レティシアの決意
「てーーーっ!!!」
ユーゴが号令をかける。
「だぁぁぁっっ!!」
「おおおっ!!」
カンッ!カンッ!カンッ!
木剣同士がぶつかる乾いた音が響き渡る。
騎士学校に入学して3か月。チームHの自主練は激しさを増していた。
打太刀のルシアンとレティシアが仕太刀のメリッサとドロテの構えた木剣に向かって打ち込む。真冬にも関わらずどちらも滝のように汗を流し必死の形相だ。
「ダッーッシュッ!!」
「~~~っ!」
「くっ・・・・・!」
ユーゴの号令で間髪入れずに全力で走り出す。
「てーーーーっ!!!」
全力疾走中再び打ての号令だ。
今度は打太刀と仕太刀を交代しメリッサとドロテが打ち込む。ユーゴは素振りをしながら皆の動きをチェックしている。
「~~~~いっ!」
「ーーーーー!!」
カンッ!カンっ!
「ドロテー!休むなーっ!!」
「メリッサ!打ち込みが弱い!」
「~~~!!!!」
「足が止まっているぞっ!ルシアン!」
騎士学校で使用される木剣は鉄芯が入っており、重量を真剣に合わせてある為連撃は相当の腕力と体力を必要とする。連撃と100メートルダッシュを交互に連続する殺人的な稽古だ。
「ハァハァラストーッ!ダーーーーシュッ!!」
「うぉぉぉぉぉっ!!」
「~~~~ああああっっ!!」
「よ、よしっ!待てーーー!!」
終了の号令と共に全員倒れ込んだ。
「も、もうダメ・・・」
「ハァハァ、も、もう動けません・・・・」
「し、死ぬ・・・ゼー、ゼー・・・」
「ハァハァ死んだら・・ハァハァ絶対化けて出てやるわ・・・」
「暫く休んだらハウスに帰ろう。水を汲んでくる」
ユーゴは桶を持って近くを流れる小川に走っていった。
「う、嘘だろ・・・ユーゴ、走って行ったぞ・・・」
「さ、流石お兄様・・・」
「アイツはへんたいなのよっ・・・」
「とてもついていけない・・・ドロテが明日からの連休は自主練も休みにしようって言ってくれて・・・助かりました・・・」
「そろそろ体を起こしましょう。授業に間に合わなくなるわ」
レティシアが皆を促した。そうなのだこれは朝練なのだ。森の特訓場から学校までは走っても半時はかかる。
暦は1月。日照時間が短く、夕食後すぐに陽が落ちてしまうのでオイルランプを沢山灯しても夜は筋トレ程度しか出来ない。その為日の出と共に起き出して特訓場に来ているのだ。
「ではみなさん、ごきげんよう。また二日後にね!」
「みんな、お先~」
「いってらっしゃい」
「また来週な!」
連休前の週末修練を終えると夕食は摂らずにユーゴとレティシアは実家に帰って行った。
「ユーゴったらあんなに稽古稽古言ってたわりには休みとなった途端意外とあっさり帰って行ったわね」
鬼教官が先に帰って行ったのが気に入らないのかドロテがちょっと恨み言を言った。
「頑張り屋の妹を気遣ったというのもあるのでしょう」
「仲が良くて羨ましいわっ」
今日のドロテはかなりご機嫌斜めだ。
「ドロテとメリッサは帰らないのか?」
ルシアンは実家が遠方の為に滅多な事では帰れない。
「私は迎えが来るのを待っているのよ」
「私は・・・どうしようかな。歩いても二時ほどで帰れるのですが・・・」
「よし!決めたわっ!」
ドロテが急に立ち上がった。
「?」
「何を決めたんだ?」
「ユーゴに自主練をもう少し緩くするように交渉しに行くわっ!このままだと卒業前に体がどっか壊れちゃう。そう思わない?」
「今から?」
「そうよっ!」
「連休が終わったら帰って来るんだから、その時で良くないか?」
