あれ、佐藤さんじゃないですか、山田さん家に遊びに?」


出てきたのは、山田さんではなく5丁目の佐藤さんだった


「えぇ、とある方から私の家に来ないで山田さんの家に行くと情報を得たもので」


佐藤さんが私をみながら、ニヘラと笑う


ちょっと不気味だなと思いながら「ここでの用事はすぐに終わるので、山田さんは中に?」


佐藤さんは笑いながら私を見て


「山田さんには私の家で留守番をしてもらっていますよ」


なるほど、どうしても山田さん家の怪(前編)をやりたいのだなと思った私は


「わかりました、それでは一緒に参りましょうか」


と、佐藤さんに告げたのだが


「私は行きませんよ、お一人で行ってください。あの家なんか変なんですよ、早くしないと山田さんが・・・」


え?佐藤さんは行かないのか・・・まぁいい 私はレールの上を走る列車だと呟き


「それでは、解決したら連絡しますね」



次回 5丁目の佐藤さん家の怪(後編)!!



ワカッタヨ・・・

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