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アメリカからのプレゼント。そしてそれに群がる者達。貴方たちもっとプライドって物は無いの?

Twitterやってます。Twitterアカウント→http://twitter.com/dendogun


面白かったら感想・評価してください。励みになります。

イギリス、ロシアとの取引から一ヶ月が経った。私はスターデストロイヤーをなんとか組み立て、最近導入したエアブラシで塗装を行っていた。楽しい。


「むむむ・・・・・・やはりこの大きさだとエアブラシ塗装は地獄ね・・・・・・」


シュー・・・・・・シュー・・・・・・とちょっとずつ塗っていく。この大きさを見込んで塗料は2000ml調合したが足りるかな。


「むむむ・・・・・・よし。コレで良いでしょ。後はベランダにネット掛けて乾燥ね。」


そーっとスターデストロイヤーを運びベランダへ。

ネットを被せ埃を防ぎ、乾燥させる。よし。


「ふー暑かった。」


防毒マスクを外して新鮮な空気を吸う。ドラゴン形態なら呼吸する必要はないんだけど人間体なら必要だ。人間じゃないけどね。


「さて、乾燥させてる間に何作ろうかな。」


その時、ピンポーンと呼び鈴が鳴った。みのりが出るはずなので私はいいだろう。だがみのりが呼びに来た。

どうしたんだろう。


「あら須垣じゃない。どうしたの?」


「あはは・・・・・・実は。」


やってきたのは須垣と天谷だった。そして二人とも疲れた顔で、テーブルに着き、名刺を差し出すのだった。


「シルバディアさん、念のため受け取ってください。」


「部署が変わったので。」


「ふーん?」


内閣官房特務外交官が須垣、内閣官房特務調整管理官が天谷。随分長ったらしい役職になったなと二人を見ると目が合ったら深いため息を吐かれた。


「つまるところ・・・・・・シルバディアさん専門の官僚にされてしまったんですよ。」


「急な出世で、困っちゃって。」


「あーそうなの。でも私からしたらありがたいわ。ただの外交官だったらいつ鞍替えされてしまうか不安だったもの。」


「まぁそうですよね。シルバディアさんの側から考えるとそうなんですが。」


「まぁ仕事の量的に部下欲しいって言ったんですけど特務だから付けられないって言われたんですよね。

本当に非常用のスコップ持って暴れてやろうかと思いました。」


「あはは・・・・・・まぁでも助かったわ。」


「ええ。いろいろやりやすくなったのは事実です。」


「そう。要件はそれだけ?」


「いえ、違います。」


「アメリカから準備が出来たって報告が来たのでそれをお伝えしに来たんですよ。」


「そうなの!じゃあいつ会談するの?」


「それはもう少し調整しますので、まぁ一週間くらいはお待たせしますが。」


「一週間で大統領を捕まえられるのは破格の早さね。」


「ですね。会談日が決まりましたらメールして、お迎えに上がります。」


「わかった。頼むわね。」


こうして私がブラックプライムを入手する日が決まったのだった。わくわく。


・・・・・・・・・


・・・・・・・・


・・・・・・・


・・・・・・


・・・・・


・・・・


・・・


・・



会談日。永田町、総理官邸。地下会議室。


「おお!レディ・シルバディア!お待たせして悪かったね。」


「そうね大統領。今か今かと待っていたわ。」


「では早速。交渉と行こうか。」


画面の向こうのジョーンズがネクタイを締め直し。

画面の前にハズブロ、トランスフォーマーブラックプライムの箱を出す。


「このようにちゃんと用意した。間違い無いかな?」


「ちょっと回して箱の側面も見せて・・・・・・うん。大丈夫。やっぱりシリアルナンバーは無いわね。」


「すまない。それだけはどうしても譲れないと言われてしまった。だからこのブラックプライムは101個目では無く、ロストナンバーになる。」


「構わないわ。通常のオプティマスは持ってるし。

シリアルナンバーまで要求するのはちょっと高くなってしまってイギリスとロシアに平等じゃなくなってたから。」


「そう言ってくれるとありがたい。で、この報酬なんだが・・・・・・」


「ええ。何が欲しいの?」


「・・・・・・アメリカが欲しいのはテクノロジーだ。パワードスーツ、みたいな物は無いか?」


「パワードスーツ・・・・・・あるわよ。何種類か。」


「その中で地球側で解析出来て、こちらで作れる物はないか?」


「あるわよ。二つ。」


「おお!!あるのか!!!」


「どちらも私の世界ではとっくの昔に廃れたテクノロジーなの。コレを着て戦うより魔法をぶっ放した方が強いから。」


「それで構わない。で、その二種類はどのようなものなのだ?」


「一つは潜水スーツなの。水深1万メートルまで潜って戦闘を行うスーツよ。陸上でもある程度戦える。陸上で使えば、人間戦車みたいなことになるわ。

もちろん地球でも再現可能よ。魔法技術は使われてないから。」


「潜水スーツか。ううむ。」


「もう一つは飛行可能なスーツね。バッテリーからの給電でプラズマジェットで空を飛ぶスーツよ。」


「おお!アイアンマンだな!」


「その通り。でもこれ致命的な欠点があって・・・・・・」


「欠点が?」


「これプラズマジェットに傾倒しすぎてて武器を持って飛べないのよ。

飛ぶことで優位性を保つ兵器だから魔法と異次元空間収納のアイテムボックス持ちが前提のスーツなの。」


「そうなのか・・・・・・そのアイアンマンスーツは耐久性はどうなんだ?」


「一応、高速飛行して、ワイバーンと正面衝突してワイバーンを轢き殺すくらいの耐久性はあるけれど・・・・・・マッハで飛ぶものと正面衝突したらわからないわ。」


「わかった。ありがとう。」


それからジョーンズ大統領はしばらく無言で悩み続ける。コーヒーを飲んだり、ビスケットをかじったりしながら悩み続け、シルバディアがポテトチップスを三袋食べ終えた頃、大統領は動いた。


