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社長と秘書の名前

社長の椅子に背中を預けて飲む珈琲の一杯ときたらたまらない


私はやっぱり社長なんだなって思う


そんな事を想いながら、最後の一滴迄飲み干し


「さぁ、仕事の時間だ」


今日はどんな仕事だろうか、なんて秘書を見れば


「今日は、私と社長の名前を決めて頂かなければ・・・」


なんて言うって事は、やっと分かってくれたらしい


「どうした、昨日は話半分であまり信用していなかったようだが?」


ちょっとだけ、いつもと立場が逆転しているようでうれしい気持ちを抑えて秘書に言ってみると


「私、昨日気になって気を付けながら家に帰ったのですが・・・住所は不定、会社を退出すると記憶がなくなり、翌日、つまりは今日ですね、新しい朝と言う概念の元、会社の扉を開けるのです」


少し俯きながら秘書は続ける


「しかもですよ、私の場合性別も不明の為、着替えるのは制服なのですが、何を着ているのか私自身も把握できず、部下はスーツなんですよ!あいつは男でした!」


悔しそうにこちらを見ながら告げる秘書に


「そうだろう?私だって自分の家がどこにあるのか、結婚しているのかすらわからないんだ」


「「名前を付けてもらおう!、もっと設定をつけてもらわなければ」」


『いや、いちいち名前とかめんどうじゃない?社長と秘書でいいじゃん』


!?


「きこえたか?」


「きこえました」


「こちらの声が届いているなら、お願いだ名前を付けてくれないか作者の望む様に行動するから!」


「私もお願いします、このまま秘書ってだけなのは嫌なんです!」


『適当でいい?社長は「あ」秘書は「い」でいいでしょ』


「さすがにそれはちょっと・・・」とあがいうと


「私もそれは・・・」といが俯く


『これはちょっと変なるから、しょうがないなぁ・・・明日まで待って、考えておくよ』


「今度は、まともな名前が付くのだろうか・・・」


「社長!ここはお得意の媚でも売っておけば、良い名前が出来るかも知れませんよ」


「作者殿、我々は作者殿の思いのままに行動いたしますので、何卒恰好良い名前を!!」



次回、脳卒中で倒れた社長を見棄てる秘書



・・・オイッ

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