「あんた、たまにはまともな事を言うわね。でもこういう事は思った時にパッと言うのが良いの!。時間が経つとなんとなく熱が冷めちゃって、『まぁ良いか・・・』ってなっちゃうもの!。ルシアンも一緒に来なさい!帰りは馬車で送ってあげるから」
「ええ?俺も?!」
「そうよっ。あんただって自主練がちょっときついって言ってたじゃない。こういう事はみんなで話をした方が良いわっ」
「・・・ふぅ・・・、分かったよ・・・。メリッサはどうするんだ?」
「・・・私は・・・」
「メリッサも家が同じ方向だから送って行ってあげるからついでに来てはどう?」
「・・・分かりました。わたしも一緒に行きましょう」
ユーゴは年上でどちらかというと性格は穏やかなので話がこじれて関係が悪くなるという事は無いかと思うが、何かあれば自分が間に入ろう。メリッサはそう考え、同行することにした。
結局皆ドロテに強引に連れていかれることとなった。
「・・・・」
「・・・・」
「・・・・」
空が暗くなり始めた頃、ドロテ、ルシアン、メリッサの3人はロシュフォール家の馬車に揺られていた。
三人とも無言だった。
他にも自主練を行うチームがあるがせいぜい授業の前と後1時間づつの打ち込み稽古だ。しかしチームHはユーゴの指導で平日は5時間、休日はほぼ一日中筋トレとランニングだ。
辛いだけの自主練にドロテは大いに疑問を感じていた。体を痛めつけているだけの様な稽古に本当に意味があるのだろうか?。ドロテはそう思っていた。
ドロテになんとなく言いくるめられてついてきた格好にはなったが、ルシアンも今の自主練には納得のいっていない部分がある。自主練では技術的な補習はほぼ皆無で他の生徒との自稽古でも技術の差は開く一方に思える。体を鍛えるよりも、もう少し剣技を磨いた方が良いのではないか?ユーゴの身体能力は驚愕するほどだが、剣術の指導は出来ないのではないのか?もしそうなら授業の復習を取り入れた方が良いのではないか?馬車に揺られながらルシアンもルシアンなりに自主練の在り方について考えていた。
メリッサは迷っていた。ユーゴはどう考えてもただ者ではない。初めての自主練で半時で走れなくなり悪態をついた皆に『半時走っただけで動けなくなるようでは戦場では僅かな時間で全滅だ』という言葉に衝撃を受けた。そんなこと考えたことも無かった。騎士学校でもそういう指導は無い。筋トレ等自分達の知らないことを沢山知っている。恐らくユーゴのやっている事、考えていることは正しいのだろう。しかしこのままではチームに不和が生じかねない。今回の休日を決めた様にほんの少しでも良いので皆の意見を取り入れてくれたらもっと良い関係のままやって行けるのではないかと思う。
「ちょっと止めて!」
突然ドロテが馬車を止めさせた。
「わっ!」
「どうしました?!」
「今追い越したの、ユーゴだったわ!」
「え?!」
言うとドロテは慌てて馬車を降りて行った。
「ユーゴとレティシアはとっくに実家に着いている時間だぞ?」
ドロテに続いてルシアンとメリッサも馬車を降りた。
薄暗闇で良く見えないが、人影がゆっくりと歩いて向かってきていた。
三人が目視できる距離に近づくと「おや?」と顔を上げた。
間違いないユーゴだ。
「みんなどうしたんだ?こんな時間にこんな所で」
駆け寄る3人。
「そ、それはこっちのセリフだわっ!もうとっくに帰っていたのではなくて?」
「レティ・・・」
メリッサは『レティシアは一緒ではないのですか?』という言葉を飲み込んだ。レティシアはユーゴに背負われていたのだ。
「み、みんな・・・」
「!」
「ど、どうしたんだ?」
レティシアは汗だくのままぐったりとしていて今ようやく顔を上げて3人を確認した。
