隣に越してきたのは可愛い男子高校生
俺は隣の一軒家に住む男の子が気になっていた。その男の子は河上和樹と言い、2ヶ月ほど前に引っ越してきたばかりだった。
律儀にも和樹君は引っ越し当日に菓子折りを持って挨拶しに来てくれた。和樹君は女の子みたいに華奢な体格で、中性的な顔立ちをしており、どことなく幼い印象を受けた。こんなに可愛い子には出会ったことがなく、俺はその日から和樹君のトリコになった。
和樹君は人懐っこい性格のようで、高校進学を機に一人暮らしを始めることにしたのだと教えてくれた。和樹君に幼さを感じたのも当然だった。ちょっと前までは中学生だったのだ。
和樹君は最近まで中学生だったこともあり、まったく料理ができないようだった。和樹君が引っ越してきた翌日に余り物の肉じゃがを持っていってあげると、とても喜んでくれて、料理が苦手でどうしようと思っていたと教えてくれた。俺はプロの料理人として小さいながらも店を構えていることもあり、料理には自信があった。
それ以来、和樹君は俺の家で夕食を食べるようになった。肉じゃがを持っていったのは和樹君の可愛い顔を見たかったからだが、あんなに喜んでくれるとは思っていなかった。ましてや夕食を一緒に食べるようになるとは予想もしていなかった。あの日の自分を褒めてやりたい気分だった。
そんな風に思いながら、俺は隣を見た。隣では和樹君が寝息を立てて寝ていた。和樹君は今日もいつもと同じように、俺の家で夕食を取った後、すぐに眠ってしまったのだ。体育の授業で激しい運動をしたようだし、疲れていたのかもしれない。
俺はそっとソファーから立ち上がると、和樹君を両手で抱えて寝室まで運んだ。和樹君をベッドに寝かせて布団をかけた。本当は和樹君と一緒に寝たいところだが、良い年した男が高校生と寝るわけにはいかない。ベッドは和樹君に使わせて、俺はソファーで寝るとしよう。
俺はそう考えて寝室にかけてある時計を見た。時刻は午後8時30分を指していた。寝るにはまだ早い時間帯だ。
俺は和樹君の可愛い寝顔をもう少し眺めてから寝ることにした。じっと寝顔を見つめていると、気配に気付いたのか、和樹君は目を覚ました。目が合うと、和樹君は相好を崩し、俺にギュッと抱きつきながら、唇にキスしてきた。
突然の事態に俺は戸惑わずにはいられなかった。和樹君とキスできたのは嬉しいが、寝ぼけてたのなら申し訳なかった。
和樹君はしばらく俺にキスしていたが、ハッとしたように勢いよく体を離した。
「ご、ごめんなさい。ぼんやりしてて」
和樹君は慌てたように呟いた。その表情からは嫌われたらどうしようという感情が伺えた。慌てふためく和樹君がたまらなく可愛かった。
「別に謝る必要はないよ。和樹君とキスできて嬉しかったし」
「え?」
俺はポカンとする和樹君の頭をそっと撫でた。和樹君は顔を真っ赤にしながらも、上目遣いで俺を見つめた。その表情にキュンと来た。
「……あのね、ここに引っ越してきた時から裕貴さんのことが気になってた。優しくて頼りがいがあるから。裕貴さんのことが僕は好きなの。だから、ついキスしちゃったんだ」
「そうだったのか。俺も和樹君が好きだよ。めっちゃ可愛いし」
「ホント? 嬉しい」
和樹君は満面の笑みを浮かべると、俺に思いっきり抱きついてきた。俺は心が踊るのを感じながら、和樹君を抱きしめ返した。
「裕貴さん、もう一回キスしてもいい?」
「もちろんオーケーだよ。今度はディープキスにしようか」
「うん、ディープキスしたい」
「それじゃ、目を瞑って」
俺の言葉に頷くと、和樹君は目を瞑った。
ゆっくりと顔を近づけると、俺は和樹君の唇に自分の唇を合わせてディープキスした。
感想頂けると幸いです。




