表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
16/20

冬の雪降る香り







僕「君・・・冷たいね・・・」

君「そうかな?あなたが温かいだけよ・・・」


 『違うよ・・・君は冷たいんだ―――――』





















 僕の彼女は、まるで雪のような人だった。


 顔や肌は白っぽく、身体自身も冷たくて。



 僕が触れていると君が溶けてしまいそうで、 とても怖かった。


 だけど、君は溶けることなく僕を受け止めてくれた。


 でも、君は僕の前からいなくなってしまった―――――。











 温かい夏空の下、君のつけていた香水がほのかに香る。


 それは、僕が大好きな薔薇の香りがする香水。


 甘くほのかに香る香水は、つけすぎで君をダメにするわけじゃなく、


 むしろ、“君”という存在を目立たせてくれていたようだった―――――。




 それは、僕が君を見失ったら君の場所を教えてくれるような道標のようなもので、、、


 だけど、君はいつからかその香水をつけなくなってしまった―――――。





















 だから、僕は君を見失ってしまった。


 愛していたけれど、距離は遠くて、 時々近づき、離れていって。



 君は僕の腕の中にはいなかったんだ。


 始めから、君はいない存在だったんだ―――――。



 別れも告げずに消えてしまって―――――。






























 (ゆめ)(うつつ)か、(まぼろし)か??


























 『そうだよ・・・君は冷たいんだ・・・・・』













評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