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雨のち晴れ

「だああああっ!!」

 ルシアンの豪快な袈裟切りがレティシアを襲う。

 レティシアはこれを左上方で受けてルシアンに体をぶつけた反動を利用して右後方に飛び退く。

 そこへ今度はメリッサの剣が飛んで来た。

 レティシアはこれも何とか剣で受けたが再び間合いを詰めて来たルシアンの突きが胸に入った。

「うぐ・・・!!」

 バランスを崩しながらどうにか持ちこたえるレティシア。

「本番では必ずこの形になる!耐えろレティ!」

 ユーゴの激が飛ぶ。

 二対一の戦いは10分程経過したがユーゴはまだ止めない。

 持久力の強化をしていない他の生徒が重い装具を装着して全力で戦える時間はだいたい3~4分と見ている。二人を相手にする場合は約倍で、10~12分耐えしのぐことができればルシアンかメリッサのどちらかが支援に行けるだろうという読みだ。

「止まるなー!攻撃を受けたら敵に挟撃されないように必ず移動だ!。ドロテもよく見ておくんだ。常に二人が視界に入っている位置取りが重要だ」

「わ、分かってるわ!」

 スタミナが切れて来たレティシアの動きが鈍くなってきた。

「だああ!」

 ビュンっ!

 ルシアンの水平斬りが唸りを上げる。

 レティシアは両腕両足を踏ん張り受け止めるが体が右方によろけた。

 そこに反対方向からメリッサの水平斬りが襲ってきた。

 ガキッ!

 レティシアは右手を柄から離し、腰の後ろに取り付けてある短刀を引き抜きこれを受け止めた。

 左手に保持した長剣でルシアンを、右手で抜いた短剣でメリッサの剣を抑えるとすぐさまメリッサ側の後方に下がり間合いを取って態勢を立て直した。

「いいぞ!レティ!三人ともそこまでだ!」

「や、やるわねレティ・・・あの短刀の使い方は覚えておくわ・・・」

「休憩にしよう」

 模擬戦まで残り一週間となり、チームHは追い込みに入っていた。

 兜を取ったレティシアがその場に崩れ落ちた。

「!」

「あ?!」

「大丈夫か?!レティ!」

 あわてて駆け寄るユーゴ。

「だ、大丈夫です・・・お兄様・・・はぁはぁ・・」

「レティ、水だ」

 ユーゴは全身で呼吸をするレティシアの上半身を膝の上に乗せると水を飲ませた。

「まだ苦しいか?」

「だ大丈夫です・・・ちょっと落ち着いてきました」

 既に他の生徒の3倍は動ける程持久力が上がっているがあと1~2分持ってもらいたいというのが本音だ。

「(レティシアとドロテはここらが限界かもしれないな・・・あとはルシアンとメリッサに頑張ってもらうか)」

「レティ、凄いな。殆ど当てられなくなってきたぞ」

「あんたは当てられないと模擬戦では私とレティが困ることになるんだからねっ!」

「わ、わかってるよ!」

 賑やかなドロテとルシアンと違い皆と少し距離を取って休んでいるメリッサがいた。

「メリッサ、どうした?」

 元気のないメリッサにユーゴが声を掛けた。昨日あたりから少し様子がおかしい。

「ユーゴ・・・」

 メリッサのネガティブ思考がぶり返したのだろうか?

「何か悩み事か?」

「・・・ユーゴ、今度の連休、稽古を休んでも良いでしょうか・・?」

「え?・・・メリッサ、模擬戦まであと1週間なのよ?」

「分かっていますドロテ・・」

 メリッサの周囲に皆が集まる。

「体調でも悪いのか?」

 ルシアンも心配そうにのぞき込む。

「実は・・・妹の婚約者が両親を連れて挨拶に来るので一度帰って来いとの手紙が来たのです」

「なるほど」

「それは仕方が無いわね・・・」

「それにしてもこの時期に帰って来いだなんてメリッサのご両親は頑張っている娘をどう思っているのかしら?」

 腰に手を当てたドロテは憤慨やるかたないという様子だ。

「みんな・・ごめんなさい・・・」

「メリッサは何もわるくないけど、婚約って・・・妹はいくつなんだ?」

「先月16になった」

「???」

「へ?」

「・・・あの、メリッサって幾つなの?」

 ユーゴは別として15歳か16歳で騎士学校に入学するのが通常だ。当然皆メリッサも同じと思っていた。

「19歳です・・・」

「えええ?!」

「そ、そうなの?・・んですか?」

 思わずおかしな言葉が出たティシア。

「隠していたわけではないのですが・・・ごめんなさい」

「別にそこも謝らなくてもいいと思うぞメリッサ」

「ああ。そういう話をしていないのに自分は19歳だって突然言い出す方がおかしいと思うしみんながそう思い込んでただけだからな。ははは」

「どおりで・・・なんだかちょっと年上感があったわ」

「そうね、お姉さんっていう感じはしていたわね。うふふ」

「俺はメリッサが30歳でも40歳でも全然かまわないぞ」

「あんたってあほなの?そんな言い方返って嬉しくないわよっ」

「な、なんでだ・・・」

「・・・最初は断ったのですが、私は三姉妹の長女なので、長女のお前が居ないでどうするのだと父に言われてしまって・・・仕方が無く・・・こんな一日も無駄にできない時期にごめんなさい・・・」

