呪いのチェーンメール
今回は、チェーンメールが題材です。
またもや変な文ですが、宜しくお願いします(^^♪
皆さんは、呪いのチェーンメールをご存じでしょうか?
それは、人を殺す薬…。
そういわれるものの類です。
しかし、“ただの薬”と言うのには少し、語弊がありますか、、、
正しく言うならば、それは“呪いの薬”なのです。
『人が人を呪い殺せる』
それがこのチェーンメールのキャッチコピー。
あなたもおひとついかがです?
人が人を呪い殺せる魔法薬を―――――///
ここはある地方の村である。
人口の大半は老人で、私はその村で少数派に当たる子供である。
『呪いのチェーンメール』
この言葉が私の耳に入るのは、まだずいぶん先のこと…。
だから私も知らないで、無邪気に村で遊んでいた。
ある日のことである。
私は村を出ることになった。
若者の人口が少ない…。
これが原因で、学校が無くなったからである。
名残惜しいが、私は隣町に引っ越すことにした。
転校初日、、、
私はクラスの皆に「よろしくお願いします」と大きな声で伝えた。
私は、もともと明るい性格であったためか、クラスの輪すぐに入ることができた。
そして、転校から約一月、私には長岡香澄ちゃんという親友ができた。
学校では一緒に居て、家に帰ってからもメールで会話。
現代人に代表できる、意思疎通の仕方…。
私は田舎の子から、都会の子に変わってしまった。
田舎にいる時は、ケータイなどという代物は持っていなかった。
しかし、都会というものが私の生活を変えた。
時は流れ、私はそんな中学生活を卒業し、高校生となった。
そんな私の周りを取り囲むのは、いわゆるギャル。
そんな中にいる私もギャル。
私はギャルメイクに、少し流行に逆らってルーズソックス。
そんなファッションで学校に行っていた。
そんな人間ばかり集まる学校なので、周辺からは『金を払えば行ける学校』といわれていた。
今更、田舎の生活なんて思い出したくもない。
はっちゃけることもできないし、田舎なのでプリの一つも存在しない。
そんな私は、親から馬鹿にされ、世界から馬鹿にされていた。
そんな私の平凡な人生に流れ込んできた、一通のメール。
「あなたは嫌いな人間がいますか?
このメールを読むと人は呪われます。
呪われたくないのならば、読まないでください。
まず始めに、嫌いな人を想像してください。
あなたはその人が、今何をしていると思いますか?
自分の好きな人とデート?
金を使い、好きなものを買っている?
苦しみの中で叫んでいる?
誰かにさよならを言おうとしている?
さて、その誰かとは誰でしょう?
あなたが嫌いな人はあなたを憎んでいる。
あなたを殺そうとしている。
さてあなたはどうしますか?
最後に、このメールを3人の人にお送りください。
そうすれば、あなたの思い通りに行くでしょう。 」
私は、世界を想像した。
世界は、私を馬鹿だと言う。
それは事実かもしれない。
けれど、私も1人の人間である。
「馬鹿」と言われれば頭にくるし、傷つきもしたりする。
だから私は、世界を想像し、そして誰もいない部屋で呟いた。
「あーぁ」
「世界なんてなくなっちゃえばいいのに…」
これが馬鹿なことだということは、わかっている。
けれど、この時ばかりは言わずにはいられなかった。
その理由は、つい10分前に親と喧嘩したからである。
「なんでお前はいつもいつも、、、」
私だって、怒られたくてしたことではなかった。
友達と遊んでいたら、深夜徘徊で捕まった…。
それで、何回か警察にお世話になり、その件で怒られた。
友達に誘われたら、OKを出さないといけない。
そうしなければ、二度と遊びになど誘ってくれない。
だから、私はOKを出したのだ…。
それなのに、、、
それなのに、、、
涙が止まらなかった…。
けど、悲しくなんてなかった。
ただ、自分が惨めに見えただけ…。
ただ、それだけだった。
苦しい。
私の心が、そう訴える。
辛い。
私の心が、そう叫ぶ。
もう嫌だ。
私の心が、そう泣くの。
誰か助けてよ…。
誰か助けてよ…。
誰か助けてよ…。
私はそう思いながら、メールを3人に送った。
決して、返信は来ない…。
私が世界滅亡を望んだから。
私の願いが叶ったのだ。
誰にも、何も言われない世界…。
そういったものを、私は創造したのだ。
終わり方が変で申し訳ないです。