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ローゼンヌの姫君

「タケル、遅いわね。今日も帰ってこないのかな・・・」

 スープの味見をしながらミラが呟く。

「あらあら~、そんなに心配なら一度会いに行ったら~?」

「べ、別に、心配なんてしてないわっ。い、いつもお夕飯余っちゃうからもったいないなって思っただけっ」

「あらそう?ピエールさんが魔力が枯渇して動けなくなっちゃうだけだけって教えてくれたけど、もう3日も帰ってきてないから私はちょっと心配だわ・・」

「・・・そ、そうね・・」

 言っていることが変わってしまうミラを見てふふっと小さく笑うイネス。

「だ、だからその、ちょっとだけよっ!ちょっとぐらいは心配してあげるわっ・・あ!」

 ガシャ!

 狼狽えて手元のコップを落としてしまった。

「・・・・」

「タケルはもう家族みたいだものね」

 割れた陶器のコップをぎこちなく片付けるミラを見て微笑ましく思うイネスだった。



「そう、両拳に魔力が集中したのを感じたら、加減して剣に伝える」

「む、むぐぐぐっ!・・・・・・・」

 集約されたタケルの魔力が伝播し、ルイーズの全身にピリピリと突き刺さる。

 聖騎士は一定範囲内に複数人が存在するとお互いの精霊魔力が干渉、相殺されて威力を発揮できなくなる。

 タケルの魔力領域がルイーズのそれよりもはるかに広いため、ルイーズの精霊魔力が抑え込まれるのだ。

「く、ダメっ伝えすぎ、もっと抑えて!・・・あ!」

 瞬間、巨大な竜巻が形成され、湖の水を天高く大量に巻き上げる!

「くはっ!」

 タケルは力なくその場に倒れてしまった。

 魔力の枯渇である。

 世界に数名しかいない聖騎士は通常精霊魔力を12~3歳頃発現させ、修練を積むことでその量、範囲、威力が徐々に伸びていくということだ。

 しかしタケルの場合その成長過程を全て無視した能力を発揮してしまった為、未だ魔力の加減ができない。

 竜巻は数秒で消滅し、大量に巻き上げられた水と共に落下したサカナが周囲でピチピチと跳ねている。

「ふぅ・・・今日もこれで終わりね・・・」



 ・・・まただめだったのか・・・。

 気が付くとベッドに寝ていた。連日魔力を暴発させてずっと同じパターンなのでもう慣れてしまった。

 起きた途端にぐぅぅとお腹が鳴った。

 ということはもうすぐ昼だ。

「はやく昼食を食べないと!」

 魔力を暴発させて気絶し、目を覚ますという生活を繰り返していてここ一週間程昼食しか食べていない。

「おはようございます~」

 起き上がると至近距離に女性の顔があった。

「うわ~~~~~っ!!」

「お早うございます~。もうお昼ですよ~」

 色白で金色の髪の女性が至近距離で二回目の挨拶をする。

「だ、だ、だ、誰?へ?お、お早うございます・・・」

「まあ、おぼえていてはくれなかったのですね、アデールは悲しいです・・」

(あでーる??だ、誰だっけ・・??)

 目覚めたばかりの頭をフル回転させるがさっぱり何も飛び出してこない。

「先日は助けていただきありがとうございました。もう少し早くにお礼をと思っていたのですが、ロランにきつく止められていましたので、こっそり来ちゃいました。テヘっ」

(!普通にてへぺろする人初めて会った!・・)

 そういえば、”中庭事件”の時、ミラともう一人誰かいた気がする。

 アデールは金色の長く結んだ髪を右側から前に落としている。

 やや細身で雪の様に肌の白いの美人だ。

(思い出した!ロランさんが言ってたお姫様!)

「あ、アデールさん、無事でよかったです」

 タケルは適当に返事をするとベッドから飛び降りて慌てて服を着替える。今は昼食が大事だ。

「きゃあああ!」

 驚いて両手で顔を覆うアデール。

 バタン!

 直後勢いよく扉が開き、誰かが飛び込んで来た。

 ロランとルイーズだ。

「姫!こんなところで・・ん??」

「貴様なにをやっているっ!!」

 入室するや否やズボンを脱ぎかけたタケルの胸倉を掴み、勢いよく投げ飛ばす。

 ドガっ!!

