四話 【殻破りと無人の館】
初めて書く小説な為感想等をもらえるととても喜びます続きもどんどん書くのでぜひ読んでください、誤字脱字などがありましたらご報告よろしくお願いします。
自分のスキルとアスルの秘密をマーレに打ち明けてから七日が経っていた。
『マーレ左の三体よろしく、俺は正面の五体を相手する』
『お任せください』
俺たちは、依頼で王都から歩いて数十分の森に依頼に来ていたが、運悪くスライムの群れに出会っていた
『ふぅ、あとは眠っている奴らだけだね今回もマーレのおかげですごく戦いやすかったよ』
『ありがとうございます、本当なら私も戦闘出来たらいいんですが、、、』
『無理しなくていいんだよ、ほかに出来ることを増やしていこう』
初めてのギルド依頼から何度か戦闘依頼をこなし、二人ともレベルが少し上がっていた
時雨 Lv8
体 力 80
筋 力 80
命 中 60
防 御 50
俊 敏 80
魔 力 50
精神力 50
スキル 【回生】【下火球】【アンチドーテ】【ポイントアップ】
マーレ・ヴェルデ Lv5
体 力 40
筋 力 25
命 中 40
防 御 32
俊 敏 32
魔 力 75
精神力 60
スキル 【スリープ】【ウィンドカッター】
覚えたポイントアップで経験値と能力値が上がりやすくなり、そこら辺の初心者冒険者よりも強くなっていた初期のステータスと比べるとどんどん能力値が上がっている、俺はそこまで落ちこぼれではないのかもしれない
『調子乗っているといつか足すくわれるわよ』
『そうですよ時雨さん慢心はいけませんよ』
『はいはいワカリマシタ』
『ほんとに分かっているならいいんだけどね』
アスルもマーレと会話しているがマーレは短剣を触れてはいない最近は俺も離れていてもアスルと会話できるので、少しはマーレと感覚共有できるようになったのだろう
『時雨さん、マーレさんおめでとございますギルドカードが緑色にランクアップしました』
『ほんとですか』
『はい着々と依頼をこなしてくれているので、次のランクアップもすぐだと思いますよ』
『ありがとうございます』
マーレとともに隣の依頼ボードから緑色の依頼を見ていると、緑は白と黄色よりも討伐や探検系の依頼が多い様だ少しずつ、戦闘に慣れ次のランクには戦闘センスが必要なのだろう。
『この依頼受けない?』
俺はゴブリンを狩っていた森の少し奥にいるオークの討伐依頼を受けようとマーレに見せた
『オークですか、緑の依頼では少し強い部類ですがどうして?』
『次のギルドランクから護衛とか、もっと強い魔物の討伐依頼が増えると思うから、今から少し練習しておきたくてだめかな?』
『いえ、ちゃんとした理由が有るのなら否定しませんし、オークはあまり知能が無く群れることもないので一匹づつ戦闘ができていいと思いますし、オークの牙は魔法加工品に使えるらしく、少し高く売れるらしいので一石二鳥だと思います』
『すごいね、いろんなこと知ってるんだねここのところ早く依頼が終わる王都経営の図書館に行ってるおかげなのかな?』
『バレてましたか、あそこはギルドカードが有れば無料で閲覧できる本が多いので、時雨さんの役に立つためにいろいろ勉強させて頂いたのですが、お役に立ててよかったです』
俺が純粋に彼女をほめると、少し顔をそらした、隠れて図書館に行っていたことが知られることがは恥ずかしいのだろうか
『それじゃあこれを受けてくるね依頼をこなす前に腹ごしらえとして、初めて王都に来た時食べたがっていたケバブ食べようか』
『覚えてくれていたのですか』
『もちろん俺のせいであの日は食べれなかったし、今はあの時と違ってお金にも余裕出てきたし』
『ありがとうございます!』
俺は依頼を受付に持っていき依頼を受けた後王都入り口前の出店の多い場所に来ていた。
『それを二つください』
『あいよ銅貨二枚ねそれで味はどうする』
『いろんな味があるんですか?』
『おおよ、辛口に中辛、甘口、照り焼き、胡麻ダレもあるぞ、』
『俺は甘口で』
『私は中辛、、いややっぱ照り焼き、、いや中辛で』
『じゃあ俺やっぱ照り焼きで』
『まいどあり』
屋台で肉を焼いていた小太りのおっちゃんが作り始める
『マーレ中辛と照り焼きで迷ってた?』
『はい、どちらも食べてみたかったので、二つともがよかったのですが、時雨さんに迷惑がかかるかと思って』
『言ってくれれば全然よかったし、俺が照り焼き頼んだから半分こずつしよっかそれならどっちとも食べれるもんね』
『時雨さんありがとうございます』
この子は本当に食事が好きなんだな、いっぱい食べる子はいいよね、、、てか待てよ半分こって関節キスじゃないか、変なこと考えるな平常心平常心
『時雨さんどうかしましたか?』
『は!何でもないよ』
平常心を保とうと必死な俺に不思議そうにこちらを見るマーレ、純粋なその視線が心に来る
『あいお待ち王都名物カバーブだよ』
俺があたふたしていると、ケバブもといカバーブが来たようだ。カバーブは片手で持ち歩きながら食べるのに適していてこれから移動する身としてはありがたいマーレは受け取るときキラキラした目で見ていてとても可愛らしかった
『『いただきまーす』』
『遠慮しなくていいから、食べたくなったら行ってね?』
『はい、ありがとうございます』
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マーレとカバーブを半分こずつ食べながらオークが出たと言う森に近づいていた
『この辺がオークの目撃情報があったところだね』
『少しおかしいですね』
『どうかした?』
『少し前から思っていたのですが、本来ゴブリンもオークももっと奥に生息しているはずで、書物を見る限りでは、私たちが会ったのは数が多すぎると思います』
