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交渉中!!え、そんなことも決めなきゃいけないの?それならこっちにも考えがあるなぁ。

Twitterやってます。Twitterアカウント→http://twitter.com/dendogun

私がマンションに移り住んでから一週間が経った。もう吉野家も行けたし、松屋も行けた。バーガーキングもマクドナルドもモスバーガーも。幸楽苑もラーメン花月・嵐も行った。豪遊だ。楽しかった。


「みのりってご飯作れるの?」


「私って元々海自の主計科だったんですよ。なんか急に酷い船酔いするようになって辞めたんですけど。自衛隊にやっぱりいたいなと思って陸自に移ったんですよね。なので料理出来ますよ。」


「そうなの。じゃあ今日はみのりが作って。」


「いいですよ。じゃあお買い物行きましょうか。」


買い物行こうとなった瞬間呼び鈴が鳴る。みのりが向かって帰ってきたら現れたのは須垣だった。


「シルバディアさん。準備が出来ました。」


「準備って?」


「総理に会う準備ですよ。」


「・・・・・・忘れてた。」


「明日の夜会えますので迎えに来ます。」


「わかったわ。」


そしてその日はみのりの料理を食べて眠った。睡眠は取る必要ないけど。地球にいるうちは取っとく事にしたのだ。そして翌日。


「この服でいいのよね。」


「はい。これで大丈夫ですよ。」


フォーマルな黒のワンピースに着替えた私はみのりに服装のチェックをさせていた。とりあえず大丈夫らしい。


「須垣さん来ませんねぇ。」


「もう17時なのに。」


と、その時ピンポンと鳴った。来たみたいだ。


「大分早く来ましたけど準備はどうですか。」


「バッチリよ。もう向かう?」


「天谷君が飲み物を買いに行ってるのでもう少し待ってもらえませんか?」


「わかったわ。」


それから待つこと10分。さて総理に、すわ日本に渡すのは何が良いか考える。テクノロジーが良いか資源が良いか・・・・・・私のアイテムボックスには無限の広さがあるものと制限された広さの物がある。無限の広さの方は、私から見てもヤバい物質や破壊すると被害が広がるので封印したものなど表に出せない物が入っている。制限された広さの方、北海道三つ分ほどの広さの方はそこそこの資源とテクノロジーが入っている。少し手を突っ込んで探したが何がちょうど良いかわからない。クレジットカード百万円分とこちらへの信頼に応えるもの・・・・・・それなりの物を渡さねばならない。


「準備出来たそうです。行きましょう。」


「ええ。」


考えてるうちに時間が来てしまった。仕方ない後は車の中で考えよう。そうするしかない。後は総理が何を要求するかだ。


・・・・・・・・・・


・・・・・・・・・


・・・・・・・・


・・・・・・・


・・・・・・


・・・・・


・・・・


・・・


・・



永田町、総理官邸。そこに装甲車と化した黒塗りのSUVが到着する。中から降りて来たのは宇宙からの来訪者、シルバディア。そしてそのシルバディアとファーストコンタクトを成した外交官須垣享也。総理官邸は機動隊の重厚な警備体制が敷かれていた。


「こちらです。」


「ええ。」


中に通され、地下に降りる。そこはあらゆる傍聴対策が取られた会議室があった。


「総理連れて参りました。」


須垣がインターホンで告げると重い防火扉が開く。中には数人の男性とその中央にいかにも女傑という風貌で座る女性がいた。


「どうも。日本の内閣の皆さん。シルバディアよ。よしなに。」


シルバディアが恭しくカーテシーして頭を下げると中にいる人が全て立ち上がり頭を下げる。


「初めまして。シルバディアさん。当代内閣総理大臣中島清美です。よろしくお願いします。」


「よろしく中島総理。」


「まずは、おかけください。」


言われた通りおとなしく座るシルバディアを見て露骨に周りの男性達は安堵のため息を吐く。そして切り出したのはシルバディアの方だった。


「では総理。まずは受け入れ感謝致します。しかも厚遇して世話もしてくれるなんて。助かりました。」


「いえいえ。こちらも利があってのことです。」


「利、ね・・・・・・」


会議室の空気が一瞬で重くなる。シルバディアはそれを感じ取り、すぐさま返すのであった。


「その利、なんだけど・・・・・・少々私が受け取ったものと比べて少ないんじゃないかしら?」


「そんなことはございませんよ。友好の証もちゃんと受け取りました。」


「それだけじゃ足りないのよ。」


ビシリと言い放ったシルバディアからプレッシャーが放たれる。シルバディアとしては脅すつもりなど毛頭無いのだがどう転んでも生物としての格の違いがありすぎてしまっている。


