#1 プロローグ
▼プロローグ
人が見る夢には二通りのモノが有る。
それは、自らの希望として現実で見る夢。
そして、もう一つは、睡眠という名の元に潜在的、且つ無意識に見る夢。
それは、言葉を同じくはしているが、必ず意味の有るものであると考えられている。
そしてこの話は、後者の睡眠中に見る夢を追い求める者達に捧げる一つの例に過ぎない。
過去、この世界に夢につい語り継がれて来た説話や、記録が多く記録されている。
エジプト、中国、ヨーロッパ、インディオ。そしてその他の国々。
そう、各地で多くの者違の手によって、この夢の研究がなされて来たのだ。
その一説、あの有名なフロイトや、ユング博士達も有名な著書をかかげて、己の考える説を上げ連ねている。
そんな中、例外なくこの日本でも、古代、平安と、夢を神の言葉を聞くための乎段の一つとして寺社に参詣するなどして、流行して来た。
その例は、過去多数上げられている。
夢占いで得る情報はこの現実の世界に深く関与し、それが人々の心に強く根付いていたのだ。
そこで、貴人に変わって夢を見る夢見法師という呪術者や、はたまた、説話に登場する占夢者という占師が現れたのであった。
また、夢を交換する事が可能であると考えられ、他人に変わって夢を見、夢を売買するなどと言う事が行われたと言う。
これは、この現代でも夢占い師そして、裏家業、占夢者として生涯生きて行く青年と、それを補佐する仲間達の話である。
シリーズ長くなりますが、最期までお付き合い頂けると嬉しく思います。