表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ダンジョン・デバッガー清掃員 〜世界の不具合を修正してたら神の領域に到達しました〜  作者: やはぎ・エリンギ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

22/25

第21話 コピーの山

広間は、すでに埋め尽くされていた。


同じ姿、同じ動き、同じ気配。

ボスの分身が、次々と生まれていく。


「どれが本体だ……!」

「斬っても、増えるだけだぞ!」


探索者たちは消耗し、足場を下げていった。


【SYSTEM LOG】

【Duplicate Function:Active】


その後方で、カイ・シノハラは状況を観察していた。


「……複製、過剰ですね」


掃除機《虚無を喰らう竜》を下ろす。

ノズルの先で、負圧が静かに立ち上がる。


「分身はデータです。

 残骸から消します」


吸引開始。


ゴォォ……。


分身の一体が、音もなく吸い込まれた。

続いて二体、三体。


探索者たちが目を見張る。


「消えた……?」

「いや、増えない……!」


【SYSTEM LOG】

【Duplicate Function:Suspended】


空間が、急に静かになる。


分身は生まれなくなった。

残ったのは――一体だけ。


「……あれが、本体だ」


カイは短く告げる。


探索者たちは一斉に動いた。

集中攻撃。

咆哮。

そして、崩壊。


ボスは霧となって消滅した。


沈黙。


「助かった……」

「なんで分かったんだ?」


カイは掃除機を背負い直す。


「コピーが多すぎました」


首を少し傾けて。


「コピー&ペーストは、ほどほどに」


探索者たちは苦笑し、深く息をついた。


分身は残らない。

本体も残らない。


清掃は、完了している。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