「友好の贈り物は受け入れを見込んでのものよ。それ以外の贈り物を渡してないのに、先に物をもらってしまった。これは宇宙の掟を地球にも適応しなければならないの。」


「宇宙の掟・・・・・・と、言われましても、我々はまだ宇宙に出たことがなくてですね・・・・・・」


「簡単な掟よ。等価交換。それだけ。与えられたら同じだけ返す。それだけのシンプルな掟なの。」


「左様ですか・・・・・・」


「それでよ。」


「何を渡すか考えたんだけど、何を渡せばいいかわからなかった。だから貴方たちに選んでもらおうと思って。」


「選ぶ・・・・・・ですか?」


「そう。等価交換は押し付けじゃいけない。だから、貴方たちは何が欲しい?言ってみなさい。私は大抵の物は持ってるから。」


「そう、言われましても・・・・・・」


「待たせた時間は、それを考えてたんじゃないの?」


「・・・・・・。」


「どう?」


重たい沈黙が流れる。会議室はまるで戦場のような重苦しさに包まれており、会議というよりは拷問に近かった。


「あの・・・・・・」


「なにかしら。」


「質問を、させてもらってもいいでしょうか・・・・・・」


「どうぞ総理。」


こほんと咳払いをした中島総理は姿勢を伸ばし、首を鳴らす。そしてシルバディアを一身に見つめ。切り出す。


「我々が与えたものだと、どの程度の物がもらえるのでしょうか。」


「そうね・・・・・・」


シルバディアが考え、顎に手をやる。


「今回渡された金額と恩なら・・・・・・テクノロジーなら若返りのポーションや、新基軸マナ変換動力炉の設計図とか。資源なら無限の石油とか地球に存在する鉱物資源のどれか一つの無限の量なんかが渡せるわ。」


「・・・・・・!!」


中島総理は息を呑んだ。思ったより現実的なラインと非現実のラインを半々に飛び越えたものが出てきた。


「そ、そのなかから選ばせていただいてもよろしいですか?」


「ええ。構わないわよ。」


中島は周りにいた閣僚に目配せしたごにょごにょと相談すること10分。選ばれたのは。


「若返りのポーション・・・・・・でお願い出来ますか?」


「ええ!いいわよ!」


そういうとシルバディアは何も無い空間に光りの輪を作り、手を突っ込む。それにぎょっとしているとすぐに手は出てきて。日本国内で普遍的に販売されているノートが出てきた。」


「作り方も渡すわこれに書いてあるから。多分今の技術力でも作れるはず。」


「頂戴致します・・・・・・!!」


「あ、あとは、現物ね。」


再び光環が出現し、手を突っ込むとガラス瓶にワインレッドの液体が入った瓶が出てくる。


「一応使い方を教えるわね。」


「は、はい!!」


「この液体を、およそショットグラス一杯分飲む。すると身体機能が若いと言える年齢まで若返る。以上よ。子供には効かないし、寿命も延びたりはしない。肉体が健康な若い身体になるだけよ。あと見た目は肌のハリつやが良くなる程度でそれほど若返らないわ。あと人類以外の生物に効いたって話は聞いたことないわね。」


「わ、わかりました。」


「じゃあ確かに渡したわ。帰るわね。」


「は、はい!ありがとうございます!!」


こうしてシルバディアは帰っていった。中島総理達はがっくりと肩を落とし、疲労に苛まれるのであった。


・・・・・・・・・・


・・・・・・・・・


・・・・・・・・


・・・・・・・


・・・・・・


・・・・・


・・・・


・・・


・・



「で、若返りのポーションでしたっけ?」


「はい。そのようです。」


「とりあえず成分分析に回すとして・・・・・・誰が飲む?」


「我々では無いのは確かですな。」


シルバディアが去った総理官邸では残していったものをおっかなびっくり眺めていた。


「ショットグラス一杯でしたっけ?それで身体機能が若返ると。てっきり見た目が若返ると思ったけれど・・・・・・」


「ですな総理。見た目はそれほど変わらんそうです。後、寿命が延びるわけではないとも。」


「信憑性は検証してみるほか無い。ただ動物には効かんとは・・・・・・マウスで実験が出来ないではないか。」


「仕方ない・・・・・・まずは、人体実験ね。」


「それは・・・・・・!!!」


「もちろん極秘よ。それでも構わない人選をして。早急によ。多分20杯分くらいはあるはず。10杯は成分分析に回して。あとは使いましょう。」


「本物だったらまたもらえばいいですからな。対価を差し出せばもらえるはず。」


「あんまり・・・・・・宇宙人とは取引したくないけれど・・・・・・」


「ですが総理、これが本物なら・・・・・・外交に使えますぞ。」


「そうね・・・・・・本物なら、ね。」


シルバディアを訝しむ日本の内閣。だがその認識もいつかは変わっていってしまうのだった。













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