「よし。決めた。空を飛ぶアイアンマンスーツの方をくれ。」


「わかったわ。じゃあブラックプライムを念じて送ってくれる?」


「わかった。」


ジョーンズ大統領の画面からパッケージが消えてシルバディアの手元に来る。満面の笑みで受け取ったシルバディアはすぐにスーツを送ろうとしたが待ったがかかった。


「納入したという記録が欲しいんだ。米軍基地で出してもらえるかな?」


「米軍基地ね。いいわよ。すると横須賀かしら。」


「そうだね。横須賀に頼む。この会談が終わればすぐに横須賀に連絡するから日程を調整してくれ。」


「了解大統領。準備しとくわね。」


そして中島総理の方を向いてシルバディアは中島総理に日程調整と約束破りの許可を求めた。

今回はアメリカの対価に含まれるから日本に約束破りの対価は求めないと言う。

中島総理は頷き秘書に米軍と連絡を持つよう指示した。


・・・・・・・・・・


・・・・・・・・・


・・・・・・・・


・・・・・・・


・・・・・・


・・・・・


・・・・


・・・


・・



数日後。アメリカ、エリア51にパワードスーツが到着する。大統領は視察に訪れていた。


「パワードスーツの様子はどうだ。ウィリアム将軍。」


「事前報告は受けていますが・・・・・・まず実物をご覧ください。」


砂漠の真ん中の実験場でぽつんと置かれている銀色に輝く、なんとも角張った見た目のスーツ。


「なんか。アイアンマンを想像してたが、出てきたのは宇宙の戦士の機動歩兵だな。」


「ですが。ちゃんと飛びますよ。」


「本当か?」


「ええ。パイロット!装着しろ!!」


ウィリアム将軍がマイクで指示を飛ばす。するとオレンジのパイロットスーツを着た兵士がパワードスーツに近づいて行く。


「装着はどうするんだ?」


「見ればわかりますよ。」


兵士がパワードスーツの隣に近づくと、ガバ!と自動で展開し、兵士を搭乗させると静かに閉じる。

大統領は感嘆の声を漏らした。


「すごいな。中の居住性はどうなってる。」


「パイロットにインカムが繋いであります。曹長!着心地はどうだ?」


「は!中は快適です!エアコンも無いのに22度に保たれています!」


「どういう原理なんだ?」


「まだわかりません、が。このノートに使用方法が書いてあります。」


「ノート?なんだそれは。」


「最初にパワードスーツを展開させたとき中から出てきました。大統領はご存じ無い?」


「知らんな。」


「ノートは日本語でしたが翻訳すると使用方法でした。恐らく日本側で用意してくれたのかと。」


「・・・・・・そうか。」


ジョーンズ大統領はすぐさま理解した。シルバディアが手を貸してくれたのだと。だが極秘事項の為たとえエリア51の兵達にも言うわけにはいかなかった。


「曹長!飛行試験を行え!総員退避!」


「イエッサー!!!」


そしてスタッフの退避が行われ、誰もいなくなった試験場でパワードスーツの背中から青白い炎が噴射される。そしてゆっくりと飛び立つと、そのまま青空の向こうへと飛び去っていった。


「・・・・・・速い。」


「最高速度はマッハ1.9です。海軍のホーネットに随伴出来ます。」


「そうか。なかなかだ。」


「ただ欠点もありまして。武装としてM4を持たせたところ飛行が大変不安定になり墜落。

機体とパイロットは無事なもののヒヤリとしました。」


「報告通りだな。」


「ノートにも書いてありました。」


「幸い飛行しないのなら使えますが、飛行するものを飛行させずに使うのは少々頭が悪い結果になります。」


「だろうな。」


ジョーンズ大統領は双眼鏡で帰ってくるパワードスーツを眺める。


「まぁでも。コレをリバースエンジニアリングして我が国仕様を作れば良い。そうしたら武装すればいいのだ。夢が広がるな。」


「ですな。しかし日本もすごい物だ。我々の協力無しにこれほどの物を作るとは。」


「・・・・・・そうだな。」


世界は着実に、されど少しずつ、変わりつつある。

その変化の中心にいるシルバディアはというと、朝起きたらネットサーフィンをして、おもちゃで遊び、ピザを食べて、また暖かいベッドで寝るという自堕落な生活をしていた。

シルバディアがそういう生活をしているウチは良いが。世界が気付き始めれば、日本が沈黙を破れば、あっという間に変わってしまうと言うことに気付く者が少ないのが、世界の懸念材料だった。

















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