『奥の森から出てきてるってこと?』
『おそらくこの森に何かしらの異変が起きているのかもしれません』
『そうか一応用心しておこうか』
マーレの話を聞き少し周りを見渡してみると、奥の方からオークが五体にほどこちらに走ってきていた
『マーレあれオークの群れじゃない?!』
『嘘?!ゴブリンと違って群れないはずなのに、』
『とりあえず、魔法を打てるようにしておいてくれ、五体ならマーレのスリープがあればそこまで怖くないはず』
『はい、わかりました。私の呼びかけに答え夢の世界へと誘い入れ、』【スリープ】
走ってきていたオークの戦闘が眠りに落ち倒れる、後ろのオーク達はすぐにこっちに気づき持っていた棍棒を向けてきた。マーレに一体のオークを任せ、俺もアスルに手をかけ、オーク三体と戦闘に入る、
戦っててわかったが、ゴブリンの倍以上の力があり、まともに打ち合うと体力が持たない、それに三体同時なんてやばすぎる今はまだ一体ずつ順番に攻撃しにきていたりぶつかっていたりしている、いつも群れていないためか、思った以上に統率が取れていないようだ
『時雨さんこちらの二体は戦闘不能にしました』
『ごめんマーレ少し厳しいかも』
普段群れていない分チームワークは無くバラバラだが能力値的にも三体同時にはきつく、マーレが二体を眠らせてるときに、俺は三体の足止め程度しかできておらず、少しずつ攻撃が通り体力も尽きる防戦一方で時間稼ぎが精一杯だった。
『時雨さん大丈夫ですか?』
『足止めでギリギリっぽい、一瞬行ってくる』
『時雨さんまさか!?』
マーレが睡眠魔法を放とうと準備を仕掛けたとき、三体の気を引いていた俺の意識が消えた
『頼む、オークがマーレの方に行く前に戻ってくれ』
{スキル発動ギフトを送ります}
『マーレ大丈夫か?』
ギフトを貰い、アスルに何が増えたのか確認する暇なくマーレを探していた
『私の呼びかけに答え夢の世界へと誘い入れ、』【スリープ】
幸いにも俺が死んでから数秒しかたっていなくオークたちは急に倒れた俺の方を気にしていて、マーレの方に行っていなかった俺が起き上がったことで、オークたちも驚きまた戦闘態勢に入ろうとしたが、一匹が急に倒れたので、他のオーク達はひるんでいたマーレが魔法を発動させ一体を眠らせていたのだ
『時雨さん今です怯んでいるうちに決めてください』
『わかった』
アスルを強く握りしめ、オークの方へ目をやると何故か魔法を使った方が良いのではないかと思った、そこで一体のオーク狙い、スキル【下火球】を放つ前回と違い魔力も精神力もあるため発動し、オークの体を燃やしていた。オークは獣モンスターなので毛皮がよく燃えているようだその間に、もう一体のオークへ走り出し身長が自分より倍くらいある体を、連続で斬りまっくった
『時雨さんやりました。後は寝ている奴らだけです』
マーレの問いかけに答えようとしたその最中とても不気味で嫌な感覚が俺を襲った、何だこれは気持ちが悪い例えるとするならば、野生の動物が天敵に襲われる瞬間みたいに恐怖心と逃げ出したい感情が心の奥から溢れ出すような感覚だ。それがどんどんこちらに向かってきているらしい
『早く片付けよう何か禍々しく大きなものが向かってきている』
『何か大きなものですか?』
すぐ眠っているオーク達を倒し、討伐部位の牙を取りポーチにしまうと再び嫌な感覚が俺を襲った
「バタン、ドカーン」
と木々が倒れる音が聞こえてきて何かが近づいていた
『時雨さん、いったい何が』
『わからないけど、注意して、一直線にこっちに向かってる』
どんどん大きくなっている音に緊張感が走り、ついに音は目の前まで迫っていた嫌な感覚もさらに鋭くなり吐き気すら感じていたすると目の前の木が倒れ嫌な感覚のそれは姿を現したそいつは俺が村付近で倒したやつよりも倍くらい大きく爪も鋭くとがったブラックグリズリーが現れたおそらく俺がまともに戦っても勝てないだろう、だが一体なのならマーレの魔法で眠らせることすらできれば、勝機はあるかもしれない
『マーレ俺が気を引く!スリープを頼む』
『っ、、、』
『マーレ?』
マーレからの返事がなく振り返ってみるとマーレは腰が抜けたらしく地面に座り込み真っ青な顔をしていた
『マーレ大丈夫か?』
『すみません、、、立てません』
『俺が反対方向に連れて行くから頑張って逃げてくれ』
マーレが逃げきるまでくらいなら時間を稼げるだろう俺はおそらく大丈夫だが、マーレの命は一度きりだ、ここで失わせるわけにはいかない
『こっちだブラックグリズリー!』
座り込んでいるマーレと反対方向で叫び石を投げつけた
『グァァァァ』
ブラックグリズリーは俺の方に向き雄たけびを上げた腰が抜けそうな体を叩き時間を稼ぐことを最優先に考え戦うが、どのくらい俺が持つか俺ですらわからないわかることはあの爪を喰らったらひとたまりもないということだけだろうブラックグリズリーは俺の方に近づき両手の鋭い爪を交互に使い俺を切り裂こうとしてきた
『マーレ!そんなに長くは持たないと思う、怖いのはわかるが頼む逃げてくれ』
『っ、、!』
ブラックグリズリーの攻撃をぎりぎりで交わしていたが手の大きさもスピードも前のやつより段違いでついに右横腹に思い一発を喰らってしまった。幸いにも爪ではなかったのだが、勢いで吹っ飛ばされ木に思い切りぶつかってしまった。
体中が痛い、手足が動かない、体が重い、声が出ない、口の中が血の味でいっぱいだ今までは瞬殺や出血死が多くあまり痛みや苦しみなどは感じていなかったが今回は出血もすぐ死ぬほどではない、すぐに死ぬことが出き無いだろう、今マーレの方に行かれたら何もできないと思ったが、ブラックグリズリーはこちらに向かってきて俺を片手でつかむと、とても鋭い牙で俺を食おうとしていた。
