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200字ショート  作者: 平光翠
9/18

王様ゲーム

「王様だーれだ」

「お、俺だ…六番…」


無精ひげの男の声に対して、隣に座る少女がびくりと震えた。彼女が六番なのだろう。

男がくじ引きを引くと

「一キロランニング」


続けた一言に対して、部屋の空気も弛緩する。

しばらくして隣の少女が戻ってきた。またゲームが始まる。


「王様だーれだ」

「わ、私です…」

目の前の少女が手をあげる。


「さ、三番が…」

俺に配られた番号だ。

くじを引いた少女は茫然とする。


瞬間、俺の心臓が止まった。

Twitterにて補足と解説しています。


平光翠

@hiramitu_midori


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