一話 【強靭な者と気弱な者】
PCで書いたのでスマホで読もうとすると能力値の表記がおかしいです。
初めての作品なため温かい目で見ていただけると幸いです
【強靭な武器は強靭な魂にこそ宿る】
とはよく言ったもので一つの武器と最恐なスキル個性豊かな仲間とともに底辺から最強に上り詰めた少年の物語
この世界には一人一人に固有スキルがあり生きとし生きる者、強いスキル持ちには逆らえない弱いスキルの者はゴミのように扱われ、強いスキルが高いものはどんな性格であろうと神かのようにもてはやされる世界。
もちろんレベルなどもあるが魔物を倒そうにも魔物も強いのでおいそれと勝てる相手ではなくスキルの高い貴族や冒険者ぐらいである。
この世界はスキルやステータスで職業が決まりスキルやステータスは親に似た能力を受け継ぐため代々同じ職業をするものも多く、冒険者や騎士団は親とは全く違うスキルやステータスを持って生まれるか自分のスキルを工夫して戦うか代々強いスキルを持っている貴族や王族がなれるのである。
スキルランクにには九種類あり 普通の農民レベルだと 黄色、冒険者が緑や燈に対しておれは白だ底辺の中の底辺である 青英雄 赤一流 黒熟練 桃上級 紫中堅 橙下級 緑初心者 黄一般人 白奴隷、このようにランクで自分の立場が決まり、10歳になった時にスキル【鑑定】を持ったものに見てもらい色を判断してもらうことが多いが、親が奴隷などの身分が低い場合鑑定されずに大人になることもある。
そして俺は両親がどちらとも白(奴隷ではない)だったので自分のスキルを見てもらえず。自分のスキルと能力値を知ることなく過ごしていた。
時雨という名前はと両親がつけてくれた名前なので俺は気に入ってるがても珍しいらしくよく馬鹿にされる。
時雨 Lv1
体 力 10
筋 力 5
命 中 10
防 御 5
俊 敏 5
魔 力 5
精神力 5
スキル 【回生】
俺は知っている人間は生まれながらに平等ではない。だが腐って下を向くより今の環境をどう楽しむかどう変えるかが大切。これは村のために生贄になった親父の口癖であり最後の言葉である。
俺はあんなに優しかった親父が村のために生贄に使われることが信じられなかった、だが親父は最後まで優しく自分が生贄になれば俺と母とこの村が数年間近くに住む魔物に襲われなくて済むと思い誰も恨もうとしない。
母さんもそうだった自分が犠牲になれば人が幸せになるなら喜んで死のうとする。誰がどう見ても善人だったそこに付け込んだのがこの村の村人だった俺はそんな村人が許せないだが俺に村人を殺る勇気や力はない。
母親が生贄になり4年が経ったまた近くの魔物の動きが活発化し始めている、もしかしてと思ったがやはり次の生贄はこの俺のようだ。
それはそうだ両親が2人とも生贄になっているのだからそんなことは親父が生贄になると決まった時から決まっていたのだろう、村長を含めこの村に住んでいる人たちはみんなクソだ自分が助かればいいと思っているのだ、それだけではなく両親を亡くした俺はこの制度のせいで誰にも優しくされない同い年くらいの奴からは腫物扱い、適正の職業がないためお金を稼ぐのに人の嫌がる仕事をやり、村長からお金おもらうが、もらえない日なんてたくさんあった、ご飯は三日に一回パン切れ1枚食べれればいい位に満足に稼ぐこともできない4年間死にもの狂いで働いて銀貨3枚程度貯まった。
この村を出る馬車に乗るために最低でも銀貨5枚必要だそんなの足りるわけがない。こうなったら今まで貯めた金で武器を買い魔物に一矢報いてやる。
ついにこの日が来てしまった生贄になる日だ夜魔物の住む洞窟に行くそれまで時間があるため村人にばれないように武器を買った、今の全財産は銀貨3枚に銅貨5枚だ最低でも武器は銀貨一枚からなので3枚の短剣を買う、俺は力はあまりないので剣などは振れないと思ったからだ。残った銅貨5枚でいままで食べたことのない肉料理を食べようそう思うとお腹がグゥーとなる、食欲に身を任せ、たどり着くとそこは古ぎたないぼろ屋だった。
だがお金もあまりなかったのでちょうどいい、中に入るとヨボヨボ爺さんが一人
『いらしゃい』
掠れたな声でそう言うと立ち上がり料理の準備をしてるようだ。俺は席に着くと
『肉と水をくれ』
数分待つと大きい肉が出てきた、これが銅貨3枚だ。今まで食べたものの中で一番大きくおいしい料理だった。肉を頬張りながらほかの人間がいないか周りを見渡すが誰もいない、あたりを見渡してる俺に気が付いた爺さんは笑いながら
『今日で閉店だ、明日俺が食う飯もねぇ』