「ちょっと!何かあったのっ?!」
「大丈夫です・・・なんともありません。お兄様降ろしてください・・・もう歩けますので・・・」
「ダメだ。もうすぐ着くからそのまま俺の背中にいろ」
屋敷まではあと100メートル程でランプに照らされた窓が見えている。
「こ、このまま帰ったら・・・お父様とお母様が驚いて倒れてしまいます。こ、ここからは歩いて行きます・・・」
「じゃあ、水を持ってくるから少しここで休んでいるんだ。すまないが、みんなちょっとレティシアを見ててくれないか?」
「そ、それはいいけど、・・・って!ちょっとっ!」
言うが早いかユーゴは走って行ってしまった。
「あーもうっ!仕方ないわねっ!」
赤い顔をして肩で息をしているレティシアを3人はとりあえず馬車に乗せた。
「で、何があったのですか?」
「なんでもありません・・・ちょっと自主練を張り切りすぎてしまっただけです・・・」
「自主練?実家に帰って今日と明日はゆっくり体を休めるんじゃなかったのか?」
「どう張り切ったらこんなにボロボロになるのよ?あんたもユーゴの言いなりになっていないで出来ない事は出来ないって言いなさいよ」
「それは違います!」
「!?」
力なく馬車の座席に寄りかかっていたレティシアが体を起こして全力で否定した。
「わ、私がお兄様にお願いしたのです!・・・私はどうしても強くなりたいの!強くならなければいけないの!」
「・・・・」
支える手が震えるほど消耗しているがその眼差しは鋭く、言葉と同様堅い決意を表していた。
「分かったから落ち着けよ・・・」
「どうしてそこまで・・・?」
「・・・」
「レティシア、良かったら話してくれないでしょうか?」
「・・・私の家は・・・シュバリエ家は・・・昔は多くの王国騎士を輩出する名門だったそう・・・騎士団長まで上り詰めたご先祖様もいたそうなの・・・」
再び座席の背板にもたれかかったレティシアはポツリポツリと話し始めた。
「そんなシュバリエ家を昔からライバル視している家があって、それがすぐ隣の領主のクルーゼ侯爵家なの」
「クルーゼって、いつだったか食堂で散々言いたいことを言ってたあの・・・!」
「し・・・」
言葉を差し入れたドロテをメリッサが制した。
領地を巡っての争いが絶えなかったシュバリエ家とクルーゼ家は騎士団内部の序列でもいつも競い合っていて騎士団の誰もが知る犬猿の仲だった。それがレティシアの祖父ジュールの代に剣術に非凡な才能を持ったラファエルが誕生したクルーゼ家と病弱なセルジュ一人しか子が生まれなかったシュバリエ家で力の差が出来てしまった。
狡猾な性質のラファエルが当主の座に就くと、シュバリエ家の抱える優秀な騎士を次々と引き抜き、力を奪っていった。祖父ジュールが悪質なラファエルのやり方に抗議をすると彼は当主同士による剣術での解決を提案した。騎士団どころか騎士にもなれなかったセルジュと騎士団でも実力でトップの小隊に所属するラファエルとでは勝負にならない。ジュールが決闘≪力ずく≫での解決を断ると、ラファエルは『名門が逃げた』とか、『シュバリエ家もお終いだ』等と吹聴して回った。
ラファエルの流す噂を聞き、シュバリエ家を離れる騎士や使用人が出始めると、ジュールは悩みぬいた末、病弱な息子のセルジュに代わって自分が戦う事を決意する。
果たして、長年にわたる領地問題と引き抜かれた人材の奪還、貶められた名誉の挽回の為、家族が見守る中、ジュールとラファエルによる一騎打ちとなった。
ジュールも剣の腕には自信があり開始直後は互角だった。しかしとうにに一線を退き齢も50となっていたジュールは、若く体力のあるラファエルに徐々に押され数分後遂に膝をつき、兜を取って剣を置いた。
