人は嘘つき、君は自己中、私は邪魔者、儚い絆
変わった作品を作ってしまった。
何なんだろうか?
人は皆嘘つきである。
長く連れ添った相手も、簡単に嘘をつく。
君はどうだろうか?
今まで生きてきた中で、嘘をついたことが一度もないだろうか?
自分は少なくても、ある。
それは、たとえ冗談と言える質のものだろうが、嘘は嘘なのである。
もし嘘をついたことがない人がここにいたとしよう。
その人は、これから先、嘘をつかないだろうか?
そう、、、一度もである。
絶対と言っていいだろう。
人は生きている限り、人を騙すのである。
絶対に、かつ真理的に。
しかし、そういっている自分はどうだろうか?
嘘をついた揚句、人を信じることもできない。
そう、、、人は人を信じることなどできないのである。
それは、どこかに“疑い”という防衛本能が働くから…。
それもあるだろうが、結局は他人事なのである。
自分は嘘をつかない。人を信じれる。
それは偽善であり、ありえない事なのである。
そう、、、所詮は戯言でしかないのだ。
結局、私の言いたいことは、人間は嘘つきで、人は人を信じれないということ。
しかし、人を信じないことは、決して悪い事ではない。
それには、自分を守るという行為も入っているからである。
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「来週の月曜は、みんなで打ち上げしようね」
「さーちゃんも来るでしょ?」
そう、私に声をかけてきたのは、3年間を同じクラスで過ごした、相葉香奈穂。
私達3年生は、来週の月曜で、並河中学校を卒業する。
それは、もう最後になるかもしれない、みんなとの集まりの日。
だから、私も行くことに了承した。
行かないと、もう会えない気がして。
だから、私、水谷紗枝は参加することにした。
しかし、約束の日、約束の場所に着いて、いくら待っても、1時間待っても、みんなは来なかった。
どうしたんだろう?
私はその当時、携帯を持っていなかったので、連絡も取れずに周りをうろうろした。
しかし、いくら待っても来なさそうだったから、私はトボトボと帰ること選択した。
けれども、選択のせいで私は余計なことを知ってしまう。
幾分か歩くと、私はたまたま香奈穂ちゃんに会うことができた。
というより、近くを歩いていた。
私の数十m先、香奈穂ちゃんたちは笑いながら歩いていた。
おかしいな?
みんなはどうやって集合したんだろう?
私はそう思った。
しかし、香奈穂ちゃんは私が思ってもいなかったことを口にした。
「やっぱぁ、紗枝連れてこなくて正解だったよね」
「あいつ、ノリ悪いから、いろいろとメンドーんだよねぇ」
「そう思わない?」と―――――。
正直、悔しかった。
私は、友達だと思っていた。
それも、仲のいい親友だと。
けれども、香奈穂ちゃんは、、、
いいや、香奈穂は私を邪魔者だと思っていた。
卒業式だから、もう会わないから、私を誘うだけ誘って、待ち合わせに行きもしない。
私など、不要な存在だったのだ。
そう思われるのが、、、
いいや、そう思われたのが悔しかった。
けれども、もういいんだ。
所詮は人間関係なんて、それだけの絆なんだから。