そう言うと持っている酒をゴクゴクの飲んでいる、複雑な気持ちが胸の中に押し寄せてきた。
食い終わると持っていた金をすべてカウンターに置くと出ていこうとする俺を慌てて止めた。
『お代はいらないしこれは少し多いぞ』
金を返そうとする、お代を取らない気だったのだろう、それなのにお代より多い量の金を置かれたのだから焦るだろう。俺は爺さんをなだめて。
『貰ってくれどうせ使うところがない、いまのが最後の晩餐だ。今夜俺は生贄にされるのでな』
と言ってやった。本当この村は腐っている俺は初めて満たされた腹を触りながら刻一刻と生贄になるまでの時間が迫りくる感覚を覚えながら時間が来るまで村を周っていた。
村を周っていてきずいたが、今村はお祭りの準備中らしいなんの祭りかは何となくわかる、どうせなんのスキルを持っているか分からない役立たずが居なくなるだけではなく魔物もいったん落ち着くという一石二鳥だからであろうな。
俺が通り過ぎると笑われたり石を投げつけられたりする、もし俺が力を持ったらこの村を真っ先に潰すだろうなそんなことを考えていたら時間が来てしまった。
動きずらそうな白色の着物を着て手を縛られ目隠をし村長と二人で洞窟へ行く、持ち物を検査されることも護衛も居ない、俺のことをなめ腐っているようだ。チャンスだと思い縄を昼間買って袖に隠していた短剣で縄を静かに切り、そっと後ろから村長の首も同じように切る。
血液の気持ちの悪くなりそうな匂いがあたりに広がるとともに頭の中で何かチャリンと鳴り初めてなのになぜか懐かしい感覚に襲われるとると同時にレベルが上がったのだと分かった。
自分のステータスを見たいがスキルの 【鑑定】 がないと見れないしあまり期待していない、たった1レベル上がっただけでは魔物に勝てないことくらい知っていたからだ。
これからどうしようと考えていると血の匂いにつられて洞窟の魔物が外の出てきたのだ。
体長は2.5メートルはあるだろう毛は真っ黒で目は真っ赤で手には鉄の装備も豆腐のように簡単に切り裂けるであろう太くて大きい爪が生えているくま型の魔物だ。
幸い俺は村長の死体から離れていて魔物は村長の方へ、一直線に行き少ししたら村の方へ行ってしまったこのままだと村は全壊だろうボロ屋の爺さんは心配だが俺はあれを止められる自信はとてもじゃないが無い。
俺はふと気ずいた魔物の巣なら奥に魔物が集めた宝物のなどがあるのではないのかと。それにきずいた俺は居ても立っても居られなくなり洞窟の奥に走った。
十分位走っただろう俺の目の前には人間の頭蓋骨がたくさん山のように積みあがっておりその上にきらりと光る物が刺さっていた俺は何かの宝物か何かと思いいやな気持を押し殺して頭蓋骨の上に乗って上りだした。
天辺につくと光っていたものが黒くとても鋭い短剣だということが分かった。あんな魔物が守っていたお宝だ、きっと良いものに違いないと思い、黒がメインで青が少しあしらわれている短剣を抜いてみると思ったよりとても軽く玩具くらいの軽さだった。
『なんだ玩具か』
と言った途端にどこかから笑い声が聞こえてきた。
『玩具ではなわ、今はれっきとした短剣よ、まいいわ、自己紹介はまた後でやるとして今は』【鑑定】 『何これ、能力値が低すぎるわ。だけどまあ、面白いスキルを持ってるわねあなたは化けるかしら?』
いきなり聞こえた声に俺がしどろもどろしていると俺の銀貨三枚の短剣がいきなり軽くなり手に持っていたはずの短剣がなくなっていた。
『もぐもぐ、安い味ね』
『な!俺の短剣が食われたのか?』
『そうだよ私が今日から君の相棒ね♡』
そう言うと俺の腰に今までなかったはずの鞘が出現していた。
『まずはあのブラックグリズリーを倒さないとね』
『俺が敵う相手じゃない、後お前が勝手に決めるな』
『君のスキルと私さえいれば勝てると思うわ』
俺も昼の爺さんが心配だしあの村から俺みたいなやつが出ないように倒せるなら倒しておきたいが本当に勝てるのかわからないまま流されてしまっていた。
心配と緊張でどうにかなってしまいそうになってると目の前に悲惨な姿の村人と返り血だらけのグリズリーがいた血の匂いと人の死骸で俺は吐きそうになりながらにも耐え戦うため短剣を抜き戦闘態勢になっていた。するとグリズリーがこちらに気ずいた。
人生で初めての命がけの戦闘、俺はグリズリーの右足が動いた少し後に反射的に動いていて持っていた重さが玩具のような短剣を振る。
短剣は空回りしグリズリーの右足が俺の頭を狙ってきた