マーレは逃げ切れただろうか、今回は生き返れるのだろうか、さすがに体をバラバラにされたら無理だろうかそんなことを考えながらブラックグリズリーに食われるのを何もできずただ待っていた
『私の呼びかけに答え発動せよ鋭い刃は風神の怒り』【ウィンドカッター】
ブラックグリズリーの後ろの方から鋭い風の刃がものすごい大きさ、スピードで飛んできていた飛んできた風の刃は俺をつかんでいたブラックグリズリーの首を軽く跳ね、勢いは落ちることなくそのまま木々を切り刻み森の奥へ進んでいた。
『時雨さん大丈夫ですか』
マーレが心配そうに走ってきていたそうかあれはマーレの魔法か、威力とかチートだろ。まぁでも助けてもらったしお礼言わないと
『あ゛り゛が ど ゔ』
喉が潰れていてしっかり言えなかったが、マーレの表情を見ると、どうにか伝わったようだ
そのまま意識がゆっくり消えていった
{スキル発動ギフトを送ります}
『っ!時雨さんよかった』
『ごめんマーレまた心配かけちゃった』
俺はとても弱くずっとマーレに助けてもらい、心配かけているこんな自分が情けないが、強くなる方法が
アスルに基礎戦闘力を鍛えてもらう以外には一つしか考えつかないが、ためらってしまう
『今は強くなることより、マーレのことじゃない?』
アスルが俺にだけ話しかけてくれてはっとしたがマーレが攻撃魔法を使えた、聞きたいこともあるし、今は心配してくれたマーレの方に意識を向けよう
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『そうか、俺のために怖かった攻撃魔法を使ってくれたんだねありがとう』
『いえいえ、あそこでスリープを使えていたら時雨さんが傷つくことも無かったでしょうし、私を体を張って逃がそうとしてくれましたし』
『あれは、俺なら何回死んでも大丈夫だと思ったからで、俺にもっと実力があれば』
倒したブラックグリズリーの討伐部位である爪を回収しながらさっきのことについて話していた。どうやら小さい時森でブラックグリズリーに襲われ、その恐怖でマーレの魔力暴走を起こしたらしい俺の村の付近の洞窟に住んでいた、奴はマーレの魔力を大量に浴びた為か数年に数回しか行動できず、今回みたいにブラックグリズリーから逃れるために村付近に魔物が出てくるのが活性化の原因だったようだ。
『採取も終わったし報告に帰ろうか』
この事態がこのブラックグリズリーだけとは限らないので、早くギルドに伝えた方がよさそうだ
『過去の因縁相手のさらに強いやつを魔法一発で楽々倒すのか、マーレの成長と魔法がすごすぎる』
『でも時雨さんこそ、今まで戦闘経験も何もなかったのにあのブラックグリズリーを倒すとかすごいですよ』
『あの時は、アドレナリンが出てたし、今よりアスルの切れ味がよかった気がする』
『まぁ安くても短剣の栄養貰ったし、その時使い切ったけど』
『そういうことだったのか!じゃあ、ほかの武器を買ってアスルにあげれば、』
『他の武器なんて食べなくても、私の能力は時雨がもっと強くなれば出せるし、他の武器買うなんて許さない浮気よ』
『えーせっかっく強くなれるチャンスだったのに』
『ふふ、何故かカップルの喧嘩でも見てるようです』
『そうよ、私と時雨は相棒でありカップルでもあり、将来のお嫁さんなのよ』
『いやいや、お前人間ですらないじゃん』
『そうですよ、アスルさん、私の方が適任です』
『え?』
『は!///』
『ごめん今マーレなんて?』
『あ、あ、時雨さん王都の門が見えてきましたよ!私お腹すいちゃいました!何か食べに行きましょう!』
『わ、わかったから落ち着いて、俺はギルドにこのことを伝えてくるから、王都でも見まわして、お店でも探してきて』
『は、はいそうしましゅ』
焦りすぎて嚙んでるし、というかマーレが俺の事が好き?なわけない、でも何故かニヤニヤが止まらない
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俺はギルドにオークが浅い森に出て群れていること、その原因がブラックグリズリーなことを伝えた
『そうですかブラックグリズリーがこっちの森の方まで、大変でしたね、すぐにそのブラックグリズリー討伐依頼を作るので詳細をお願いします』
『それの事なのですがすいませんブラックグリズリーが襲ってきて、逃げることが難しく紫色の討伐対象なのに倒してしまいました。上のランクの魔物は討伐してはいけない決まりだったことは知っているのですが緊急事態で』
『今なんと?』
『紫色の討伐対象のブラックグリズリーを倒してしまいましたこれがその魔物の爪です』
『倒せたんですか!?』
『はい、まぁ楽勝では全然なかったですが』
『この大きさは、確かに先ほどの話と一致している。この魔物に追いかけられているオークも五体程討伐したのですよね?』
『はいすみません』
『危機的状況ならお咎めはありませんそのルールは、弱い冒険者がランク上げる目的で強い魔物に挑まないように作られたものなので』
『そうなんですねよかったです』
『今回のオーク討伐、その元凶であるブラックグリズリー討伐でまた時雨さんたちのランクが上がります』
『ほんとですか!前回から一回しか依頼受けてないんですが』
『本来ならコツコツと依頼を成功させギルドに腕前と信頼をつけてもらいランクが上がるのですが、今回は、緑依頼一つと、紫依頼一つの活躍をして、腕前の方は十分と判断し、あとは実績のみなので、橙ランクに上げることができますさらに橙の上位依頼を一つ達成していただければ、紫に上がることができます』
『本当ですか!それでしたら仲間と話し新しい依頼受けるかどうか聞いてみます』
『そうですか。では今回の依頼金、素材買い取り金になります』
俺はお金を貰いギルドの外に出ると入り口にマーレが待っていた。
