歯車の狂い
3日後 重大な発表があった
帰りのHRでリエナが転校することになったのです
クラスのみんなは
「まじかよー 」 「もっと遊びたかった」 連絡してね」
などリエナに話かけていた
リエナは教室を見渡した
だがヴィルとショウの姿はなかった
ヴィルは屋上で本を読んでいた
そこにショウがやってきて
「ヴィル、なんでここにいるんだよ?」
少し怒っていた
「ちょっとまて、なんで怒っているんだよ」
「リエナはお前が好きなんだよ」
どん
ショウがヴィルの頬を殴った
ヴィルは
「知ってるよ だが今好きって言ったら アイツは自分が転校することに罪悪感をもつだろ!」
どん
ヴィルはまた頬を殴られた
教室にいたリエナはすぐに屋上に向かった
階段の方まで声が聞こえたので、リエナは足が止まってしまう
ショウは本音をヴィルにぶつけた
「リエナの気持ちを知っているのは聞いてたからだろ お前のことだ
ドアの向こうから聞いてたんだろ」
ヴィルは
「あぁ そうだよ だがさっきも言ったように告白したら両想いになる
そしたらアイツは・・・」
どん
またヴィルは殴られた
ショウは
「もしお前が想いを伝えなかったら アイツは片想いのままだろ
そっちの方が辛いだろう」
ヴィルは言い返せなかった
バタン
リエナはついにドアを開けたのだ
リエナは
「もうやめて お願いだから・・ね?」
涙をこらえながら頼んだ
「大学はみんな一緒のとこ受けよ
そしてまたみんなで遊ぼ またね」
リエナは振り返り、階段を降りときにときに少し涙がながれていた
ショウは
「好きなら追いかけろよ」
と偽りの気持ちを言った
ヴィルはリエナを追いかけた
「おい待てよ。話聞いてくれ」
「えっ」
リエナは立ち止まる
「オレはリエナのことが好きだ」
勇気を出して今の気持ちを言った
リエナは泣きやんでヴィルを抱いた
「 私も好きだった でもショウの気持ちを知っていたから、告白できなかった 両想いになれてうれしい
でも今日の夜引っ越すのどうしたらいい? 」
リエナはまた、泣きだした
ヴィルが優しく答える
「でも3年後には帰ってくるんだろ なら大丈夫 また会えるから また大学で3人で遊ぼうぜ」
「ありがとね」
リエナの一言は切なく、でも暖かかった
その日二人は手を繋いで帰った
次の日リエナの席はなかった