「そういう事なら仕方が無いわね」

「この際だから体を休めてきたらいいと思うわ」

「そうだな。それがいい」

「有難うレティ、みんな」

 翌日、朝食後迎えの馬車に乗ったメリッサは騎士学校を後にした。




 メリッサが帰宅し、居間の扉の前に立つと和やかに談笑する声が聞こえた。

 ふぅと、小さく息を吐いたメリッサが扉を開けると皆話を止め長身のメリッサに注目した。

「只今帰りました」

「ようやく着いたか。メリッサ、さ、早くこちらへ来るのだ」

 父シモンがメリッサを呼び寄せると、妹ジュリアの婚約者の両親が立ち上がった。

「これが長女のメリッサで御座います」

「初めまして、長女のメリッサ・アルネゼデールで御座います」

 メリッサはゆっくりと膝を折り、腰を下げて丁寧に挨拶をした。

「うむ。私はジュリア嬢のフィアンセの父リシャール・ティエリー。妻のセリーヌだ」

「よろしくね。メリッサさん」

 ティエリー?何処かで聞いた気がする。

「そしてこれがジュリア嬢と婚約をする息子のイザークだ」

「ご機嫌如何でしょうか?お姉様」

「!」

 椅子から立ち上がった少年を見てメリッサはハッとした。

 髪を真ん中で分けたちょっときつい感じの目をした少年。騎士学校の食堂でユーゴを引き抜こうとしたBチームのリーダーだ。

 あの時それで私の事を”お姉様”と呼んだのか・・・。

 ユーゴと一緒に自分も引き抜こうとした理由も判明した。そういえば少年は”後悔する”とも言っていた。メリッサは嫌な予感を覚えた。

「騎士学校では息子がお世話になっているそうだな。君の話は時折聞いている。今後も仲良くお願いするよ」

「い、いえこちらこそ・・・お世話になっております・・・よろしくお願いします・・・」

 修練でもよく対峙するがお世話になっているというほど話をしたことは無い。

「お姉さま、お帰りなさい!」

 長いソファの隣に座った三女のフローラが嬉しそうにメリッサに腕を絡めた。

 腰まで伸ばした長い髪にピンクのカチューシャが似合う10歳の末っ子だ。

「お姉様、遅かったわね。お客様より先に着いてお迎えするのが礼儀ではなくて?」

 イザークとの婚約をした二女ジュリアはフローラとはとは対照的にメリッサに対して厳しい目を向けた。

「ごめんなさい・・・ジュリア」

「まあいいわ。こういう席ですし、これ以上は言わないでおくわ」

 二女のジュリアと三女のフローラはどちらも美しい顔だちでとても似ているがしきたりや規則に厳しいジュリアとおっとりしたフローラは対照的な性格だ。

「・・・」

 ジュリアの言葉にフローラも委縮し下を向いて黙ってしまった。

「旦那様、お食事の準備が整いました」

「そうか。では皆さんこちらへどうぞ」

「うむ」

「ふ・・・」

 会釈するメリッサの前を横切るイザークは正面を向いたまま半目の小ばかにする様な視線を突き刺した。

 気づかないふりをしたが裏表が激しそうな少年だ。

 ティエリー伯爵家は所有する領地は小さく目立った功績はないが継続的に王国騎士団に人材を供給する上級貴族に該当する。

『過去王国騎士を一人も輩出した事のない底辺のアルネゼデール男爵家の二女を貰ってやるのだ有難く思え』と言わんばかりの態度だ。

 ティエリーとアルネゼデール両家は共に昼食を摂った後テラスのある部屋に場所を変え茶会となった。


「時にシモン殿、メリッサさんは騎士学校でとても頑張っておられるようだが、以前に約束したとおり模擬戦は棄権されるのでしょうな?」

「(え?・・・・)」

 メリッサは驚き父シモンを見た。

「そ、それはですな・・そういう話はしております・・・」

「ふむ。模擬戦は全チームの総当たりで、参加すれば必ず対戦する事となる。まあイザークが負けることなどないと思うが、勝っても負けてもお互い気まずくなることは目に見えて居る。そういうことでよろしいかな?メリッサさん」

