愛を紡ぎ、夢を引き裂く、恋物語り
短いですが、宜しくお願いします。
人と人とは鎖で繋がり、愛を紡ぎ合うものであり、
俺と君とは恋で別れて、夢を引き裂くものである。
だって、俺達の出会いは初めから終わっていただろう?
ずっと孤独だった俺は、君の存在に魅せられた。
だから、君に告白したわけで、俺と君とは別に好き合っていたわけではない。
だから、俺達の関係は、初めからから終わっていたんだ。
二人だった? いいや、二人じゃなかった。
君の隣には、俺以外の男が沢山いただろう?
二人だった? そうさ、俺の中では―――。
砕け散る音がしたんだ。
俺の心は、完全に君の方を見ていた。
大好きだったんだ。 心の奥底から。
でも、両想いなんかじゃなかったんだ。
君の方は、ちょっとした遊びだったに違いない。
でも、俺の方は―――――。
本気中の本気だったのに―――――。
涙が零れ落ちるんだ。
昔は、それを君が拭っていてくれたのに。
苦しかったんだ。 現実を知ってしまって。
本当は「さよなら」なんて、言いたくなかったんだ。
言うべきなのは「ありがとう」だったはずなのに。
だから、遅くなったけど、、、
今更になってしまうけれど、言わせておくれよ。
俺からの「ありがとう」を―――――。