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転生したら異世界の宇宙最強の龍でした!〜0から星と生命を作り出して一大文明の支配者になったので現代日本へ帰還します。自分は日本が一番暮らしやすい。〜  作者: 電動ガン
第二章〜ダンジョン〜

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聞こえるかこのシンフォニー。共鳴する世界。

Twitterやってます。Twitterアカウント→http://twitter.com/dendogun


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少し時間が進み、お台場ダンジョンの開放目前のある日。一般宅。


「うわぁぁぁぁまた初心者セット買えなかった!!!」


パソコンの前で官公庁オークションに齧り付く大学生。林大悟。数日前にやっとエクスプローラー免許を獲得し第1期探索者となった者だ。


「くそ。免許持ってねぇのに買うんじゃねぇよ。」


官公庁オークションの初心者武具一式セットは誰でも買える状態だった。

大悟は免許持ってるやつだけ買えるようにしろよと愚痴ったがもうそういうものだと割り切るしかなかった。

だがこのままでは免許を取ったのに武具が無くてダンジョンに入れないなんてことがある。


「まぁ幸い無くなる側から出品あるから粘れば買えそうだな。」


ポチポチとF5更新をしながら出品物を見ていくが視界の端に出品のままずっと買われてない商品があるのを気付いた。


「これは・・・・・・・」


ページを開き、内容を見ると魔法使いセットらしかった。スタッフ、頭巾、ローブ、グローブ、ブーツ。少々不安があるもので大悟は頭を悩ますのだった。


「魔法は・・・・・・どうやって使うかわかってねぇんだよなぁ。」


シルバディアの解説動画でも政府の広報でも魔法の使い方は語られていなかった。今のところ魔法職の仕事は杖で殴るだけ。盾も持てない状態ではかなり不安な装備だった。


「これしか買えねぇか・・・・・・・仕方ない。」


大悟は魔法職装備一式を購入し、ダンジョンに備えるのだった。


・・・・・・・・・・・


・・・・・・・・・・


・・・・・・・・・


・・・・・・・・


・・・・・・・


・・・・・・


・・・・・


・・・・


・・・


・・



別な一般宅。


「親父。大丈夫か。」


「ああ。少しきついが。これでいいだろ。」


この家では無事に装備を買えていたようだった。しかも2セット。父と息子が着付けを試している。


「よし。これでおっけー。」


「おお。ははは!見ろ祐二!父さんも戦士だ!」


「ああ、持ってる武器でジョブが変わるらしい。親父はウォーハンマーと盾だから騎士、タンク役だな。」


「敵の攻撃を受ける壁役ってやつだな。」


「俺は直剣・・・・・ロングソードと盾だから剣士。DPSだな。」


「攻撃専念ってことか?」


「そう。」


この家庭は父親38歳、息子16歳の親子免許の家庭でホテルに泊まりながらダンジョンに潜って稼ぐ手法を取っていた。それを母親は心配そうに見守っている。


「あなた。本当に大丈夫なの?」


「大丈夫。危険はほぼ無いと思って良いぞ。」


「動画もちゃんと見たしね。」


「でも・・・・・・・」


「俺たちは2階層だけで稼ぐつもりだ。3階層は自衛隊でも恐怖を感じると言っていたから絶対降りない。だな?祐二。」


「うん。母さん。大丈夫危険な事はしないよ。」


「ほんとうに?ほんとうに大丈夫?」


「俺たちは政府とシルバディアさんと自衛隊を信じるよ。」


「ああ。」


「わかったわ。じゃあ、気をつけて行ってきてね。」


「うん。じゃあ親父。武具ケースにしまうよ。」


「ああ。しかしこの箱。こう、男心を擽られるな。青銅聖闘士か?」


「なにそれ。」


「祐二は知らないか。漫画が俺の部屋にあるから読んでみな。」


「ふぅん?」


・・・・・・・・・・・


・・・・・・・・・・


・・・・・・・・・


・・・・・・・・


・・・・・・・


・・・・・・


・・・・・


・・・・


・・・


・・



また別な一般宅。


「お父さん見て!!免許取れた!!」


「おおマナ。どうだったんだ。免許センターは。」


「超地獄だった。」


エクスプローラー免許が取れたことを嬉々として報告する少女マナは免許センターの訓練のことを父親に語った。


「何十キロも走らされた後に水大量に飲まされて何百回も腹筋腕立てさせられたの。それも何日も。見てこの腕。筋肉付いちゃった。」


「それはそうだ。ダンジョンは危険なところなんだぞ。」


「もう思い知らされた。こういう訓練してないとダンジョンは死んじゃうところなんだって。」


