夢にまで見た異世界転生。まずは転生の説明を…
皆様、こちらの小説を読んでいただきありがとうございます。
私は仕事の関係上、更新がかなり遅くなると思いますが、何卒よろしくお願いします。
皆さん、異世界転生って知ってますか。良く小説なんかで見るあれです、あれ。まぁ、自分は小説とかラノベとかよく見ないんでよく分からないんですけどね、へへ。
ただ、ゲームのような世界にいちどは行きたいとは思ったことはゲーマーの人は少なからず思ったことは無いですかね。自分も某ドラゴンなクエストや某最後のファンタジーやら某百年戦争の傭兵の成り上がり(ファンタジーもあるよ!!)とかプレイしてたからこんな世界に行ってみたいなぁって思ってましたよ。炎の魔法使って敵を蹴散らしたいとか剣使って敵を切り倒したりとかドラゴンを飼い慣らして大空飛びたいとか、そんなふうにね、思ってましたよ。
さて、それでは本題です。現在、私は何やら不思議な空間で威厳のある初老の男性と対面しております。
『……やや長い一人語りも終わったかの?』
「あ、はい。すみません。お待たせしました。」
『別に良い。では、先程も言ったが、これよりお主の転生先とお主に授ける能力を決めようかの。』
「よろしくお願いします。」
この方は神様で、私はこれから異世界へ転生します。
話は数分前に戻る。私はブラック企業に務める(自称)ライトゲーマーの24歳。25連勤という地獄を終えた日の久々の休日。街で買い物をしたその帰り道。歩きスマホしていた中学生の女の子が赤信号なのに横断歩道を歩いていて、そこに凄いスピードで走ってきたスポーツカーに轢かれそうなのを私が助け、私は逆に轢かれた。神様が言うには女の子は無事で自分は75mぐらい飛ばされる頭から落ちて即死だったらしい。あまりにも私が不憫だと思った神様が魂の私を別世界に転生させてくださるとのことで、現在はその説明と転生先を決める所とのこと。
『先程も言ったが、お主は即死の魂だけの存在じゃ。お主自身の身体を異世界に送る異世界転移は不可能じゃが、お主を記憶を持ったまま別の人物にする異世界転生は可能。故にお主には別世界の人間に転生してもらう。』
神様いわく、死んでしまっても身体に欠損がないの軽めの負傷だった場合はその身体を直して本人が異世界に行ける異世界転移が可能だが、寿命や俺のように即死級の事故、体の一部が欠損しているものが死んだ場合は身体の修復が不能で自動的に別の人物に転生することになるらしい。たしかに大半のこういう手の話では生きてる人が転移して死んだ人は転生してるな。
『転生する異世界じゃが…お主はかなり災難な人生を送っておったようじゃのぅ…比較的平和な世界に送ってやろうかの。』
「比較的平和じゃない世界もあるんですか?」
『もちろんじゃよ。どこの世界にも魔王と言われる存在はおるが、人類と共に共存する魔王もいれば、魔族以外の全てを滅ぼすとかほざく暴れん坊もおる。お主の行く世界では魔王がいるが、魔族の王と言うだけで人類とは敵対している訳では無い。ただの一国の王じゃな。しかし、絶対に安全という訳では無い。魔物は人を襲うし、戦争をしている国もある。世界の規模についてじゃが、大きさはお主の住んでいた地球ほどの大きさじゃ。地球と同じくらいだから一日も地球とほぼ変わらないが4時間ほど長い28時間じゃ。当然四季もある。じゃが1ヶ月は28日の336日じゃ。地球と違って言語はほぼ統一されている言語じゃ。一部地域ではお主の暮らしていた日本のように方言のようなものがある。ここまで何か質問はあるかの?』
「いえ、特にありません。」
『ふむ。では、転生先特有の概念を教えよう。まずはステータスじゃ。転生先ではステータスの概念があり、それは何時でも確認できる。基本、ステータスは自身のものしか確認できないが他人のステータスを確認できる魔法道具も存在する。ステータスでは自身の基礎能力やスキル等を確認できるぞ。それらは後々教えよう。次にレベルと経験値についてじゃ。レベルは個人の強さみたいなものじゃ。戦闘や訓練をすることによって経験値が溜まり、溜まった経験値の量によってレベルが上がっていく。転生先の世界ではレベルの上限は無い。が、一般的な戦闘職の者でだいたい30~40。猛者と言われるものでも50~70ぐらいのレベルじゃ。それ以上のものは最強の称号を手にすることができるじゃろうな。』