『時雨さん食べてみたいご飯屋さんが見つかりました』
『そっか、じゃあそこで昼食べながらギルドの話をするね』
今回マーレが食べてみたい料理というのは。スパイスの効いた少しドロッとしたスープにひき肉と豆腐が入っている、いわゆる麻婆豆腐である。
『少しピリッとして美味しいですね。何かと一緒に食べたらさらにおいしそうです。』
『そうだね、やっぱり白米なんかが欲しいね』
『白米と何ですか?』
『稲の果実である籾から外皮を取り去った粒状の穀物で水と炊くとふっくらしてとてもおいしんだよね。王都ではまだ見たことないけど』
『それ食べてみたいです。時雨さんの生まれた村でとれるのですか』
『いや村では食べたことないな、』
『ではどこで?』
『わからない、知っているはずなのに、食べたときの思い出もない。』
『無駄よ、時雨は覚えていないわ』
『アスルさんはご存じなんですか?』
『米については詳しくは知らないけど、時雨のスキル【回生】については少しなら覚えているわ』
『おいおいアスル、無駄ってどういうことだ、それに俺のスキルの事他にも知ってるなら教えてくれよ』
『私が知ってる事はスキル【回生】はノーリスクで何回も生き返ると言うわけではないということね』
『でも、俺はまだ何も異変はないけど』
『そこは詳しくは知らないわ。あなたたちはすべての生命が生まれたと同時に持っている固有スキルについては知ってるかしら?』
『はい、書物によると生物は生まれたときに一つスキルをもって生まれるもので、魔物などは似たようなスキルを持ち特性に合った生活をしていると、その中でも人族は他の種族より貰えるスキルの幅が広く当たり外れが激しく差別されることが多いと』
『俺は【回生】マーレは【スリープ】だよな。他のはレベルアップやスキルの書なんかで手に入るやつだよな』
『そうね大体は合っているわ、でも時雨の固有スキルは【回生】ではないらしいの。どういうことかはわからないけど、【鑑定】で見たときに固有スキルは無しになっていて、その代わりに【回生】がスキル欄にあったわこんなことは初めて見て気に入ったし、このスキルについても私の知り合いが知っていて教えてくれたくらいだし』
『アスルって何者?』
『うふふ、時雨のお嫁さん♡』
『真剣な話をしている時にふざけないでください』
『ごめんごめん、まぁそのうち分かるわよ、特に時雨は自分のスキルをもっと知りたいなら尚更ね』
『アスル、その知り合いってどこに居るんだ?』
『わからないわ結構昔に会って以来ずっと洞窟に居たから、今は誰に取りついているか見当もつかないわ。』
『取り付くって人では無いんだな』
『そうね一つヒント出すと言えば、私と同じってことかしら』
『お二人は相棒なのに大事なことを教えてあげないのですか?』
『知ってる事なんてそこまでないし、過去の事はあまり言いたくないことでもあるから、言わなければならなくなったら話すわ』
『俺は知りたい。自分について、スキルについて。知ればもっと強くなれる気がする。ごめんマーレ俺の目的が決まった』
『何故謝るんですか。私はどこだろうと時雨さんについていきますよ。』
『ありがとう。今はどこにでも行ける強さと身分が欲しい。マーレ、今ギルドから橙ランクの依頼をクリアすれば紫ランクに慣れるらしいんだ。挑戦してもいいかな?危険が伴うかもしれないし、』
『さっき言ったはずです。私は付いていく行きます。時雨さんも見ましたよね、私の魔法あれが有れば今までよりもっと戦闘が楽になると思います。』
『ありがとう。ご飯が終わったら一緒にギルドに来てくれ』
『はい、よろこんで』
ご飯を食べ終わり紫ランクになるためギルド受付に来ると俺たちは受付の隣の階段から上の部屋に案内され、中には一人の男が座っていた、筋肉質で髭がたくさん生えていたがしっかりと手入れがされている、そこらの人とは何か違う雰囲気がしてブラックグリズリーの時と似ているが弱く違う嫌な感じがしていた。
『私の名前は時雨と言います。こっちはマーレです。すみませんがお名前をうかがってもよろしいでしょうか?』
『来てくれてうれしいよ時雨君。私はこの王都のギルドマスターをしているゴジドと申す』
『ギルドマスターの方でしたか、他の方とは少し雰囲気も違く少し警戒しました。謝ります』
『いいんだ少し試すために殺気を飛ばしたからな』
『そうでしたか。試されていたんですね、申し訳ないのですが、殺気をやめていただくことはできますか。居心地が悪くて』
『すまない、ギルド登録して数日でブラックグリズリーを討伐したと聞いて少し疑っていたが、嘘ではないようだし、隣のお嬢ちゃんに関してはすごい魔法の才があるようだな、そして悪人の気もないか。』
『今の一瞬でそんなことが分かるんですか?』
『ああ悪い、つい癖でな。俺の右目は生まれつき魔眼でなそいつのことがぼんやりわかるんだ。【鑑定】には及ばないが簡単に知れるから便利なんだ。』
『それで、私たちを呼び出した理由を聞いても?』
『そうだったな、一つはお前さんたちを見極めるためだな。二つ目は目的が聞きたい。三つめは受ける依頼の説明だな。』
『そうでしたか。私の目的は実力と身分です』
『身分とは何故?王都騎士団入団希望か?それとも貴族にでもなりたいのか?』
『いいえ、特にそこらへんには興味はありません。あまり詳しいことは言えないですが。探し物がありましてそのためにどこにでも行ける強さと、身分があれば色々楽なことが有るので』
『そうか、まぁ誰しも言えない秘密の一つ二つあるだろう』
『納得していただきありがとうございます』
『では依頼について話そうと思う。先に一つ謝りたいことが有るのだが、申し訳ないが、受ける依頼はこ
ちらで決めさせてもらった。』
『理由を聞いても?』