こうした決闘では兜を取り、地面に剣を置くことが降伏の意思表示であり、降伏の意思を示した者の命を奪ってはならないという王国のルールがある。ジュールは遺憾ながら負けを認めた。
しかしラファエルは容赦なく斬りかかり、ジュールは幼いレティシアの目の前で絶命したのだった。
その後体調を崩した祖母も祖父の後を追う様に亡くなり、抱えていた騎士や使用人は一人残らず去って行った。
王国に税を治められなくなったシュバリエ侯爵家は降爵を命じられ、所有していた広大な領地も接収された。接収された領地はあろうことかクルーゼ家管轄となっている。
現在シュバリエ家が所有しているのは屋敷とささやかな庭だけだ。
レティシアは小さな拳を握り、大きな碧い瞳に涙を溜めていた。
「私は・・・あの光景を絶対に忘れない!。全てを奪っていったクルーゼ家を・・・降伏をしたお爺様を斬ったラファエルも、斬られたお爺様を見て小躍りして喜んでいたその息子のユベールも絶対に許さない!。たった1年でお爺様の仇を討てて、戦えなかった自分を責め続けているお父様の心と苦労をしてきた母を救えるのなら私はなんでもするわ!」
「・・・ごめんなさい」
メリッサは思わずレティシアを抱きしめた。
「ど、どうしたの?メリッサ・・・??」
戸惑うレティシア。
「・・・」
彼女はウワサされている様に騎士学校へは”男を探しに来た”のだ。騎士になどなる気は無かった。父の言葉に従い、中途半端な気持ちのまま騎士学校に入学した。模擬戦等はどうでもよかった。目的を果したら中途退学してもとの生活に戻ろう。そう考えていたのだ。しかしここに来て少しづつ気持ちに変化が出始めた。何処に行っても浮いた存在で独りぼっちだった自分に仲間が出来た。飛びぬけた上背がありながらこれまで運動等はほとんどしたことが無く、学校の修練やチームの自主練は付いて行くだけで精一杯だったが、仲間と共に目標に進むという事に楽しさや嬉しさ、喜びを感じ始めていた。チームHの面々はこれまで自分の事をあまり話さなかったが、それぞれに断固たる意志を感じた。この中にいれば気持ちの弱い自分を変えていけるのではないか?『騎士になどならんで良い!結婚相手をさがしてくるのだ』父はそう言ってメリッサを送り出した。自分もそのつもりでいた。しかし、このまま皆と頑張って行けばアルネゼデール男爵家初の王国騎士になるという大どんでん返しがあるかもしれない。
この素敵な仲間の元で自分を変えるのだ!レティシアを抱きしめながらメリッサは強く決意した。
ドロテは押し黙った。
そうだ。自分だって固い決意で来たはずだ。家族全員に猛反対されながら意思を貫き騎士学校に入学したのだ。それをちょっと修練がきついから緩めてもらおうなどと・・・何をやっているんだ私は!・・・。
レティシアの言うとおりだ。たった一年頑張れば良いのだ。これぐらいで壊れるのならば所詮王国騎士団になど入れない。『どうしても騎士になりたいのなら王国騎士団でなくても自領で騎士として戦力になれば良い!』一番上の兄の言葉が脳内で響く。ドロテは情けない自分自身に腹を立てた。
ルシアンもまた、悲壮な覚悟のレティシアに言葉を失っていた。自分は全てを母と弟たちに押し付けてここに来た。なにがなんでも騎士団に入団しなければならないのだ。こんなことで迷っていてどうする?足りないものがあれば自分自身でなんとかするべきでユーゴのせいにして文句を言うなど最低の考えだ。父を裏切ってまで入学金を工面してくれた母や『兄ちゃん、王国騎士になるんだ!』目を輝かせ、期待して送り出してくれた弟達の元へ手ぶらで等帰れるものか!。死んでも騎士団に入るんじゃなかったのか?!。自分を殴り倒してやりたかった。
