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二話     【旅立ちと出会い】

初めて書く小説な為感想等をもらえるととても喜びます続きもどんどん書くのでぜひ読んでください、誤字脱字などがありましたらご報告よろしくお願いします。

 今回、起こしたことは俺のディアンでは不思議な噂として広まると思う。

村の近辺で巣くっていた魔物ブラックグリズリーの死体と村長、村人の死体はあったのに生贄に出したはずの俺の死体が見当たらないのだから。

 

『隣の港町に行くにしても動きずらい服じゃ一日以上はかかるよなー。さすがに村に戻るのはやばいだろうしな。』


『私がいるんだし途中で動物でも狩ったら?』


『それもそうだな焚火はスキルの火球で火種くらいにはなるかな。』


 隣町は初めて行く、というか自分のいた町以外から出たことないけど、そう考えていると、小汚い服を着た緑色の肌にとんがった耳歯はとがっていて錆びかけた短剣を持ったいわゆるゴブリンに出くわした。


『まじか魔物かよ、まぁあんなでっかい熊を倒したんだこんなちび位余裕だろ。』


『だといいけど、子の魔物はゴブリン小さくて非力だけど、初心冒険者くらいなら負けないけど時雨あなたの能力値は初心冒険者以下なのよ?』


 俺は大きなひっかき傷が二つあるぼろぼろの白色の着物には似合わない黒を基調とした青い短剣を腰の鞘から引き抜いて戦闘態勢に入る。

よく見るとゴブリンは一匹ではなく木陰に追加で二匹いることに気が付いた三匹くらいならと思いゴブリンの方え走っていくとほかのゴブリンたちが俺を囲み始めた。

 

俺は最初に出会ったゴブリンに素早く短剣を振り下ろし討伐することができたすると今まで感じた事のない痛みが俺を襲った、囲んでいたほかのゴブリンに背中とわき腹を切られてしまったのだ。