「うわあああっ!」

 壁に打ち付けられ、上下逆さまになるタケル。

「ルイーズ、待ってください!アデールが勝手にここに来たのです!」

「姫?」

「いつまで待っていてもタケルに合わせて頂けないないのでせめて先日のお礼だけでもと思って!なのでルイーズ、タケルを責めないで」

「そ、そうだったのですか、分かりました、しかしアデール姫、先日危険な目に遭ったばかりです。勝手に階下に来られますと大騒ぎになってしまいます。今しばらく自重して下さい」

「・・・わかりましたルイーズ」

「それにしても、どうしてタケル君は下着姿なんだい?」

 キッとタケルをにらみつけるルイーズ。

「ああ、いえ、その、お昼ごはんを食べ損ねると一日なにも食べられないままになっちゃうので焦ってて・・・」

「ぷ・・・なるほどね、そういう事は私やアルに言ってくれたまえ、食事については料理長に言って取り置きをしてもらおう」

「助かります・・」

「それから、今後は座学を先にやってから特訓に向かう事としよう。特訓を先にやってしまうと座学が進まないからね」

「はは・・」

 それはそうだ。毎回特訓で気絶していては他に何もできない。

「まあ!でしたらアデールもご一緒しますわ!」

「え?」

「姫?」

「だって~これからアデールも午後の授業ですので、一緒にお勉強出来たら嬉しいです!」

「姫様、この者はまだ身元も良くわからず、兄様の預かりという身分です。そういった者を姫の居室に入れることはできません」

「良いではないですかルイーズ、タケルは恩人ですよ」

「しかし・・・」

「あ、その事なんだがルイーズ、タケルは昨日付けで爵位を与えられたんだ」

「そうなのですか兄様?」

「え?俺?」

(爵位ってなんだろう?)

「うん、私預かりとはいえ、王直属の近衛隊が平民ではなにかと都合が悪いので昨日付けで男爵となった」

「まあ!それではなにも問題はないですよねっ、ロラン、ルイーズ!」

「はぁ、まぁ・・・」

「しかたがないですねぇ・・・ハリス卿には私から話しておきますので、姫は先にお部屋にお戻りください」

「ほんとうですか?!ありがとう、ロラン!」

「しかし兄様・・・」

「読み書きもそうだが、王国の現状を知るためにも歴史等も覚えて貰わないとならないしね、姫と一緒にということなら、オーモン卿にお願いできる。素人の我々が教えるよりも良いんじゃないかな」

 両手を組んで、満面の笑みのアデール。

「・・・そうですね、そういうことでしたら」

「ということだタケル君、はやく着替えて・・・・」

 ロランの言葉を遮るようにガチャと扉が開いて長身で白い口髭を蓄えた年配の男が入って来た。

「やや!姫様、このようなところに!勝手に抜け出されては困りま・・・」

 男は途中で言葉を飲み込むと年齢にそぐわない素早さでタケルのシャツを掴んで投げ飛ばした!

 ドガっ!

「うわあああああ!!!」

「ふんっ!姫様の御前でなんと破廉恥な!思い知ったかっ!」

「・・・」

「・・・」

「・・・」



 その日からアデールの居室で一緒に勉強することになった。

 アデール専属講師のオーモン侯爵がそれぞれの勉強を見る。

 オーモン侯爵は細面で年齢は40ぐらい。茶髪だが髪型はベートーベンの肖像画みたいだ。

 さっきタケルを投げ飛ばした宰相のフィリップ・ハリス公爵は居室の奥にある椅子に腰かけ、額に深いシワを寄せてタケルを凝視している。オーモン侯爵より10歳ほど年上らしい。

 テニスコート2面分もありそうな広い室内は、天井や壁に様々なレリーフが施され、テレビでしか見た事の無い様な複雑なデザインの調度品で溢れていた。

 床は踏むのも躊躇われる程の高級そうなふかふかの敷物が敷き詰められている。さすが一国の姫の居室だ。

 アデール姫はタケルと同い年の17歳だそうだがひとつかふたつ年上に見える。

 長い髪を両手で弄りながら終始にこにこしてオーモン侯爵の講義を聞いている。


 オーモン侯爵の講義によると、8年前この地方で大きな戦争があったそうだ。

 西の大国ゴズワールが宣戦布告し、開戦直後はローゼンヌ王国、ブリュセイユ王国、ニネ王国それぞれが別々に戦っていたが、中盤にゴズワールに対する協定が結ばれてゴズワール対三国という構図になった。

 聖騎士が前面に押し出された戦争でゴズワールの聖騎士6人を含む約1万の兵を三国の3人の聖騎士と約8千の兵がこれを迎え撃った。

 数の上ではゴズワールが圧倒的に優位ではあったが、これをニネ王国の強力な聖騎士が次々と撃破し、戦力が拮抗する。

 膠着状態となったところで突如ニネ王国の聖騎士が姿を消し、ゴズワール王国の進軍が止まってそのまま現在に至っている。

 ウワサではニネ王国聖騎士が政略的にゴズワールに差し出されたか寝返って停戦に至ったという事だ。

 現在でも、ゴズワールからローゼンヌとブリュセイユには聖騎士の引き渡しを要求する使者や書簡が頻繁に送られてくる。

 何らかの理由でゴズワール王国は聖騎士を集めているようだ。

 ゴズワール王国が各国の安全保障と引き換えに聖騎士を差し出すよう圧力をかけてきているのだが、聖騎士を失ったニネ王国は瞬く間にゴズワールに吸収されて、ゴズワール王の縁者による統治に変わり、ニネ公国となった事からローゼンヌとブリュセイユはゴズワールの要求を一切受け入れない構えだ。


