表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR

最上の贅沢 手の届かない場所

掲載日:2024/09/14

山で育った

いまはない山で育った


山がなくなったわけではない

育ったとこが

なくなった


山というか、山の奥だ

ずっと、ずっと

山の奥だ


ダムの下だ

ダムの水の下だ

たぶん

そうなんだ


家も

学校も

そのほか

いろいろと


学校の生徒は

わたし、ひとりだった

ひとりで学校に行って

ひとりで家に帰った


学校の帰り

木の実をとって

食べたりした


川で魚をとって

焼いて

食べたりもした


それが、わたしの

おやつだった


となりの家なんてない

近所なんてものもない

幼馴染も、近くの公園も

コンビニも、スーパーも

本屋さんも、おしゃれなカフェも


年に一回、車に乗せられ

遠いとこにある神社に行った

そのお祭りで

ラムネを飲むのが

最上の贅沢だった


その神社にも

もう、行くことは、できない


何もかも、みいんな

なくなってしまったから


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