「怖くなったか?」


「怖くなった・・・・・・けど楽しみにもなった。」


「そうか・・・・・・お父さんは心配だ。約束守ってくれるよな?」


「うん。高校にはちゃんと通う。2階層より下には行かない。稼いだお金は全部家に入れる。」


「それなら良い。まぁ2階層までなら本当に危険は無さそうだしな。大学のお金を自分で稼ぐものだと思えば。」


「大学行かなきゃダメ?」


「ダメ!!!じゃないとIDはお父さんが預かる。」


「はーい。でもお小遣いは増やしてくれるでしょ?」


「もちろんだ。マナが脚を使って稼いだお金だ。ちゃんとマナに還元するよ。」


「ありがとお父さん。」


「じゃあ。装備はもう買ったんだったな。」


「うん。」


「開放日は来週か。」


「うん。」


「気をつけて行くんだぞ。」


「うん!」


「あ、そうそう。」


「なに?」


「稼いだお金で帰りに何か美味しい物食べてくるくらいは見逃してやる。お母さんには内緒な。」


「えへへ。わかった。」


・・・・・・・・・・


・・・・・・・・・


・・・・・・・・


・・・・・・・


・・・・・・


・・・・・


・・・・


・・・


・・



ダンジョン庁は金融業界と連携し、エクスプローラー免許取得者全員に銀行口座を開設している。買い取り金は全て紐付けられたこの口座に入る。

IDと結びついているため売買などした場合は直ぐさま追跡され、拘束、実刑である。

あまりにも厳正な管理に不満がでるかと思われたが意外にもその声は少なかった。

逆に、免許センターの受講料15万が払えれば無料で口座が付いてくるという声が未成年探索者から上がり好意的に受け取られていた。高校生に自分専用の口座は嬉しいものらしい。


「よし。これで俺も探索者・・・・・・とはまだ言えねぇか。」


免許センター近所のマクドナルドで遅めの昼食を摂っている豪有吉は薄い樹脂にICチップが埋め込まれたカードを見つめる。


「あとは初心者セット買うだけかー」


スマホを開き、官公庁オークションの初心者セットを眺める。眺めるだけで、消えては現れてを繰り返す出品物。おもむろにスマホを連打して、気がつくと何かがカートに入れることが出来てしまっていた。


「あれ、なんか買えそう。」


そのまま決済する。そして内容を見てみると槍と簡易鎧のセットであった。なんというか街の衛兵といった雰囲気の。


「買えちまった。あっ!!!!クレカの支払いどうすんべ?!?!」


だがここで我に返る。開放日は来週だ。そこで稼げればクレカの支払いどころか毎日焼き肉にもいけることに気付く。


「はははは!!!まぁなんとかなっかぁ!!!」


・・・・・・・・・


・・・・・・・・


・・・・・・・


・・・・・・


・・・・・


・・・・


・・・


・・




お台場、ダンジョン施設。ダンジョン庁事務所。


「坂下長官。官公庁オークションの初心者セットは飛ぶように売れています。」


「全身10万は安すぎたかしらね。」


「私見ですが、私は安かったと・・・・・100万でも良かったのでは?」


「・・・・・・・いえ。コレで良かったでしょう。シルバディア様はダンジョンに多く入場して探索してもらうのを望んでいました。なので初心者セットを薄利多売で浸透させる事は結果的に良くなるはず。」


「左様ですか。」


「全てはシルバディア様の為に、です。」


「はい。ですがダンジョン庁の予算が足りません。これはどうしようもないのでは。」


「それは魔石のダンジョン物品税でなんとかします。総理から全てこちらに回して良いと伺っています。なので取れるだけ取り、運用分だけ抜いて国営に回しましょう。」


「大分皮算用ですが。」


「すみませんね。頼りにさせてもらいます。」


「いえいえ。任せてください。そういう方針ってことで。」


「そうです。頼みます。」


「あとこれは福次効果なんですけど。」


「なんです?」


「官公庁オークションをマイナンバーカード認証で一回切りの購入制限を付けたおかげで国民のいろんなデータがダンジョン庁に集中してます。

これ普通は調べるか上の許可取って出す奴ですよね。」


「そうですね。では見なかったことにしましょう。必要なデータだけ参照にしてください。」


「アイアイサー」


「私はマムです。」


「アイアイマム。」


軽いやり取りだが坂下とこの官僚達のチームは坂下が気心知れた仲の者を政界を駆けずり回って集めたものである。

坂下のチームは無礼講を主にする特設チームなのだった。


「全ては、シルバディア様の為に。」


坂下のその瞳には、小さく、だが力強く狂気の炎が宿っていた。













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