なるほど、レベルの概念があるのはRPG好きな私にとって嬉しい要素だ。
『次にスキルに関しても話しておくかの。スキルには戦闘スキル、魔法スキル、技能スキルと3種類ある。戦闘スキルは戦闘に特化したスキルを覚える。代表的なものは片手剣やヤリ、武術何かがある。魔法は基本属性の炎、水、地、風 、雷、光、闇の七属性の魔法とそれぞれの魔法を合わせたような混合属性の魔法、そして治癒魔法がある。魔法には生まれ持った時の才能によって使えるものがあるが、属性魔法は努力次第では才能がなくても使えるぞ。ただし、治癒魔法は天性のものとして生まれ持った時に才能がなければどんなに努力しても使うことはできないので注意じゃな。そして技能スキルとは鍛冶や鍵開け、料理などの日常的に使うものや製造系統の特殊なスキルを総称するものじゃ。どのスキルも熟練度とスキルレベルがあり、対応したスキルを使うと熟練度が上がりスキルレベルは10が上限じゃ。スキルによっては上位のスキルに進化するものも有るが、それは転生した後、自分で見つけると良いじゃろ。何もかにも教えてはつまらんからな。以上がステータス及びにスキルについてじゃ。何か質問はあるかの?』
「いえ、ありません。」
本当は進化スキルについて聞きたかったけども
『では、そろそろお主に授ける能力を決めようかの〜。』
「待ってましたァァァァァ!!!!」
『急に元気になりおった。』
は、いかんいかん。ついはしゃいでしまった。でも、異世界転生にはやはりチート能力が大事だと思うんですよ。あまり異世界転生の漫画とかアニメとか小説読まないけど。
『その前に能力について一つだけ注意点じゃ。』
え、そんなのあるの?!
『安心せい。お主にはあまり関係ないことじゃ。』
「??どういうことですか??」
『与える能力にはその者の生前の行いや環境によって制限がある。お主の場合は悲惨な人生及び善行による死だったためその制限がほとんど無いから安心するが良い。』
なるほどー。悲惨な人生だったから制限無しかぁ〜…。な、なんか納得出来ないッ…!!たしかに学生生活は友人がほぼ居なく、なんなら9年間同じ女子3人にイジメられていたけど!うち1人は専門学校と職場まで一緒で、事ある毎にイジメられてたけども!
『制限がない場合、お主が好きな能力を決めても良いことになっている。特に希望が無い場合はこちらで決めるがのぉ。』
好きな能力を決めることができるだって?!?!てことはものすごいチート能力を貰うことだって…
『あ、ちなみにじゃが…あまりにも強すぎる場合、お主の出自や環境が最悪になる場合があるから気をつけるように。』
「えぇぇぇぇ?!?!なんでですか!?」
『当たり前じゃろ。その能力を使って別世界の環境や人々に悪い影響が出たらどうする? そういった事はお主の場合大丈夫かと思うが、 一応な?』
「…ち、ちなみにもしものすごく強い能力をお願いした場合、どうなりますか…?」
『そうじゃのう…生前、地球で暮らしてた記憶を失い、天涯孤独になるか…最悪言葉も喋れず、知能が低い魔物になってしまうかじゃな。』
嘘だろ〜…?天涯孤独はまだいいが、言葉喋れない知能の低い魔物ぉ?宝の持ち腐れもいい所じゃないか!
「…ちょっと慎重に考えてもいいですか…?」
『うむ、そうすると良い。儂は茶でも飲んで待っておるからの。』
さて、神様がどこからか取り出した湯呑みでお茶飲み出したから焦らず考えるとしよう。と言っても強すぎる能力は最悪能力を使えず、簡単に倒される魔物になってしまう可能性が高い。となると、そこそこの強さがいいんだけど…。多分、明確な強すぎるってやつは他の人より能力値が高い…いわゆるステータスチートとか魔力無限とかそんなやつだと思う。そうなると、比較的ステータスをいじることはできないだろう…。あとは、強すぎる武器とかも知能がない魔物が持っていては下手したら世界がやばいことになりそうだ。となると、武器もダメだと思う。いや、いけそうだけど、なんかステータスがそこまでなのに強すぎる道具使うとその道具が本体だろと言われてしまいそうでなんか、やり込みゲーマーとしてはヤダ。うーん…どーしようかな…。ゲームで強いチート仲間キャラってだいたい血のにじむ修行してたとか、主人公の師匠で達人の領域のキャラとか、戦いに明け暮れる戦闘狂キャラとかで経験豊富なキャラばかりなんだよなぁ…
ん?経験…?