 全員の目がメリッサに向けられた。

「私は・・・棄権はしません」

「むう?」

「お姉さま!」

「なんだと?メリッサ、先日話をしたではないか?!」

「はい、お話はお伺いいたしました。ですが承諾はしておりませんので・・・」

「はは。これはこれは」

 イザークは視線を落とし僅かに口角を上げるとゆっくりと茶を口に含んだ。

「どういうことかね?シモン殿。アルネゼデール家は家族の方向性も統一出来ないのかな?」

「メリッサ、リシャール様は両家の事を考えてこう仰られているのだ。お前もわかるであろう?!」

「理解は致します。ですが、棄権などせず全力で戦う事こそ騎士としての礼儀だとも考えます・・・」

「屁理屈を申すなっ!おまえはまだ騎士等ではないだろう!」

「お父様、そういった考えこそ騎士に必要なものと・・・」

「ええい!もう良い、黙りなさい!お前はいつから私にそんな口をきくようになったのだ!」

「あ、あなた・・・」

 母マリオンは激高するシモンの手に手を添えた。

 顔を真っ赤にしたシモンは額に血管を浮きだたせて最早殴りかかろうかという程の勢いだ。

 ジュリアはメリッサに厳しい視線を送り続け、フローラは青ざめ身を縮めて震えている。

「それに、自分のチームにというイザークの誘いも断ったそうではありませんか?何故でしょう?」

 イザークの母セリーヌが冷たい口調で問う。

「そ、それは・・・・」

 実際はユーゴのついでにメリッサに声をかけたのであってユーゴが移籍を承服しなかったためにメリッサの移籍もなくなったのだが、どちらにしてもチームを変わる気持ちは全く無かったのでこの問いには答えられない。

「な、なんだと!・・・メリッサ!お前というやつはっ!!。も、申し訳御座いませんリシャール様、娘には後程きちんと言い聞かせておきますので今日の所は何卒・・・」

「父さん、シモン様、良いではないですか。メリッサ様は私との対戦を楽しみにしているようですし、そういえば昔模擬戦で戦ったなと孫に思い出話が出来るようになるのではありませんか?」

「むう、なるほど・・・そういう考えもあるか。イザークのいうとおりかも知れぬな」

「あなた」

「ふむ。よろしい。さて、ちょっと雰囲気を悪くしてしまってすまなかったな。今日の所はこれで引き揚げるとしよう」

「は・・・はい、申し訳ありません」


 イザークとその両親が帰って行った後、父シモンが再び爆発した。

「メリッサ!そこに座りなさいっ!よくも私に恥を掻かせてくれたな!これまで私がどれだけお前の為に骨を折って来たと思っているのだ!」

「・・・それは、私を色々な茶会やパーティに出席させたことでしょうか?」

「当たり前だ!。誰に似たか大きく成長しすぎてしまったお前の将来を案じて方々に手を回した恩をどう考えているのだ?!」

「お言葉ですが、お父様、そのせいで私はどこに行っても疎まれ、避けられるようになってしまったのです」

「それはお前が上手く立ち回らないからではないか!体が大きいだけで素養の全くないお前を何故騎士学校に入れたと思っているのだ?それはあそこならばお前よりも体格の大きい若者が沢山集まって来ると考えたからだ!。模擬戦でイザーク殿と戦わせる為ではなく結婚相手を探す為に入れたのだ!それを・・・お前は!ジュリアの縁談まで台無しにする気かっ!」

「あなた、お気持ちは良くわかりますがメリッサは幼い時から自室でずっと書を読んでいるような静かな子で社交的な性格ではありませんから人の大勢集まる様な会では辛いと思いますよ」

「なんだ!?お前まで!。貴族の娘がそんな事でどうするのだ!本人の努力が足りないだけだ!」

「お父様・・・未来の事は誰にも分かりません。それに私は結婚出来なかったら出来なかったで一人静かに暮らしていこうと思っています。見守っては頂けないでしょうか?・・・」

「お前はそれで良くても世間は面白おかしく陰口を言う様になるのだ!もう少し家族の事を考えたらどうなのだっ!」

「お父様は私よりも世間体が大事なのでしょうか?」

「家を守るのが当主の責務であり当然の事だっ!」

「・・・・」

「もういい、分かった。最早お前とは親でも娘でもない。好きなように一人で生きて行くが良い」

「!!!・・・」

「!あ、あなた・・・それは・・・!」

 メリッサは静かに席を立った。

「メリッサ、いけません!とにかく今はお父様に謝って!(後で私があの人と話しをしますから!)」

 玄関でで母マリオンがメリッサの正面に回り込み両腕を掴んで言い聞かせる。

「ごきげんよう・・・お父様、お母様・・・」

 メリッサは寂し気ににっこり微笑むとマリオンの腕を振りほどいて屋敷の外に出た。

「お、おねえさまぁ~!おねえさまぁ~!・・・ううう・・・」

 フローラが泣きじゃくりながら追いかけ声を上げた。


 馬車も用意してもらえず、メリッサは手荷物だけ持って歩き始めた。

 15時を回ったぐらいだろうか?真っすぐ騎士学校に向かえば夕食までには戻れるかもしれない。

 母はあのあとどうしたかな?