『お前たちは実力は申し分ないと判断され、ランクアップ依頼を受けるため、討伐依頼では適正ではないと勝手ながら判断させてもらった。そのため探索・解決系の依頼を受けてもらう』
『そうですか。理解しました。それで詳細をお願いします』
『まぁ適性の件もあるが、ギルドが依頼を出しても全然受けてもらえない依頼をついでに処理したいという気持ちもある。そこで君たちがいつも依頼を受けてもらっている森の奥に今は誰も住んでいないはずの館が有る、そこに行き無人なのかを確認し、館から発せられる魔力の原因を探って欲しい』
『理解しました。受けさせてもらいます』
『そうか受けてくれるか。腕前を信じていないわけではないのだが、十分気を付けてくれ、これは俺の興味本意なのだが最後に【鑑定】させてくれないかね?』
『すみませんさすがに秘密にさせていただいてもいいですか』
『そうかすまなかった。俺の魔眼がお前さんには何か他の人とは違うものを感じ取ったのでな、まぁ秘密は誰でもあるだろう初対面なら尚更な、終始失礼を詫びる、では依頼の方を頼んだぞ』
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今回の依頼では日帰りで帰って来ることはできなそうなので、テントや水、保存食などを買わなくてはいけなくとても痛い出費だがランクアップのためだから仕方ないと我慢するしかない。
『時雨さん他に必要なものはありませんか♪』
『とてもご機嫌だね、何かあったの』
『だって野宿ですよ今回は前と違い物を自分たちで好きなもの選べるんですよ、テンションあがりますよ』
『キャンプ好きなのか、まぁわからなくもないね』
『時雨さんまた知らない言葉ですー』
『ごめん旅の野宿の事だよ』
『いいですね、キャンプって言葉の響きが好きです』
『気に入ってくれたのならいいや。明日は早いから今日はもう宿に帰ろうか』
『わかりました』
俺たちは明日朝早く出発するため今日は日が落ちて少ししたタイミングで二人共ベットに入っていた。
『マーレおはよう』
『ふぁー。おはようございます』
『いつもより眠そうだね。眠れなかった?』
『はいちょっとキャンプが楽しみすぎて眠れなかったです』
『子供かな?というかキャンプが目的じゃないからね?』
『わかってますよ。これでもゴジドさんの話はちゃんと聞いてましたよ』
『そっかならいいけど』
『ではキャンプにレッツゴー』
『ほんとに分かってるのかよ』
ブラックグリズリーを倒した影響か今までゴブリンやスライムが出てきていたところには魔物は居らず、ウサギや鹿などが居た。
『森が正常に戻ってよかった』
『そうですね自然が一番です』
魔物の居ない自然を楽しみつつ歩いていると日が沈んでいた、
『ここらへんでキャンプしようか』
『待ってましたでは、新しく買ったテントは私が立てます』
『すごく楽しそうにしてるな』
『今回買ったテント実は少し魔法加工されていて、風魔法に適性がある人なら使えて、風魔法で自動組み立てしてくれるんです!さらにこっちの焚火にこの網をセットすると火魔法適正がある人なら火加減が調節できるんです!すごくないですか?』
今回の出費が痛かった原因が分かった気がした。まぁ楽しそうにしてるしいいかな。
『今夜の火の番は俺がやるよ、マーレは今日寝不足だったらしいし』
『本当ですかありがとうございます』
『いや今回は二人とも寝ときなさい、何かあったら私が念話で起こすから』
今ではアスルに触れていなくとも念じると会話ができるため楽しく会話をすることが多かったが今回のアスルの声がいつにもなく真剣だったので少しびっくりした
『アスルいいのか?』
『今回の依頼何か嫌な予感がするのよ、だから二人共しっかり寝て休息をとっておいて』
『そうかアスル助かるよ』
『アスルさんありがとうございます』
俺たちはアスルに火の番を任せるとすぐに眠りについた
『二人共起きなさい朝よ』
アスルの念話で起こされた昨夜は特に何もなかったようだ、まだ日が昇ってから少ししかたっていなく曇天だ何か胸騒ぎがする
『おそらく今日に昼前くらいには、目的の館に付くと思う』
『気を引き締めていきましょう』
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数回の休憩を挟み数時間移動して目的の館に到着していた。見た目は蜘蛛の巣や汚れがあり人が住んでいなさそうとは思うがとても美しいかったであろう紅色の館だった。
『一般の人は住んでいないと思うけど一応気を付けて行こう』
『そうですね魔物や盗賊の類が根城にしている可能性がありますから』
大きな門をくぐり館の扉を開くと、中は真っ暗であまり先も見通すこともできないし、そこら中埃まみれだった
『ゴホッゴホッ埃がすごいなこれ』
『長年誰も手入れをしていなかったのでしょう』
『この分なら何もいなそうだね』
『そうですね』
『二人共油断禁物よこの館から王都で観測できるくらい大きな魔力が何回もあったのだから』
『何も住んでいなそうだし魔道具って可能性はないのかな?』
『それは無いと思います、王都で見たことある魔道具でも魔力はほんとに微々たるものでした、なのでこの距離で感じ取れる魔力は考えられないです』
『そうね、でも今の魔道具は魔法が使えない人でもその属性の適性があれば少なからず使えるように魔力が小さく作られていて、昔の魔道具は、この前のはマーレの魔法くらいの魔法が使えたのよ、どちらにせよ王都に届く魔力は出せないわね。』
『っ!』
マーレとともに話しているとこの前のブラックグリズリーとは比にならないくらいの嫌な感覚が俺を襲って、あまりの強さに意識が持っていかれそうだったが何とか耐えた
『マーレ気を付けよう、何かものすごいのが居る』