『あぁ、俺死ぬんだな、人の最後って案外簡単なんだなー。もう一度でいいから父さんと母さんに会いたかった。俺は父さんと母さんみたいに立派な人間ではないし、あっちでも会えないのかな』
気ずいたら真っ白な世界に来ていた
『ここは天国なのか、いや俺が天国に行ける訳ないよな。人を一人殺してるし』
『・ぃ・・て・・いき・・て・・生きて』
昔何度も聞いたことある声だ、忘れることなんてできない母さんの声だ
『母さん!』
頭に聞いたことのないはずなのに懐かしいような声で
{スキル発動ギフトを送ります}
『スキル?ギフト?何のことだお前は誰だここはどこなんだ』
気が付くとグリズリーが後ろを向いている
『なぜだ?俺は死んだはずじゃ』
『お帰り、どうだった?初めてのスキル発動』
『スキル?おれは死んだはずじゃないのか何が起きたんだ知ってるんだろ教えてくれ短剣』
『本当に自分について何も知らないのね。いいわ教えてあげる。あなたのスキル【回生】は死ぬとよみがえり何かのギフトがもらえるっていうとんでもないチート能力なのよ。(ま、リスクもあるけど。)
なんかのギフト貰ったんじゃないのなにをもらったの?』
『わからない。何も教えてもらえなかった。できるなら鑑定でもして俺の能力でも見て教えてくれないか?』
『いいわよ』【鑑定】
時雨 Lv2
体 力 20
筋 力 50
命 中 15
防 御 10
俊 敏 10
精神力 10
スキル 【回生】
『筋力が5から50になっているわよ。タイミングいいわねこのくらい力があればグリズリーくらい倒せるでしょ』
『50ってどれくらいのすごさなんだ?』
『本当に何も知らないんだね。25くらいで初心者の冒険者だからそれよりも強くグリズリーもあまり防御力がない方だしちゃんと当たれば勝てるっでしょ。って危ない!』
『何がだ?』
グリズリーがこちらにきずき、右足の攻撃が来ているところだった。
『また真っ白な世界だ』
{スキル発動ギフトを送ります}
『もう。いくら死なないっていうからって戦闘中によそ見しないで、今度は何貰ったの?』【鑑定】
時雨 Lv2
体 力 20
筋 力 150
命 中 20
防 御 10
俊 敏 10
魔 力 10
精神力 10
スキル 【回生】【下火球】
『火球がついてるわよ』
『火が出せるやつか。ていうかスキルまでもらえるのか!最高だな。ようしもっらったんだから使わないとね。【火球】』
俺の手からビー玉くらいの炎が震えながら出てすぐ消えてしっまった
『あれ?ミスったのかな。』【火球】
今度は炎すら出なかった
『魔力と精神力が低すぎて扱えないのね』
『そんな~炎出したかったのに~』
そんなことをやり取りしているとグリズリーがこちらに再度きずいたため短剣をもって振ってみるとたまたまグリズリーの右足に当たり、グリズリーの右手が豆腐のようにいとも簡単に切れてしっまった。
グリズリーがひるんでいる間にお腹からグリズリーを真っ二つにした。
またチャリンという音が聞こえレベルが上がったのが分かったのだが今回は前回と違って幸福感があった
『倒せたんだ、俺やれたんだ!しかしこのの短剣切れ味がすごいなこんなに軽いのに、お前すごいな。』
『もう~お前とか短剣とかじゃなくて名前で呼んでくれない?』
『名前でってまだ教えてもらってないだろ』
『それもそうだったわね、私の名前は長々しくてあまり好きじゃないからアスルと呼んでくれない?あと軽いのは私が君の能力を見て軽くないともてないだろうから軽くしてあげてるんだから感謝しなさいよ
ね』
『そうだったのか。ありがとう』
『久しぶりにお礼なんて言われたから少し照れるわね。』
『久しぶりって剣だろ?年とか取らないだろうし、ていうかなんであんなとこに居たんだ?』
『何も言ってなかったねでも秘密~』
『秘密かよまあ女子に聞きすぎるな感じろって父さんが言ってたからな言えるときになったら教えてくれよな。女子っていうか剣だから性別あるかわからないけどまあ、これからよろしくな相棒。』
『わかってるじゃ無いの、あと剣、剣言ってるけど私剣じゃないから。でもよろしく。』
『これからどうすっかなー王都都に行きたいけど身分を証明できるものも無いし、金も家も飯も無いしこのままじゃ数日の内に餓死するぞ。』
『確か森を抜けた先に村がまたあるんじゃ無かったけ?』
『そうか行ったことはないけど確か海沿いの村で漁業が盛んだったな俺の村の魚もそこのだった気がするな。魚食べたことないけど、行く先も目的もないし行ってみるか』
読んでいただきありがとうございました。良ければブックマーク、感想等していただけると幸いです。