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日常。地球外宇宙支配生命体の日常。それって人間の日常に当てはめるの罠では?

Twitterやってます。Twitterアカウント→http://twitter.com/dendogun


面白かったら感想・評価してください。励みになります。


「エル。」


「んあー・・・・・・」


「ゴミちゃんと出しときなさいって言ったでしょ。」


「はー・・・・・・い・・・・・・」


エルーカディアはクレジットカードでお取り寄せグルメやアマゾンでお菓子を買うことを覚えた為にその食欲は指数関数的に加速していた。

もともと食べ物から栄養を得ているわけではないのだが味がわかるので一度ハマると女神龍はこうなりがちだ。シルバディアもホビーに傾倒している。


「おー・・・・・・これうまーい・・・・・・」


「なにが?」


「みかんチョコ・・・・・・」


「ええ・・・・・・」


いろいろとこだわりやくせの強い女神龍はことさら気に入ったものを抱えたがる。それは物だけは無く、人も。


「シルバディアさーん。エルさーん。おやつですよー」


「はーい。」


「おー・・・・・・」


どこの宇宙においても創造主たる女神龍に喧嘩を売る存在というのは存在しないわけだから抱えられた物というのは究極の守りを得たと言って良い。


「おやつ・・・・・・おいしい・・・・・・」


「ふーん。良いとこのカステラね。」


「須垣さんが買ってきてくれたんですよ。エルさんに食べさせたいらしくて。」


「おー・・・・・・ありがたい・・・・・・」


「ねぇ・・・・・・今更なんだけどエル、貴方みのりにもエルって呼ばせてるのね。」


「ん・・・・・・?そう・・・・・・」


「ほんとみのりはすごいわ。エルとここまでコミュニケーション取って懐かれた人間なんて私の世界にもいないわよ。」


「へーそうなんですか。」


「軽いわね・・・・・・神とお友達になったのに・・・・・・」


「それを言うならシルバディアさんもじゃないですか。」


「それはそうなんだけど・・・・・・」


梶田みのりには、秘密裏にシルバディアとエルーカディアが守りを与えていた。

身体に見る者が見ればわかる刻印が押されており、シルバディア達の作ったメグメレルに行けば神の使徒として文明の傘下にいる生命体を全て跪かせる存在と化していることを、シルバディア達は死んでも明かさないと決めている。どうせ行く予定など今のところ無いからだ。


「みのり、おかわり。」


「私も・・・・・・」


「はーい。また買ってきてもらいましょうね。」


「そうね。」


「おー・・・・・・」


・・・・・・・・・・


・・・・・・・・・


・・・・・・・・


・・・・・・・


・・・・・・


・・・・・


・・・・


・・・


・・



ロシア。シベリア秘密研究所。シベリアのどこかにある秘密の研究所、バイオ兵器の開発を主にしている研究所である。そこの隔離区画とは別な監視区画に設けられたスペースに、アレクセイ将軍の姿があった。


「同志達よ。奇跡の薬の研究成果はどうだ。」


「申し訳ありません将軍。まだ解明には至っておりません。」


「そうか。ツァーリは急げとは言っていない。遅くとも良い。だが確実に足を進めろ。」


「はい!」


「進捗は?」


「はい。薬の解析率は40%と言ったところです。専用の分離機を作り新たな解析を進める準備を進めています。」


「作り方の翻訳はしていないのか?」


「翻訳は完璧にしてあります。ですが感想は子供の実験と言わざるを得ません。検証は慎重です。内容も魔術や錬金術的な項目が多く未だに理解に苦しんでいます。」


「そうか。随分経つがまだその段階か。」


「申し訳ありません。大統領よりいただいたサンプルを一滴も無駄にしないプロセスを踏むにはそうせざるを得ません。」


「ツァーリはそろそろ研究成果を欲しがっている。一度作り方にならって製造してみろ。」


「は、はい!必ず。」


「では何かあれば報告しろ。」


「はい!」


アレクセイは革靴の音を鳴らしながら施設を後にする。そして帰りのヘリへと乗り込み電話を掛けるのだった。


「もしもし。エフレムか。」


「おおアレクセイ。シベリアはどうだった。」


「ダメだ。進捗が無い。」


「そうか。やはり科学の粋を尽くした研究員に魔術や錬金術をやれというのは無茶だったか?」


「かもしれない。だがやってもらわねばな。」


「そうだな。だがこれ以上成果が出ないのは怠慢と判断せざるを得ない。粛正も選択肢に入る。」


「俺もそれが良いと思う。見せしめを出して、意識を変え、形振り構わなくさせないと。」


「わかった。後で通達を出す。我が国に尻込みするやつはいらん。」


「そうだな。」


「ではこの辺にしておこう。アレクセイ、ヘリでは休めんだろうが少し休め。西に東にといったばかりだろう。」


「最近家に帰った記憶もないしな。少し休みたい。」


「すまないがもう少し動いてくれ。ウクライナの元前線付近で動きがある。」


「はいはい。わかりましたよツァーリ。」


「フ・・・・・・ではな。」


ヘリの少し寒い機内で凍える手で電話を切る。エアコンが効くまでもう少しかかる。アレクセイは今日はホテルで誕生日プレゼントにもらった驚異の倍率を誇る望遠鏡で星を見るかと独りごちた。


