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人は嘘つき、君は自己中、私は邪魔者、儚い絆

変わった作品を作ってしまった。


何なんだろうか?

 人は皆嘘つきである。


 長く連れ添った相手も、簡単に嘘をつく。


 君はどうだろうか?


 今まで生きてきた中で、嘘をついたことが一度もないだろうか?


 自分は少なくても、ある。


 それは、たとえ冗談と言える質のものだろうが、嘘は嘘なのである。


 もし嘘をついたことがない人がここにいたとしよう。


 その人は、これから先、嘘をつかないだろうか?


 そう、、、一度もである。


 絶対と言っていいだろう。


 人は生きている限り、人を騙すのである。


 絶対に、かつ真理的に。


 しかし、そういっている自分はどうだろうか?


 嘘をついた揚句、人を信じることもできない。


 そう、、、人は人を信じることなどできないのである。


 それは、どこかに“疑い”という防衛本能が働くから…。


 それもあるだろうが、結局は他人事なのである。


 自分は嘘をつかない。人を信じれる。


 それは偽善であり、ありえない事なのである。


 そう、、、所詮は戯言でしかないのだ。


 結局、私の言いたいことは、人間は嘘つきで、人は人を信じれないということ。


 しかし、人を信じないことは、決して悪い事ではない。


 それには、自分を守るという行為も入っているからである。






―――――*―――――*―――――*―――――






 「来週の月曜は、みんなで打ち上げしようね」


 「さーちゃんも来るでしょ?」


 そう、私に声をかけてきたのは、3年間を同じクラスで過ごした、相葉香奈穂(あいばかなほ)


 私達3年生は、来週の月曜で、並河中学校を卒業する。


 それは、もう最後になるかもしれない、みんなとの集まりの日。


 だから、私も行くことに了承した。


 行かないと、もう会えない気がして。






 だから、私、水谷紗枝(みずたにさえ)は参加することにした。


 しかし、約束の日、約束の場所に着いて、いくら待っても、1時間待っても、みんなは来なかった。


 どうしたんだろう?


 私はその当時、携帯を持っていなかったので、連絡も取れずに周りをうろうろした。


 しかし、いくら待っても来なさそうだったから、私はトボトボと帰ること選択した。


 けれども、選択(それ)のせいで私は余計なことを知ってしまう。






 幾分か歩くと、私はたまたま香奈穂ちゃんに会うことができた。


 というより、近くを歩いていた。


 私の数十m先、香奈穂ちゃんたちは笑いながら歩いていた。


 おかしいな?


 みんなはどうやって集合したんだろう?


 私はそう思った。


 しかし、香奈穂ちゃんは私が思ってもいなかったことを口にした。


 「やっぱぁ、紗枝連れてこなくて正解だったよね」


 「あいつ、ノリ悪いから、いろいろとメンドーんだよねぇ」


 「そう思わない?」と―――――。


 正直、悔しかった。


 私は、友達だと思っていた。


 それも、仲のいい親友だと。


 けれども、香奈穂ちゃんは、、、


 いいや、香奈穂は私を邪魔者だと思っていた。


 卒業式だから、もう会わないから、私を誘うだけ誘って、待ち合わせに行きもしない。


 私など、不要な存在だったのだ。


 そう思われるのが、、、


 いいや、そう思われたのが悔しかった。


 けれども、もういいんだ。


 所詮は人間関係なんて、それだけの絆なんだから。

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