俺は痛みに耐えながらほかのゴブリンにも短剣を振りかざし二匹をしとめることができた。


今回は頭の中でチャリンと鳴り幸福感があったが痛みでそれどころではない。


『ほら、言ったじゃない舐めてかかると死ぬって』


『別に舐めてた訳じゃないけどもうちょい楽だと思ってた。』


『そのまま放置しとくと出血多量で死ぬよ?』


『死ぬって!?どうしよう、回復魔法は使えないし、まだ村も遠いし』 


 『焦ることないじゃん、どうせ時雨死なないんだから』


『前回はそうだっただけで毎回生き返れるとは思わないだろ。あ、なんかボーとしてきた、瞼が重い眠いや。』


瞼の重みに耐えれず目をつぶると真っ白な世界にいた、またこの世界か{スキル発動ギフトを送ります}『お帰り~今回は何貰ったの?』


『俺に聞かれても、なんかロボットみたいな女の人の声で、スキル発動ギフトを送りますしか言われないし。』『ロボット?なにそれ、まぁいや』

                      【鑑定】

                   時雨       Lv3 白 

       体 力  30

                    筋 力  155

    防 御   15

                    俊 敏  15

                    魔 力  15

                    精神力  15

               スキル   【回生】【下火球】【アンチドーテ】

『貰ったスキルはアンチドーテね解毒魔法じゃない、まぁいつかは役に立つしいいんじゃない?』


『魔法が増えても魔力低いからあんまうれしくないんだよなー。まぁもらえるものは貰うけどさ。』


俺はまた森の中を歩み始めた。


『もうすぐ暗くなるしここらへんで野宿するかな、今日は森の動物が居なくて夕飯はないけど、』


『まぁ仕方ないよ、動物たちもこっちに気が付いて逃げてたし。』


『動物居たんだ気が付かなかった、なんで教えてくれないの?』


『一日くらい平気でしょ?後自分で、できるようにならないと私ばっか頼るかなって思ったから。』


『最初位いいじゃんもうすでに俺一人じゃ生きていけないし、相棒なんじゃないのかよ。』


『ごめんね次は教えてあげるからさ、』


『まぁいいけど。』


 「前戦ったブラックグリズリーしかり今回のゴブリンしかり今のままだと」『命が何個あっても足らないな』


『逆に何回まで死ねるか試してみてよ』


『何回も死ぬのやだしもし限界が来たら本当に死ぬじゃん。』


『冗談よ』


『その冗談笑えない』


他愛もない会話をしてその日は眠りについた。


 今日中に町まで行きたいなと思いつつ森の中を歩いているとウサギがいるのを見つけた、息を殺して風下からゆっくりと近ずき短剣で切る。


『やった始めての狩り成功』


『おめでとう。ちゃんと下処理とか知ってるの?』


『あんま俺をなめるなよー』


『ほぉ意外と知ってるのね、知らないと思ってたわ』


『もちろん知らない!』


『だろうと思った、じゃあ目をつぶって私に集中して』


『なんで?』


『いいから下処理するんでしょ?』


『はい、アスルに集中ってどうすればいいの?』


『私が体の中にいるような感覚で一体化するイメージで。』


 アスルに言われた通りイメージしてみると体中の血液が動く気がした。


するとつぶっていた眼が勝手に開き自分の意志とは別に動き出していた。


ウサギの背肉の背側を下にして置き、余分な脂を取り除いたら中央から縦に包丁を入れ、背骨に沿って肉を左右に開く。


背骨の中心から脇に伸びている骨の先の下に包丁を入れ、中心に向かってこそげながら少しずつ丁寧にすすみ、骨から肉を切り離していく。


なんの躊躇いもなくもうすでに何百回もやったことあるかのような手さばきで下処理が終わる。


『アスル今の何なんだ?』


『簡単に言うと私が時雨の体を乗っ取ったの。』


『何それ怖い。アスルはいつでも殺そうと思えば俺の事殺せるってことじゃん。』


『いつでっもて時雨が私に集中してはじめって乗っ取れるだけだし殺そうと思ってもあんた死なないじゃん。』


『確かになら安心だな。アスルありがと』


俺は今夜の夕飯にしようとした処理されたウサギをもって森を進んでいくことにした。


 『時雨、近くで誰か倒れてる。』


『本当か、どこだ?』


『このまま進んだら居るわ』


 俺は歩きから走りに変えて進んでいくと、俺と同い年くらいの女の子が倒れていた

『大丈夫か?』


 俺が倒れていた女の子に尋ねるとその子は寝ているようだった、とりあえず危ないので起こすことにした。


『起こしてくれてありがとうございます。私はこの先の港町サーベントのノバエスタと申します。ノバって呼んでください。』


『僕は時雨、ノバはなんでここで寝ていたの?』


『この森の先には私たちが管理する牢があってそこにご飯を届け帰ってくるところでした。』


『そうなのかもうすぐ夕方だしここから町までは幸いにも近い、少しばかり急ぐが町まで僕が送っていくよ。』


『時雨さんありがとうございます。』


俺とノバは少し早歩き気味でサーベントの町え向かっていた。


『ここがサーベントの町か。うちの村と違って活気があっていいね。』


『時雨さんはどこからいらしゃったのですか?』


『隣のディアンの村かな。あまりいいところではないけどね。とりあえずノバは送れたし、僕はこれで失礼するよ。』『何か用事があるのでしょうか?』


『いや何もないよ。しいて言うなら寝床を探すくらいかな。』


『それでしたら、お持ちのお肉をうちで料理させていただくので一緒にご飯はどうですか?後部屋が余っているので泊まっていかれてはどうでしょうか。』


『いいの?ならお言葉に甘えさせていただこうかな。』

俺は今夜の飯と宿を見つけウキウキでノバの家へとついていくのであった。


ノバに案内され付いていくと町の中でも一番大きな家に案内された。


『ノバまさかここって。』 


 『はい、私この町の町長の娘なんです。』


『町長の娘!?』


『はい助けて貰ったお礼にどうぞ家の父に会ってみてください。』


『あ、はい。それではお邪魔します。』


 中に入ると俺が今まで住んでいた馬小屋とは比べ物にならないほど広く、数人の女性が料理や掃除などをしているのが見える。


『あの人たちってまさか、奴隷?』


『いいえ。あの者たちは他の仕事が出来ないような能力でも家事くらいならと父がメイドとしてお金を払い雇っているんです。それにサーベントの町は奴隷を禁止しているので、奴隷は今せん。皆何らかの仕事についています。』