『時雨も気づいたのね、嫌な予感が的中してしまったわ』
『アスル、マーレが居ない!』
『嘘!何も動きはなかったはず。念話も届かない』
『それって気絶してるかすごく離れているってことだろ。あの一瞬でか!?』
『少なくても念話の距離はこの館全部は届かないし、すぐ後ろの扉は開いたらわかるはずだし、この館の中に居るはずよ』
『急いで探そう!』
気配もなく突然と姿を消したマーレを探すためテンパっていた自分を落ち着かせると、館の奥から微かに何かを感じる
『何か居る』
『時雨、何か感じ取ったの?』
『わからないが最近嫌なことや周りのことがやけに鮮明に感じ取れるんだ』
『もしかしたらオークとの戦闘の時のギフトかしら』【鑑定】
時雨 Lv13
体 力 170
筋 力 100
命 中 80
防 御 90
俊 敏 130
魔 力 90
精神力 80
固有スキル 無し スキル 【回生】【下火球】【アンチドーテ】【ポイントアップ】【危機感】【ランゲージ】
『やっぱりギフトで新スキル危機感で殺気や魔力、生気など様々な生命が出す物が感じ取れるようになわ、今は慣れてないだろうけど慣れれば相手の動きを読み取ったりできるわ』
『もっと早く知りたかけど仕方がない、今はマーレの方が優先だ』
感覚を頼りに館の中を進んでいくと段々蜘蛛の巣や埃などが減り綺麗になっていき一つの大きな扉にたどり着いた
『明らかにこの扉は他のと違って綺麗だし使われている痕跡がある』
『確かにこの先から人では無い魔力を感じるわ、時雨きを引き締めて行きましょう』
俺はしっかりとアスルを握り扉を開けて何があっても対応できるよう臨戦態勢で扉を開けた
扉を開けたその先には、大きな館にはふさわしいほど豪華な部屋が広がっており埃など一つもないくらい手入れがされていた、寝室だったが他の部屋にあっただろう家具は一つ一つ豪華で高そうだが散らかっており綺麗とは言えない
部屋を見回しているとベットにマーレが倒れているのが見え、すぐに駆けつけよとしたが、近くの椅子に座っている小さな角や黒く細いしっぽが生えた悪魔のような女がこちらを不敵な笑みを浮かべながら見ていて
『うちの館にいらっしゃい♪歓迎するよん♪一緒にお茶なんてどう♪』
『お茶?冗談だろ悪いがゆっくりしてる暇はないんでな』
『そっかーじゃあ死ぬ?』
『悪いが無理だと思うぞ』
悪魔のような女が右手を前に出し魔力が感じられた数秒後、先ほどの豪華な部屋とは違い濃い緑や紫色などが混ざるように常に動いている空間に浮いていた
『何をした?』
『ようこそ♪ここはうちの作りだす亜空間だよ♪』
『それでここに連れてきた目的は何なんだ?』
『戦ったらさうちの部屋が汚れるじゃん♪それだけだよ♪』
『そうか、なら遠慮なく』
俺は全速力で懐に潜り込もうと走り出すと
『いいスピードだけどうちには及ばないね♪』
悪魔のような女の背中から黒い翼が生えてきた
『さらに悪魔みたいになったな』
『うちが悪魔?間違ってないけど正解でもないよ♪』
悪魔のような女は少し浮くと、ギリギリ目で追えるくらいの速さで動き出しこちらをどこからか出した鎌で攻撃してきた。正直早すぎて【危機感】で嫌な感覚がする方を防御することしかできていなく勝ち目がなさそうだと感じていた
『アスル、どうしたらいい、相手が早すぎて防戦一方だ』
『仕方ないわ、いきなり実践だけど、この前私に体を預けた感じで、八割だけ意識を私に使わせる意識をしてみて』
『細かいし難しいことを言うな、でもやってみる価値はあるんだな!?』
『ええ、身体能力もスキル威力も1,2倍くらいには、』
『1,2倍?微々たる物じゃないか』
『仕方ないじゃない私も本調子じゃないし、私が八割も体を使っちゃうんだから』
『でも能力が上がるならやるしかないな』
俺はアスルに体を使わせる意識をしながら自分も体が動かせるように意識してみると、体の中の血管が段々熱くなっていくのが感じ取れたが、体の自由が利きずらくなっていき、このままいくと乗っ取られるとわかったので止めようとしたが熱は冷めることなく、アスルに体のすべてを乗っ取られてしまった
『時雨何やってるの』
『いや防御しながらやるのむずいんだって』
『あれ♪気配が変わった面白いね君♪』
『悪ぃ、もう一回やらせてくれ、次は行けるはずだ、少しコツをつかんだ』
『次はしっかりしてよね』
段々体の自由が利くようになり体の熱も引いていったが、冷えた瞬間から体が重く感じられた
『それじゃ行くわよ』
『おう』
また先ほどみたいな熱を体が感じ始めた、身体中の血管がゆっくりと熱くなり
『このままだとさっきと同じになる』
俺は体が動きずらくなってきてるのを感じながら、自分の腕をアスルで少し切りつけた
『っ!?何やってるの時雨』
『これでいいんだ、これで熱を減らせた』
『ほんとになりかけていくわ』
体の熱が段々引き少し暑くなくなったところで止まった
『あれ♪今回は最初と二人目の気配が二つある♪面白いー♪』
『時雨この状態は長くは持たないけど、私の力も使えるからさっきよりあいつのスピードについて行けると思うわ』
『そうだなさっきまでより体が軽いし力もよく入る早々に決めよう』
『独り言は終わった?それじゃあいくよ♪』
さっきまで防戦一方だった戦いもよけたりたまに攻撃を返したりもできていたが、決め手に欠けてしまう
『このままじゃ時間制限のある俺たちが負けるぞ』
『でもこのまま戦って体を慣らせばこのまま時雨が戦えるでしょ』
『一回死ぬ予定なんだな』
『死にたいならお望み通りしてあげるよー♪』
少しずつ体と目が慣れてきて反撃回数も増えてきたところで
『時雨もうすぐ解けるわ』
『マジか、もう少しだと思ったがさすがにきついか』
アスルとの体の共有が終わったことが体の熱が減っていくことで分かったが、熱が減っていくたびに体に痛みが走り動きずらくなっていき倒れてしまった