 フローラは泣き止んでいるだろうか?

 色々な事を考えながら歩いた。

『いつからそんな口をきくようになった?!』

 父シモンが言っていた。

 本当だ、以前までのメリッサならば父のいう事に反論などしていない。結婚相手が見つかったかどうかは分からないが言われるがまま模擬戦を棄権していただろう。

 それが今日は言いたいことが言えて少しすっきりとした気分だ。

 親子の縁を切るとまで言われたのに涙も出ない。

 何故だろう?

 自分が変ったのか?

 騎士学校の修練のせいだろうか?激しい自主練を乗り越えたという自信からだろうか?

 ユーゴやレティや、ドロテ、ルシアンが自分を変えてくれたのだろうか?

 きっと両方だ。

 メリッサは自問自答しながら歩き続け騎士学校のチームHの宿舎に辿り着いたのは20時の鐘が鳴った少し後だった。

 チームHの宿舎の居間にはオイルランプが焚かれていてカーテン越しに人影が動くのが見えた。

 ”帰って来た”。

 久しぶりに帰宅した時より今の方が強くそう思った。

「只今戻りました・・・」

「お!メリッサお帰り~!」

「あら?早かったわね?連休だから今日は泊まって来るんじゃなかったっけ?」

「・・・」

「のんびりできたか?」

「貴族の家なんてどこものんびりできないわよ、返ってここの方がゆっくりできると思うわ」

「・・・」

「そうなのか?ユーゴのとこはすっごくのんびりできたぞ?」

「あの家が特別なのよっ」

「ははは。違いない」

「うふふ」

「・・・」

「?どうしたメリッサ?」

 居間の入口の扉をあけたまま立ち尽くすメリッサの頬に大粒の涙が流れた。

「メ、メリッサ!?」

「あ、あれ?・・・」

 自分は泣いているのか?!。親に勘当された時は一つも悲しい気持ちにならなかったのに。

 何故だか胸が締め付けられ、涙が溢れ出た。

「・・・・帰るところが無くなってしまった・・・」

「!!」

「・・・ううう・・・」

 力なく座り込むメリッサに皆駆け寄った。

「何があったんだ?!メリッサ!」

「どっか痛いのかっ!?」

「どうしたのよっ?!」

「メリッサ!」

 メリッサは嗚咽しながら、時々言葉を詰まらせながら一日の出来事を全部話した。

「なんてひどい・・・」

 皆絶句した。

「酷いっ!なんて親なの?!うちも大概だけどメリッサの家は相当ねっ!」

「大概より相当のほうが格上なのか?」

「あんたは黙っていなさいっ!」

「わ、私は・・・私はこれからどうしたら・・・」

「・・・」

「メリッサ、じゃあ、うちに来い」

「え?」

「ルシアン?」

 皆驚いてルシアンを見た。

「うちは小さな弟や妹がいっぱいいてうるさいし、雨がふったら皿が足りなくなるぐらい雨漏りするけど、王国騎士団に入れたらすっごい給金貰えるから問題ないよな」

「ルシアン・・・」

「今はただの農民だけど、爵位も貰えるらしいから釣り相も取れると思うぞ」

「わ、私はルシアンより三つも年上ですよ・・・」

「前にも言ったけどトシは関係ないぞ。すっごい美人だ」

「大女ですよ・・・」

「スタイル抜群だぞ」

「親に追い出されたダメな長女ですよ・・・」

「俺なんて兄妹に仕事を押し付けてとびだしてきちまったダメな長男だぞ」

「ううう・・・有難う・・・ルシアン・・・」

 メリッサの涙が床を濡らした。

「あ、あんたそれ・・・プロポーズよね・・・?」

「ぷろぽーずって、なんだ??」

「ルシアンたらもう!結婚を申し込むっていうことよ!」

「あ・・・そ、そうだな・・・」

「だったらもっとちゃんと言いなさい!」

「う・・・・」

「どうしたのよ?」

「そ、それはちょっと恥ずかしい・・ぞ・・」

「はあ?!」

「はあ?!」

 女子二人がハモる。

「途中までカッコ良くって感動してたのになんなのよそれは!」

「男らしくビシッときめてよ!」

「う・・く・・・。そ、その・・・」

「ルシアン・・・私を貰ってくれるのですか・・・?」

「お、おう!・・・嫌か・・・な?・・・」

「有難う・・・有難う・・・ううう」

 ぱーんっ!!

 ルシアンの後頭部を女子二人が叩いた。




                ~毎週土曜日更新します。よろしくお願いします( ゜Д゜)~

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