『いい町だねみんなが能力関係なく支えあっている感じがするよ。』


『おやおやノバずいぶん遅かったじゃないか、して隣の人は?』


奥から出てきたのはさすが港町と言えるくらいガタイがよく顎から生えたモジャモジャの髭がよく似合うおじさんが出てきた。


『はい、お父様のあの者の呪いに触れてしまい森で寝ているところを助けてくださった時雨さまでございます。』


『起こしただけで助けたとかじゃないので気になさらないでください』


『いいや、そうもいかんよ。今回は呪いに軽く触れただけだったから呪で眠ってしまっても他の者が起こしてやれば起きるのじゃが近くで呪いを受けると魔力を流し体内の魔力を乱し起こしてやるか、悪ければ死ぬまで眠り続けることもあるのだ。


今回は魔物に襲われる前に時雨殿が起こしてくれたので助かったが時雨殿が居なっかったと考えると寒気がするわい。娘の命を救ってくれて感謝する。』


『いえいえ、たまたま通りすがった、だけですので。』


『ところでお父様、時雨さんに食事と寝床を貸したいと考えているのですが。』


『娘の命の恩人じゃゆっくり休んでいくとよい。』


『ありがとうございます。森で狩ったウサギ肉もあるので是非使ってください。』


『おお久しぶりの肉じゃなここのところいつも魚だったので嬉しいわい。ウサギ肉のお返しとに何か手ごろな服をやろう。旅でぼろぼろだし動きずらいじゃろ。』


『お言葉に甘えて頂戴いたしましす。』


俺はメイドさんが持ってきてくれた袖は橙色で胸のあたりは緑、ズボンは薄い青色の服を今晩使っていいという部屋で着替えようとしていたら。白の着物を脱いだ瞬間腰にあった鞘が消えてしまった。


『アスル鞘が消えちゃったよ』


『...』


呼びかけてもしゃべらないさっきみたいに他の人がいると喋らなくなるのは分かるが今は部屋で一人なので不思議に思って、ベットの上に置いておいたアスルを拾うと。また腰に鞘が現れ、頭の中に怒号が響いた。


『鞘が消えた時点できずきなさいよ!私たちはまだ感覚共有が完璧じゃないんだから。手放すと会話も何もできないわよ!』


急にきた怒号にびっくりしていたら、部屋のドアがノックされ。


『はーい』


『時雨さんご飯の準備が整いました。』

『ありがとうすぐ行くよ。』


『一日ぶりの夕飯だしちゃんと家で食べれるしかも人と、なんて幸せなんだ。』


『私の事無視する気?』


『はい、すみません。短剣が喋るなんて信じられないことが起きたから放しててもしゃべれると勝手に思ってました。』


『今回は初めてだし許してあげるけど次はないからね。まず短剣じゃないしそれに、時雨以外に使われたくないし。』


『最後なんか言った?』


『何でもない!!』


『気難しい相棒さんだこと。』


そんなことを考えながらノバ待つ食卓に向かった

俺は食卓に着くと自分が期待したよりも豪華なご飯が並んでおり驚き半分早く食べたい気持ちが押し寄せていた。


『時雨さんここにどうぞ。』


『ありがとう。一日ぶりのご飯でお腹ペコペコだよ、しかもすごい豪華だね、こんな豪華な食事初めてだよ。』


『そうかなら良かった、遠慮せずたくさん食べてくれ。』


俺が席に着き何から食べようか迷っていた。みずみずしい野菜がたっぷりのサラダ、この町自慢の魚を使った料理に俺が持ってきたウサギ肉のシチューどれもおいしそうでとても楽しみだ。


少し時がたち食事も中盤に差し掛かった時俺はある疑問を投げかけた。


『良ければ呪いについて教えていただけませんか?』


『あまりよそ様に話したくはないものじゃが、娘の命の恩人じぁしいいじゃろ。』


さっきまでの楽しい雰囲気とは打って変わり少し空気が重くなった気がした、軽い気持ちでした自分をぶん殴ってやりたい。


『18年前ワシがまだ町長になる前、町の漁師に子供が生まれたんじゃが、その子供はなぜだか3歳の時行方不明になったのじゃ。

町の皆で森や浅瀬などくまなく探したのだが見つかることはなかった。

半年後町で犯罪を犯した者を牢に入れようと牢に行くと近くで行方不明だった子が見つかったのじゃ、』


『見つけたのは行方不明だった子の親じゃ、もちろん泣いて喜び町に連れて帰ったのじゃがその日の夜、子供が魔力の暴走を起こし両親はそれをもろに食らってしまい、亡くなってしまった。