 この戦争はアシハールの戦いと呼ばれ、ゴズワールの聖騎士3名とローゼンヌの聖騎士1名、東軍西軍双方約3000づつの兵士が死亡した。

 そしてここからはロランの話によるのだが、一年前ブリュセイユ王国からアデール姫に縁談があり、ローゼンヌ王国は一度これを受ける意向を固めたものの、破談となり半年が過ぎようとしている。

 理由は「君にはそのうち話す」とだけでお茶を濁された。

 その影響か、ブリュセイユ王国とはゴズワールに対しての協定や商人の往来はあるものの友好的とは言えず、商取引等をめぐって時々国境付近で戦闘が起きているのだそうだ。


 約2時間のオーモン卿の講義が終わると ロラン、アルベール、ルイーズの3人が入室した。

「タケル、今日は久しぶりにわたしとアルも特訓についていくぞ」

「はぁ・・・よろしくお願いします」

「ではアデールも一緒に参りますわっ」

 !!!

「それはなりませんぞ!姫!」

 宰相のハリスが即座に反応した。

「なぜです?ハリス」

「先日の宮廷事件をお忘れでありましょうか?危うく御身をゴズワールに攫われるところだったのですぞ」

「アデールはもう半年も宮廷から外に出してもらえていないのですよ?ハリス。それに近衛隊隊長、副長に聖騎士が二人も行くのです。ここに居るよりも安全ではなくて?」

「そ、それは・・・しかし・・・」

「ははは、これは一本取られましたなハリス卿。姫のおっしゃる様に、このメンバーでお守りできないとあっては近衛隊の存在意義を問われてしまいます。近衛隊と行動を共にするという事で今日は外出を認めていただけないでしょうか?」

「・・・むぅ、ロラン殿がそう言われるならば・・・致し方ありません、姫、くれぐれも単独行動はしないように」

「ありがとう!ハリス、ロラン!うふ」

「馬での移動ですが姫、そのお召し物で出かけられるのですか?」

 アルベールがドレスのアデールを見て言った

「私はタケルに乗せていただきますからよろしいのでは?」

「アデール姫、タケルはまだ乗馬も特訓中ですので私の馬にどうぞ」

 とロラン。

「あら?タケルは馬に乗った事がなかったのですか?」

「・・・すみません・・(馬に乗ったことがないという事がこんなにも恥ずかしい感じになるのか・・)」

 タケルはものすごいカルチャーショックを受けた。


 厩舎でいつもの近衛隊四人と合流した。

 タケルの乗馬訓練も兼ねているため一行はゆっくりと現地に向かう。

 慎重に手綱を握りながらタケルはロランの前に抱えられるように横乗りするアデールを見やる。

「どうした?タケル。姫に取り入ろうとなど考えぬことだ」

 並走するルイーズが声をかけた。

「ル、ルイーズさんそ、そんなんじゃないですからっ」

 二人のやり取りに気づいたアデールがふふっと笑う。

「ただ、その、アデールさんのお父さん?国王様?ってどんな人なのかな~って思って・・だって、ほら、会った・・・じゃない、お会いしたことないし」

「タケル、アデール”姫”だ」

「あ、はいすみません・・」

 どうもまだ身分制度に慣れない。

「タケル、アデールの父は・・」

「姫、そのお話は私からいたしましょう。近衛隊としてもタケルには知っておいてもらわねばなりませんしばしご辛抱を」

 言いかけたアデールの言葉を遮り、ロランが話を始めた。

「アデール姫の父、ローゼンヌ王国国王ジョルジュ・ヴァレット様はアシハールの戦いで戦死された」

 アデールは少し目を伏せる。

「ええ?!・・・国王様ですよね?王宮に攻め込まれたんですか?」

「タケル君そうではないのだ」

「タケル、ジョルジュ様は当時我が王国唯一の聖騎士だったのだ」

「!そ、そうだったんですか・・あの。アデール、姫、様ごめんなさい・・・」

「いえ、タケル大丈夫ですお気になさらず。アデールは平気です・・・」

(しまった!)