………………………………………
いや、いけるか?ゲームでも最初にそれを選べるゲームもあるぞ?でも、強くないか?いや、これさえあれば最悪魔物になったとしてもやってはいけるだろうし、もし仮にそれで経験を積んで頭良くなればワンチャンスあるかもしれない!………
『ん?どうした?決まったか?』
「はい。決まりました。」
『よしよし、では教えもらおうかの。』
「はい。《成長チート》をいただけないでしょうか?」
『…え?成長チート?………』
ん?なんか悩みだしたぞ?
『んん………んんん………んんんんんんん〜…?』
「あの、やっぱりダメっぽいです?」
『…いや、その〜、なんじゃ、確かに強い能力なんじゃが…想像していた能力と違って、なんか、地味じゃね?』
「地味って…」
『いや、確かによくよく考えれば強い能力なのじゃが、儂はこう、全てステータスを強くしてくれーとか、なんでも斬れる最強の剣をくれーとか、女性が無条件で好きになってくれあんなことやこんなことができる能力くれーとかそうぞうしておったんじゃが…』
おい待て最後の能力はなんだ。そんなの頼むのエッ!なゲームやりすぎな人しか出てこないだろ普通。
『しかし、成長チートとはなぁ…ちなみにどんな能力か一応聞いても良いか?』
「あ、えっと、成長チートはレベルやスキルアップに必要な経験値と熟練度を他の人より少なく、経験値や熟練度も多く手に入るっていう自分がやってるゲームの種類では割とある初心者救済システムみたいなもので…ゲームだとこれに最初からお金だったりそこそこ強い武器を持ってたりするんですが…」
『………やっぱり強くない?その能力』
「やっぱりダメです?」
『いや、強い能力なのは確かなのじゃが、やっぱり想像してた能力に比べるとインパクトが小さいんじゃよなぁ…。………お主、この能力で悪いことしない?』
「いや、悪いことって、しませんよ。」
俺そんなに悪いことしそうな顔に見えるぅ?
『ほんと?…じゃ、良いじゃろう。その能力をさずけよう。』
あ、良いんだ。
『じゃが、強い能力ではあるのも確か。よってお主の出自を少しだけランクを下げてもらうぞ!』
「え、それって魔物とかそんなのになるってことですか?!」
『いや、生まれも育ちもどこかの村の農民の子供に転生させるんじゃが?』
えぇ…なんか想定外な出自出てきたァ…
「なんか、想像してた出自よりかは待遇良くて良かったような…なんか、しっくり来ないというか。」
『まぁ、普通じゃったら農民の子になるとは思わんじゃろうな。ちなみにどこの村の農民になるかはランダムで転生させるから運が良ければ環境がよい場所の悪ければ環境が最悪な場所の子になるから、心しておくようにな。』
ここでもガチャ要素があるのか。出来ればいい所がいいなぁ。
『それと生前の記憶じゃが、お主が歩けるようになるまで封印しておくからの。』
「え、なんでですか?」
『いやお主、もう一度赤子からやりたいのか?親に襁褓を変えてもらうところとかそんなのもう一度してもらうことになるのじゃぞ?』
「…ちょっとやだなぁ…」
『じゃろ?では、そろそろ転生させるとするかの、ほれ!』
「うおっ?!」
神様はどこからともなく杖を出して天に掲げると私の足元に魔法陣みたいものが現れ光出した。
『良いか?お主はこれから別の人間となる。その新たな人生がどうなるかはわしでも分からん。しかし、儂はお主が幸せな人生を送れることを願っておるぞ!』
「…異世界の事や転生に関することなど色々とありがとうございます神様。私はこの御恩に感謝して転生して精一杯生きていきます。」
『…そうか。頑張るんじゃぞ?』
「はい」
そう言うと私は…光に飲まれ、意識を失った。
◆◇◆◇
〈グドラシア〉。
五つの大陸からなるこの世界は小規模な争いは起きているが、比較的平和な世界。一般的な人族の他にエルフやドワーフ、獣人、魔族、そして、魔物が生息しているこの世界でいちばん大きな大陸のカムイ大陸、その大陸にある村に一人の男が生まれた。その名を〈チェルト〉。異世界より転生した転生者である。この男がいずれ数々の伝説を残す大物になるがそれを今は誰も知らない…。
説明が多くなってしまいましたが、何とか書けました。
前書きでも書きましたが仕事が忙しくてなかなか更新ができないかと思いますが、次の更新まで長く待っていただけると幸いです。