その子は罪悪感と今も制御できない魔力が町の人に向かないよう自分から牢に入ったのじゃ。それを町のみんなは呪いと呼んでおる。』


『そんなことがあったんですね軽い気持ちで聞いてしまいすみません。』


『いいんじゃよこれはワシだけではどうにもならん、どうにか魔力を制御の方法かなぜ暴走してしまったのかそれを解明しなければあの子は牢からは出てこないだろう。』


少し重い空気のまま食事は終わりその日は初めてのふかふかのベットだったのに呪いの子の話であまり熟睡はできなかった。


『アスル何とかできないかな』


『何とかはできないことは無いんだろうけど、時雨に少しばかり危険よ』


『それは眠ってしまうということか?それとも死ぬということか?』


『どちらでもないわ。』


『じゃあ何が危険なんだ、』


『魔力の暴走は誰にも起こる可能性があることなのだけど、普通なら起きないわ、自分の精神力を超える魔力は制御出来ないから使おうとしても出ないけどまれに精神力よりも超えた魔力を出してしまう子がい。るのは、何かトラウマや身の危険があり自分を守るために暴走することがあるのよ、子供なら名を尚更ね』


『なんで暴走するのかは分かったけどどうやって治すんだ?』


『昼間ウサギの下処理した時のを使って魔力の制御方法を教えるわ。ついでに鑑定でもしてみれば何かわかるわよ。』


『でも相手もアスルに集中しなければいけないんじゃないのか?』


『まぁ無理やりもできるのよ。あまり好ましくないけど。』


『そうかじゃあ町長に助けれるかもって言ってもいいか?』


『別にいいけど。私のことは言わないでね。』


『わかったよ、ありがとなアスル。』


今まで夜は一人でさみしく疲れをとるためだけに寝ていたが。


こうやって明日のことを話しながら眠るのも悪くはないかな、まぁ相手は人じゃないけど。


『それは本当なのか?』


『はい絶対とは言えませんが僕なら呪いをとけるかもしれません。』


『だが近づいたりすると君も危険だがそれでもやってくれるのか?』


『はい僕で助けれるなら、やらさせてください。』


呪い(魔力暴走)を止めるため町はずれの森にある牢に向かったのは俺、ノバ、町長と町の人2人が付いてきた。


『今から牢に入り試してみますが中には危険なので誰も入れないでください。』『わかった誰も牢に近づけはさせない。』


町の人に牢の警護を任せ俺は中えと入っていった。


『やべ』


『どうしたの時雨何かかあったの?』


『魔力暴走した子の特徴と名前聞いてない。』


『誰がその子かわからないってこと?まぁ近づけば私が分かるし。時雨が寝ないように私が守ってあげるわ。』


『さすがアスル、頼りになるー』


そんな話をしていると、いきなり空気が変わった気がした。ゴムの幕みたいなのが体にまとわりつくようなそんな感覚、


『近くにいるね。』


『そうね次の牢よ。』


アスルに言われどんな人なのだろうか心しながら歩いていくと、身長は俺より少しばかり小さく、緑色の髪の毛が腰くらいまであり前髪で顔すら見えないが男として勝手に目線が吸い寄せられるたわわに育った大きなスイカが二つあったのだ。


『どこ見てんのよ』


アスルがいつもより低くどすのきいた声で話してきた。だがここはこの子の方が優先なので無視した。暴走を止めることの方が優先なので、大事なので二回言わせて。


『誰かここにいるのですか?』


透き通るような声で話しかけてきた


『君を助けに来た時雨と言います。』


 『助けに?私はいいので危ないから早く逃げてください。』


『俺なら君を助けられる、信じてくれ。』


『本当ですか、』


『もちろん本当だ、だから少しこっちに来てくれ。俺は君の魔法効かないから』


『!』


少し驚いたのだろうが長いきれいな髪を分けながら、近づいてきた。


俺はアスルを牢の中に入れ、


『この短剣を握って。』


『わかりました』


女の子が短剣を握ると、みるみるうちに嫌な感じだった空気が変わり今まで通りの空気に戻った。


『治ったのか?』


『ええ魔力が本人の意図せず、ずっと魔法をこの辺り全域に使っていた感じだったから、魔法を解く感覚を教えたわそれに一応鑑定してみたけど、この子魔法の才能がすごいわ、鍛錬すれば一流魔法使いなんて超えれるわ、』