『もう限界?それじゃ遠慮なく♪』
悪魔のような女は倒れて動けない俺の首を斬り飛ばした
{スキル発動ギフトを送ります}
『あーあー終わっちゃった、少し楽しかったけどさすがに人だもんねー』
『そうでもないかもな』
『っ!?どうして切った頭がくっついてるの♪』
『知りたいか?でも俺もよくわかってないからな説明は勘弁してくれよ』
『いいねもっと戦ろう♪』
『できれば戦いたくないね』
『アスルもう一回いけるか?』
『もちろん、舐めないで貰える?』
『それじゃもう一回だ』
アスルに体を渡すことはさきほどよりすんなりできていた
『さっき解けた瞬間に動けなくなったんだがなんでなんだ』
『そうね、ほんとなら筋肉の繊維という繊維が引きちぎれて悲鳴を上げているからね、要は筋肉痛よ』
『マジか、俺って意外と弱いのかな』
『逆よ、本当なら体が耐えれなくて爆散していてもおかしくないわ』
『そっか、それならなんか自信わいてきた』
『あれ?どうしてかなさっきより早いね♪』
『どんどん早くなっていくし慣れていくぜ』
『そっか、なら少し本気を出そうかな』
『うちの呼びかけに答え彼の者に暗黒を』【ブラックアウト】
『やばい、アスル何も見えなくなった』
『落ち着いて全神経を【危機感】にあてて感じ取るのよ』
『人は視覚に頼りきってるからね見えなくしちゃえばいいよね♪』
目が見えなくなってしまったがアスルには魔法がかかっていないのとスキルの危機感で何とか攻撃は喰らってないが防戦一方に逆戻りしてしまった
『時雨また時間だわ』
『マジか強すぎだろ』
今回も体から熱が引いていき体が痛く動きずらくなっていったが先ほどとは違い倒れるまではいかなかったが、動きずらいのは変わらないので防御もままならなかった
『ふぅー今回は危なかったー♪』
{スキル発動ギフトを送ります}
『ただいま』
『だよねーやっぱり死なないよねー』
『俺が死なない?間違ってないけど正解でもないぜ』
『あ!それうちが言ったやつ!』
『さぁ第三ラウンドだ』
『うちの呼びかけに答え彼の者に暗黒を』【ブラックアウト】
『アスル!』
『わかってるわ』
三回目ともなると先ほどより早く体を渡して戦闘モードになった
『さっきより動きが分かるぞ』
『スキルに慣れたのね』
『目が見えなくても動きが手に取るようにわかるぞ』
スピードも上回りつつあり行動も読めるこのままいけば勝てると確信して俺はじっくりとチャンスを待っていた
『どうしたの?さっきより反撃少なくない?あなたもやっぱり疲れちゃった?』
いつもより遅くしかも威力の乗っていない一撃が来たと感じ取り
『ここだ!』
鎌をはじき返し相手の体制を崩し転ばせるとチェックメイトと言わんばかりにアスルを首もとに近づけると同時にブラックアウトも解けて視界もクリアになった
『これで終わりだな』
『そうみたいね♪』
『マーレは生きているのか?』
『ああ、あの子ならあそこで寝ているだけよ、大きな声でも掛ければ起きるよ』
『この空間を解いてくれるか?』
『そうだね、私にはもう暴れる力残ってないし、いいよ』
魔力が辺りから消えるのを感じた後先ほどの豪華な部屋に戻っていた
『頼みを聞いてもらって悪かったな』
首もとからアスルを離しマーレの方へ向かおうとすると
『え、うちを殺さないの?』
『いや殺すわけないだろ』
『なんでようちは二回も君を殺したのよ?』
『死んでないけどな、こっちがズカズカと君の家に踏み入ってしまったし、マーレも連れ去っただけで殺してないし後女の子殺すとか嫌だし、俺が殺す理由なんてないよ』
『女の子///』
『ん?違かったか?すまん』
『いや合ってるよ、』
『そうかならよかった、俺たちはここに大きな魔力の原因を探しに来たんだ、だから原因が分かったからもう帰るよ、ギルドには君の存在を言うしかないけど、なるべく討伐しないように言っとくからさ安心してくれ』
『甘い男だね』
『マーレ起きろー』
『ふぁーよく寝た、、って時雨さん!なんで?というかどこここ!?』
『おはよ、よく眠ってたな、詳しいことは王都に帰りながら話すよ』
『え、でも依頼は、』
『館の謎の巨大魔力の原因はこの子』
『あ、ども』
『あ、どうもおはようございます』
『ギルドに報告しに行くぞー、しかも依頼のランクも高いからいつもより報酬期待できるぞ』
『本当ですか』
『うまい肉腹いっぱい食おう』
『はい♪』
『それじゃ邪魔したな』
『勝手にお家に上がってしまい申し訳ありません。お邪魔しました』
『あ、いえいえ』
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俺は王都への帰り道にマーレに館で何があったのかを話すと申し訳なさ半分怒り半分という感じだった
『私がさらわれず戦えてれば、でもいきなりさらったり殺しに来たりするのはひどいです!』
『そうだけどアイツも防衛のためだろ、殺されていてもおかしく無かったわけだし』
『そうですけどー』
『もうすぐ王都に着くし美味しいご飯屋さんでも探すことでも考えよう』
『そうですね、ここ数日干し肉やパンなどしか食べてなくて美味しい物に飢えてます』
そんなことを話していると王都の門が見えてきた
『、なあマーレあれって』
『、はい』
『だよね』
『はい』
門の前で門番と何か言い争いをしている人影が見えたが、明らかに館で見たやつだ
『だから、短剣を持ってる優しそうな顔したかっこいい男の子と胸が大きくて腹が立つ緑色の女の子見なかった!?』
『だから怪しいから話せることもないし中に入れることもできないの!わかる?』
初めて来たときにオドオドしていた新人の門番と館で戦った悪魔のような女が言い争いをしていた
『すみませんそいつ少し借りますね』
