表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/17

母登場です

「こちらでしたか」


声と共に姿を表した女性。

金の髪を後ろで束ね、リリアと同じ色の瞳は今は怒りの為か細くなっている。


「げっ」

「お母様」


気まずげにしているアルベルトと、ホッとするリリア。

そんな二人の様子を見たリリアの母、エレオノーラはアルベルトに注意をした。


「アルベルト様。今は勉強のお時間のはずです。何故こちらにいらっしゃるのですか?」

「ノーラ。今日の勉強は魔力の調整方法だろう。実践も兼ねて転移魔法をやったのだ。これなら微調整しないと成功しないからな」


転移魔法は目的地をしっかりと定めてその距離分の魔力を調節しないと、見当違いの場所に出てしまったりする。例えば家の屋根の上とか、酷ければお風呂場や肥溜めに落ちた者もいる。


「そうですか。良かったですね。肥溜めはこちらにはありませんが、リリアンヌの衣装部屋とか趣味部屋に転移していたら二度と口聞いてもらえませんでしたよ」

「リリアの趣味部屋が気になる…ではなくて、成功すると思ったから実践した」

「そのわりには、ガッツポーズしてましたよね?成功が分かってたらしませんよね」


リリアはアルベルトについツッコミをしてしまった。


嫌がるアルベルトを連れて母は転移で城に戻って行きました。

帰り際に、次来る時には配下の心構えをしておけ。と言われました。絶対しませんが。

さて、今度こそ勉強でもしますか。


誰も居ない事や魔力の気配が無い事も確認してから本棚に手を伸ばし、一冊の本を奥に押す。

ガコンと音がして本棚が右にずれた。壁には下へと続く階段があった。

そこを降りるとリリアの趣味部屋がある。そこでたっぷりと魔法を試した。

リリアの趣味−それはどんな魔法があり使えるかを知る事。

折角魔族に生まれたので、前世ではテレビやマンガの世界だった事を楽しむ事にしていた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