「みんな、有難う」
ユーゴが水筒を手に戻って来た。
「レティシア、水だ。ゆっくり飲むんだ」
「有難うございます、お兄様」
水を飲んだレティシアはほぅと、ひとつ息を吐いた。
「大丈夫か?」
ユーゴがレティシアの頭を優しくなでるとレティシアの頬がほんのりピンク色に染まった。
「は、はい、もう大丈夫です・・・」
「・・・あんたたち、変わった兄妹ね」
二人を見ていたドロテが呟いた。
「?」
「なんていうか、恋人同士みたいよ・・?」
「え?!」
更に顔を赤らめたレティシアは目をぱちくりさせて小さくぴょんと跳ねてユーゴと距離を取った。
レティシアの反応にユーゴもちょっと恥ずかしくなってしまった。
「なんだ?そのリアクションは・・・?お前たち、本当に兄妹なのか??」
ルシアンが追い打ちをかける。
「き、兄妹です・・・!」
「・・・そ、それよりもみんな、ここへ何をしに来たんだ?」
「そ、それは・・!」
ユーゴの反撃に今度は3人の目が泳ぎがおどおどし始めた。
「さ、散歩よっ!」
「散歩??こんな時間にこんなところにか??」
「そ、そうよっ!」
「そ、そうだっ!」
「そ、そうですっ!」
打ち合わせをしたかのように見事に声を重ねて必死に散歩をアピールする三人。
「・・・」
「ぷ・・・」
レティシアが両手で口を押えて小さく笑った。
「あはは!」
それまでの重い空気を吹き飛ばして皆笑顔に変わった。
「そうか、じゃ、レティも落ち着いたことだし、俺達は行くよ。みんな有難う」
「みなさん、ごきげんよう、また来週会いましょう」
「お、おう!」
「ま、またねー!」
「おやすみなさい・・・」
ユーゴとレティシアは馬車を降りて歩いて行った。
「私達も帰りましょう、最初にルシアンを学校まで送るわ。その後メリッサの所ね」
ルシアンもメリッサも『ユーゴに話があるんじゃなかったのか?』などと野暮な事は言わなかった。
「有難う、助かります」
「れ、礼なんて要らないわ。私が無理に連れてきてしまったんだから・・・」
ドロテはバツが悪そうに下を向いた。
「いえ、今日ここに来られて・・私はとても良かったと思う」
「・・・俺も」
話し合いをしたわけではないが、三人とも心の靄が晴れた顔だ。
「あ、俺はここから一人で帰るよ」
「え?!もう外は真っ暗よ。歩いて帰るの?」
「いや、走って帰る!」
「!」
ルシアンはレティシアに触発されて居ても立っても居られなくなったのだ。
「わかったわっ。好きにしなさい。夜盗に襲われても知らないんだから」
「はは。俺みたいな農家の息子を襲うヒマな奴なんていないよ。じゃあなっ!」
ルシアンは馬車を飛び降りると猛スピードで駆けて行った。
「な、なによっ。あいつ!」
「ふふ」
「なにっ?」
「ううん、なんでもないわ」
メリッサにはドロテが突然不機嫌になった理由が分かっていた。
やる気に満ちて来た自分を差し置いてルシアンが自主練に行ってしまい、先を越されて悔しくなったのだ。
「アルネゼデールの屋敷にやってちょうだいっ!」
「はい、お嬢様」
馬車はゆっくりと動き出した。
「お兄様」
「なんだ?」
「さっき、初めて”レティ”って呼んでくれましたね・・」
「あ、ああ・・はは、その、なんとなく・・・」
「私、嬉しかったです・・・これからはルティでお願いします」
「わ、分かった・・・」
「うふふ」
普段はあまり見せないユーゴの照れてちょっと困った顔をレティシアは楽しそうに眺めていた。