新人門番に一言入れると、首根っこをつかみこいつのせいで長くなっている列から外した
『で、何してるわけ?』
『あ、探してたよー♪』
『探してたよー♪じゃないんだよ、なんの用かって聞いてんだけど』
『そうですよ館に帰ってください』
『いやね実は、館で一人ボッチでさみしかったし♪君が優しいし強いし殺せなかったし、うちの旦那さんに丁度いいなって思って飛んで追いかけてきたら追い越しちゃったみたい、てへ♪』
『てへ♪じゃないわ!てか旦那さん!?』
『え!』
『そう、好きになっちゃった♪』
『時雨どうするのよ二人目なんてよくないわよ』
『さらっと短剣を俺の正妻にするな』
『好きになったって言われたって今は期待には応えられないぞ?』
『なんで?もうすでに一人いるなら二人目でもいいよ♪』
『いやいや、二人とかダメだろ』
『いや時雨、妻は何人でも認められるわよ、現に王様やお金持ちは数人の奥さんや愛人がいる人もいるわ』
『俺がどちらにも当てはまってないし、とにかく俺は目的のために旅をしたいんだ、結婚なんてしている場合じゃない!』
『じゃあうちも旅ついていく!♪』
『まぁそれなら別にいいか、強くて頼りになるし』
『やったー♪』
『、、、め、で、す、』
『マーレ?どうかした?』
『だめです!いきなり出てきて好き!?旦那さんにする!?言い分けないでしょう私の方が時雨さんの事を好きになったんです!絶対に渡しませんから!』
『あら言っちゃったわ♥』
『そうだったんだー、うちと一緒じゃん♪』
『マーレさん?』
『は!でも、もう言います!時雨さん私もあなたのことが好きです』
『うちもー♪』
『私もよ』
『へ?マジか、いきなりすぎて頭がこんがらがって、と、と、とりあえずギルドに報告とかしなきゃだし、少し待って、マーレはご飯屋さん探しといて俺はこいつを連れてギルドに報告に行ってくる』
『はいわかりました』
『こいつじゃなくてうちは、キリルリだよ、末永くよろしくね時雨♥』
『あー頭痛くなりそう』
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『依頼の館の魔力の原因はこいつでした』
『原因を突き止めるだけでなく本人を連れてくるのか、やるな、さすが登録して数日で紫ランクに上がるわけだ』
『勝手に館に住み着いてごめんなさいでも、これからは時雨と旅するからもういなくなるよー♪』
『まぁ元々無人の館で誰のものでもないし、特に悪いこともしてないだろうしな』
『ありがとうございます、それで旅にこいつ連れていくので、鑑定とギルド登録お願いしてもいいですか?』
『承知した、ならばこの鑑定の水晶を使おう』【鑑定】
キリルリ Lv1
体 力 80
筋 力 100
命 中 100
防 御 100
俊 敏 140
魔 力 150
精神力 10
固有スキル【吸血】 スキル 【ブラックアウト】
『一レベルでこの数値はとても高い、でも精神力が低すぎるぞ』
『へーうちってこんな感じのステータスだったんだ』
『まぁ、ギルドに強い物が入ってくれるのは嬉しい限りだ、下の受付で登録を済ましてくるといいだろう』
『りょうかーい♪』
『時雨今回の依頼は無事達成だこれで時雨は紫色冒険者だ、あと報酬の金貨一枚だ』
『ありがとうございます、、、』
『何かあったのか?』
『わかりますか?実は大変なことが有りまして』
『悩み相談なら乗るぞ?』
『実はですね同時に女の子3人に告白されてしまって』
『、!、、わっはっは』
『笑い事じゃないですよ、これから他の国にも行こうと思ったのに、このままだと気まずくて仕方がないですよ』
『笑ってすまなかった、だが同じ男として誇りに思った方が良い恐らくさっきの嬢ちゃんとこの前来た緑髪の嬢ちゃんだろ?あんなにかわいい女の子は世界にそういっぱいいるもんじゃないぞ、それに悩む必要もないだろう、嫌いじゃなくむしろかわいいとか思うなら付き合ってから先は考えればいい』
『軽くないですか?この先三人とどう接しようとか考えちゃって』
『先のことを考えても意味ないだろ、今が一番大事なんだ、先の事はその時考えろ』
『そんなもんですかね』
『しかも相手はお前が良いって言ってるんだ断るほどの理由なんて無いだろう』
『時雨ー登録できたしマーレのとこ行こー♪』
『助言ありがとうございます、頑張ってみます』
『おうよ、また何かあったら相談に来いよ、いつもここで暇してっからよ』
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俺とキリルリはギルドを後にするとマーレと合流し今回の依頼達成とキリルリの仲間になった記念も祝して少し高めの肉料理屋にいた
『『『、、、』』』
気まずい、、祝いの席なはずなのに静寂が続いていた
『いつまで無言なのよ、少しは男らしさ見せなさいよ』
『とは行ってもですね、女の子としゃべるのだって全然慣れていないのに』
『』
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私事ながらこの小説の根本的な設定やストーリを考えなおし再度更新したいと考えています。
更新を楽しみにしてくださった皆様やここまで読んでいただいた皆様には感謝の気持ちでいっぱいです
何分高校生なので更新するのは遅いかもしれませんが新しく更新する生贄の不死者は少し内容が変わるかもしれませんが大まかなストーリは変わりませんなのでもしよろしければ新たな方も読んでくださるとうれしいです。
生贄だった俺が誰にも知られてないチートスキルで成り上がるをご愛読いただきありがとうございました
読んでいただきありがとうございました。良ければブックマーク、感想等していただけると幸いです。