『そうか魔力暴走が収まったのかよかった。』


『あれ魔力が自分の思った通りに使える』


長い前髪から少し見ただけでもわかる、かわいい、すると急に泣きながら


『ありがとうございます。』


暴走が止まり泣くほどうれしいのだろう。


『治ってよっかたそれにこれからは敵だった魔力が君の味方になるんだとても心強いと思うよ。とりあえず牢から出て、町長に報告しに行こう』


泣き止んだのを見て牢から出ようと誘った。


十数年も牢にいたんだ少しばかり外に慣れてないのもあるし、これからに事は同姓であるノバと町長に任せよう。


俺たちは牢から出てこの子を任せること、今夜も泊まらせていただけないか話したら、どちらも二つ返事でOKしてもらえた。


『時雨さんご飯です』


部屋のドアがノックされノバの声で呼ばれた。


食卓へ向かうと町長とノバそれに助けた子が座っていた。


髪の毛は綺麗に切られ服も綺麗なものに変わっていた少しびっくりしたが。


椅子に座り話しかけてみることにした。


『髪の毛切ってもらったの?とても似合ってってかわいいね。』


『えっ///はいありがとうございます。』


普通に話しかけたつもりだったのだが、目を合わしてすらくれず右手で髪をくるくるしていた。


少しばかり顔が赤くなっているような気もしたが、気のせいだろう。


『これから時雨殿はどうするつもりなのか?』


『これ以上ここでお世話になるわけにはいかないので明日旅立とうと思っています。目的地とかは特に無いですけど、王都に行けるように身分証明が出来るものを探しに行きたいと思います。』


『そうかもっと長居してくれてもかまわないのだが、決めたのなら今回のお礼もかねて町長の紹介状を渡そう、これがあれば王都に入れるであろう、そうしたら冒険者ギルドにでも登録すれば身分証になるだろう。』


『ありがとうございます。』


『時雨殿にはうちの娘の夫にはと思ったのだが。』


『だめ!』


急に助けた子が叫んだ。僕はビックリして飲んでいた水を吐き出しそうなのを我慢しながら、聞いた


『ダメって何が?どうしたの?』


『昼間助けていただいてありがとうございます。私はマーレ・ヴェルデと申しますマーレとお呼びください。それで私この町にとてつもない音があるんですが、時雨さんの旅についていきたいのです。町長さんには申し訳ないのですがこの町から旅立ってもよろしいでしょうか?』


『恩なんて考えなくていい、マーレのやりたいようにしなさい。』


『ありがとうございます。』



当人の僕に許可取らずどんどん話が進んでいった。


『本当にいいの?町から出ると僕と一緒に冒険者になる蔵しかないよ?』


『それでも助けてくださった時雨さんと一緒にいたいです。』


『そっかそれなら急かもしれないけど明日旅立つからね。』


『はいただ町を出る前に寄りたいとこがあるのですがよろしいでしょうか?』


『もちろんいいよ。』


『じゃあお別れ会ですね。』


ノバがどこからかケーキを持ってきていた。マーレが出てきた記念用だったらしい。 ケーキの中に丸ごと魚が入っており町長以外はあまり食べることは無かった。早朝町長から紹介状を二枚貰いマーレの寄りたいという場所に向かった。


『ここは墓地?』


『はい私が暴走してしまったばかりに両親が、、、』


『そっか最後に挨拶に来たんだね。』


『はい、付き合わせてしまって申し分けありません。もう済みました行きましょう。』


俺たちはマーレの両親が眠る墓地を後にした。


『じゃあ王都に向かって出発』


今はまだ特に何も目的はないが王都に向かって旅立ったマーレにはいつか俺のスキルとアスルについて話さなければならないと考えつつ王都に向け歩いて行った。


読んでいただきありがとうございました。良ければブックマーク、感想等していただけると幸いです。

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