・・・・・・・・・・


・・・・・・・・・


・・・・・・・・


・・・・・・・


・・・・・・


・・・・・


・・・・


・・・


・・



アメリカ。エリア88。


「おあああああ!!!また失敗だ!!!」


「くそっ!?また作り直しか!?」


「パイロット無事!?」


日本・・・・・・いや、シルバディアから取引で手に入れたパワードスーツ。それのリバースエンジニアリングを進め、先行試作型のテストをしてる最中だった。


「くそ・・・・・・あと少しで大統領が視察に来るのに失敗の結果しか見せられないのか。」


「トニー・スタークってほんとに天才だったのね・・・・・・」


「大統領到着します!!!」


エアフォース・ワンが到着するという知らせを受けて急いで飛行試験場の片付けを命じるウィリアム将軍。そして自分は滑走路に向かうのだった。


「はぁ・・・・・・」


ウィリアム将軍の視線の先に青い機体が降りてくるの見る。エアフォース・ワンだ。着陸し、タラップが添え付けられる。ジョーンズ大統領が降りてくるのを確認して佇まいを正すのだった。


「ウィリアム将軍。出迎えご苦労。」


「大統領。ようこそ。お待ちしていました。」


「ではさっそく、行こうか。日本では百聞は一見に如かずと言うらしい。」


「了解しました。」


大統領を試験場まで連れて行き、暗い雰囲気のコマンドポストは大統領が来た事でより深く沈むのだった。


「なんだなんだ元気がないな。」


「大統領、例のパワードスーツ。あれはダメなのではないですか。」


「なんでだ?」


「先週から試験を行ってますが、全部ダメです。マトモに飛行出来ません。パイロットこそ無事なものの機体は全てスクラップですよ。」


「どこの奴がダメなんだ。全部か?」


「はい。ロッキード、RTX、グラマン、ボーイング全部ダメ。ゴミになりました。」


「ああ・・・・・・もう・・・・・・で?今からやるのは?」


「スペースXです。」


「嫌な予感しかしないが。」


「私もです。」


スペースX社の社員が試作機を運んでくるとそれに乗るパイロットもため息を吐く。そしてウィリアム将軍に遺書を渡して試験機へと向かった。


「止めても良いか?」


「良いですが試験しなかったとなったらやかましいですよ連中は。」


「・・・・・・だな。」


試験機なのに無駄に星条旗カラーに塗られたパワードスーツはパイロットが手動で展開し乗り込む。


「起動試験をする!10カウント!!」


10カウントが数えられ、イグニッションする。パワードスーツは立ち上がり、悠然と歩み始める。


「おお。歩いてるじゃないか。てっきり歩いた瞬間大爆発すると思ったが。」


「とりあえず成功です。次!!!射撃!!!」


パワードスーツが肩に懸架されていたM4を手に取り、構える。


「はじめ!!」


パン!パン!パパパ・・・・・・と乾いた音が響き射撃試験が成功したことがコマンドポストに安堵を齎した。だが、次。次なのだ。


「次!!!飛行!!!」


コマンドポストの通信士が十字を切る。観測士も両手を合わせて祈っている。


「10カウント!!」


だが無慈悲にもウィリアム将軍はカウントダウンを宣言する。


「イグニッション!!」


カウントダウンが終わりパワードスーツの背中のジェットパックに火が入る。赤い炎が吹き出し、少しずつパワードスーツが浮き上がる。


「おお!!!飛んでるぞ!!!」


「いえ、大統領。あれは浮いてるだけです。」


ゴォォォォォォとコマンドポストまで聞こえるジェット噴射音。

そして3メートルほど浮いたパワードスーツは急に勢いを無くしべしゃりと地面に叩きつけられた。

そして救急スタッフが消化器を持ってパワードスーツ試験機へと殺到した。

スペースX社の社員は呆然とした。


「なんで落ちた?」


「燃料切れです。」


「推進剤が入っていたのか?レディ・・・・・・日本からもらったのはバッテリーだけだった気が・・・・・・・」


「どこの会社もバッテリー供給プラズマジェットを再現出来なかったのです。」


「・・・・・・ああ。」


「日本はどうなっているんです?我々の二百年先は進んでいますよ。そんな話聞いたことがない。」


「今、日本はすごいぞ。詳しくは言えんが。爆発的技術改革が起きている。」


「そうなのですか?侮り難し日本・・・・・・」


ジョーンズは咄嗟に嘘を吐いたがバレない事を祈る。世界はまだ爆発的な変化はない。だが、確かに導火線に火が付いている。いつ爆発するのか、湿気って終わるのかは、誰にもわからない。













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