後書きというにはあっさりすぎるエピローグ
自分に降りかからない以上、どんな事件も他人事だ。
事件も始まる前に防げても、話題にはならない。
だから、事件が起こらなければ、問題があろうと問題にはならないのだ。
津雲冬弥は友人が色んな悩みを抱えていると感じていた。
だが、そのことは敢えて触れずに来た。
無責任だったという訳ではない。
それが、彼の矜持だったのだと思い、敢えて触れなかった。
それで、何か変わったかは分からないが、結果として、彼は事件に巻き込まれた。
ただ、それは表面化することはなく、津雲冬弥の前には日常が流れていくだけだった。
「ん?黒須から電話か……はい、もしもし」
『あ、冬弥』
「なんや?なんかあったんか?」
『ザー……実は折り入って頼みがあるんだけどさザー』
「頼み?」
『しばらザ―そっザーめてザー……んだ』
「電波悪いんか?なに言うとるかわらんで」
『ザー……弥?いザ、ザーめてくれって――ザーーーーーーー』
「あれ?黒須?黒須くーん?……切れてもうた」
暫く、携帯の画面を見つめていたが、そのまま部屋の布団に放り投げた。
「ま、急ぎの用ならまた掛けてくるやろうし、最悪学校行った時聞いたらええやろ」
そのままベッドに冬弥自身も寝転んだ。
「でも、あんだけ電波悪いところってどこ行ってんのやろ?地下かどっかかな?……そういや、昨日テレビでなんかそんなんあったな」
冬弥は暫く考えたあと、思いついたように口にした。
「ポルターガイスト!……まぁ、そんな訳ないかっと」
冬弥は起き上がり、窓を見た。
丁度、真正面に虹が掛かって見えた。
「おお、綺麗やな」
窓を開けて外を見る、虹を見て何となく、漫画にあった台詞を呟いていた。
「今日はええ日や。死ぬのにはもってこいのな」
以上で完結となります。
こちらは小説大賞に応募して駄目だった作品はなんですが、
要因としては内容のアレさに加え、姉妹の中で四葉にばかり比重が行き、
他の姉妹のエピソードをいれることができなかった事だと思います。
応募用に枚数制限があり、内容としても削る箇所がなく、無理矢理話を締めてしまったからだと自己分析します。
一応、そういう失敗作ですが、中には内容が刺さる人もいると思い、今回投稿させていただきました。




