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僕ってもしかして特異?

書きづらいので、喋っているところ以外の一人称は俺にさせて頂きます。

 物心ついたときから、いや、本当はもっと前からなのかも知れない。俺には少し先の未来が見えていた。


 最初に自分が特異であると気付いたのはいつだっただろうか。


 ある日友達と給食を賭けてじゃんけんをした。昔、俺は何故こんなゲームが存在しているかは解らなかった。当然だ。相手が何を出すかがわかり切っているのに何が楽しいかまるきり分からなかった。


 勿論俺はじゃんけんに負けたことはなかったしそれを知った上であいつも勝負を仕掛けてきたのだろう。


 子供にありがち、いや人間にありがちな自分は特別だという考えから負けるなんて思っていないのかもしれない。


 そいつが口を開く、

「じゃあ負けたほうが今日の給食を相手にあげるでいいな!?」


「うん」



「いくぞ!せーの「じゃぁんけぇんぽんっ」」


 意識を集中させる。すると頭に映像が浮かぶ、まるで映画でも見ているような3人称視点で俺とそいつが見える。相手はパーを出し、僕もパーを出していた。


 意識が現実に戻る。俺はチョキを出した。相手はパーを出した。


 俺の勝ちだ。


「くっそ〜!負けちまった!お前強いなぁ〜!なんかコツとかあんのか?」


「えっ!コツも何も相手が何出すか分かるからとうぜんでしょ?」


「そのなんで分かるかが知りたいんだけどなぁ〜っ。まっ、そんな簡単に教えちゃくんないか。また気が向いたら教えてくれよ〜!」 


 そいつは走り去っていった。背中を見届けながら、俺は今さっきのことを思い返していた。


 こんなゲームにコツ?そんなものいらないはずだ。ただ未来を見ればいい。もしかして、


「もしかして、僕以外の皆は未来が見えないのかな?」


 口に出してみてよりその言葉がピッタリハマった気がした。


 もしそうなら、あのときのことも、ついさっきのことにも、今まで感じてきたズレに、不自然に納得の行く理屈がつけられる。


 そう思って再度考えてみるも、今の俺にはそれしか考えられない。


 未来を見ることができるのは僕だけ。


 今まで何処か不安に感じていたものが無くなり興奮した俺はこの能力に勢いそのまま名前を付けた。


『未来予知』


 シンプルだ。だがそれがいい。


 その力が特異なものだとわかった今、猛烈に検証してみたい。発動条件、未来予知の限界。


 今まで自然と使っていたがそれだけじゃ駄目だ。


 この力を使いこなせば、俺は、『勇者の称号』を得ることができるかも知れない。


 そう思った俺は早速検証に取り掛かった。

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