 タケルは知らなかったとはいえ余計な質問をしてしまったと後悔したが、タケルがこれまで得た情報が頭の中でふと繋がった。

「あれ?それって・・・」

「気づいたか?少年」

「・・・精霊魔力の発現は剣術上級者或いは血筋によるという説・・・」

「そうだ、先日の姫を狙った拉致事件、ブリュセイユとの関係、全てこの事に起因しているのだ」

「そしてこれはまだ公表されてはおらぬのだが、それまでジョルジュ様に変わって政務を担っておられた王妃が半年前病死された」

「!」

(ああ、そういう事なのか!アデールが嫁いでしまったらローゼンヌは・・・)

「ローゼンヌは今非常に難しい状況にあるのだ」

 大変な状況の中、みんな逞しく生きている。そんな中自分の為に時間を削ってくれている。

 精霊魔力のコントロールだけでいっぱいいっぱいの自分が恥ずかしくなった。

「アデールさん俺も両親がいないんだ」

 アデールはハッと伏せていた顔を上げて並走するタケルを見る。

「俺の場合は物心ついた時にはじいちゃんとばあちゃんしかいなくて、両親がいないことが普通だったんだけど、なんていうか、寂しい気持ちはわかるよ」

「タケル・・・そうだったんですか」

「元居た俺の世界は毎日あくびが出るほど平和で、”平和ボケ”っていう言葉があるぐらいなんだ。毎日毎日ぼーっと生活してたんだけど、こっちに来てから毎日一生懸命生きてるっていう感じがしてて・・変な言い方だけど気持ちが良いんだ」

 ロラン、アルベール、ルイーズ、アデール、ピエール、ニコラ、ベルナール、ダニエル全員が馬を寄せてタケルの話に耳を傾ける。

「近衛隊やイネスさんやミラ、みんな出会ったばかりの俺にすっごく良くしてくれて、なにか恩を返したいってずっと思ってるんだけど、何をしたらいいのかわかんなくて・・・だから、お世話になってる王国の役に立とうって思うんだ。アデールさんの為にも俺、頑張るから、その、なんていうか、元気出して欲しいなっ」

「いいぞ、少年!」

「タケル君、出来る限りのサポートをしよう。頑張ってくれたまえ」

 アルベールとロランが声をかけた。

「タケル、ありがとう」

 アデールはちょっと涙ぐんでいるようだ。

 近衛隊の4人はうんうんと頷き親指を立てる。

 ルイーズが馬を寄せてきた。

「タケル・・・」

「はい、ルイーズさんっ」

「アデール”姫”な」

「・・・」

「・・・」

「・・・」

「・・・」

(そ、そこは今は指摘しなくてもいーんじゃないでしょうか・・・)

 ブレないルイーズであった。


 特訓場所の湖のほとりに到着し、近衛隊の4名はいつもの様に散開して警戒に当たる。

 ロラン、アルベール、ルイーズ、アデールの四人は10メートル程後方に離れてタケルを見守る。

 聖騎士であるルイーズは10メートル程度離れないとタケルが精霊魔力を発動できないからだ。

 タケルは幅広の剣を中段に構え、精神を集中する。

「軽く、軽くだぞタケル君」

 ロランが声をかける

「む、くっ」

 必死に集中して軽く放出というのは言うほど易くはない。

「・・・!」

 剣を振りかぶるタケル。

「あん、いやんっ」

 気の抜けたアデールの声が聞こえた。

(はぁ?!・・・なに??)

「上からクモがっ・・・」

 タケルも気の抜けた振りになる。

 びゅっ!

 小さな風が渦を巻き水飛沫をあげながら湖に向かって進んでいき中央付近でふわっと消えていった。

「!!!」

「!!!」

「おおお!?」

「で、できたっ!」

「ロランさんっ!出来ました!初めて加減出来た!」

「な、なんというか・・・はは」

 ぽりぽりと頬を掻くロラン。

「きっかけはどうあれ、やったな!少年」

 いつものように眼光は鋭いが口元がにやけているアルベール。

「アデール姫のおかげです!ありがとう!」

「あ、あら?!良くわかりませんがお役に立てたのでしたらうれしいです!」

 クモを気にして黄色いドレスをパタパタと叩きながら笑顔のアデール。

「タケル!今の感じを忘れないうちにもう一回だっ!」

 ルイーズが激を飛ばす。

「はい!ルイーズさんっ!」

(ようし、必ず成功させてやるっ。)

 再び集中し大きく振りかぶるタケル。

「タケルっ!がんばれっ!」

(ア、アデール姫・・・そんなカワイイ応援を・・・)

 がぜんやる気の出たタケルは勢いよく剣を振る。

「たあああっ!!!」


 眩い光を放った幅広の剣は粉々に砕け散り、三つの巨大な竜巻が出現した。

「・・・」

「・・・」

「・・・」

「・・・」

「あやつ・・・・アホなのか??・・・」


 三つの嵐が過ぎた後、湖に静けさが戻った。

 夕焼けを湖面に映す美しい湖。

 そのほとりに突っ伏すタケルを見守る三人であった。





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