訪問者
誰?、
誰だろう…全然知らない人…
家は古く、インターホンのマイクが壊れていて使えないので玄関に行く。
ガチャ、
「こんばんは」
ドアを開け挨拶をする
ほんとに綺麗な男の人だ。
ひと目で真子の父親だとわかった。
「こんばんは。先週越してきた白銀です。挨拶が遅くなって申し訳ありません。」
ゾッとする
ニコッと笑う顔が真子と瓜二つだ。
「真子ちゃんのお父さんですか、?」
このぐらいなら聞いても大丈夫だろう。
「あぁ真子と話したんだね。あの子は少し変わってるだろう。えっと君の名前は」
「桜子です。真子ちゃんはお父さん似なんですね。」
マコの父親は目を細めて私の目をじっと見つめる
「ふふ、そうなんだ。でも真子はそれがあまり嬉しくないみたいでね。
仕事が忙しくてあまり真子には構ってやれなかったからかなぁあまり好かれてないみたいでね。
真子と仲良くしてくれると嬉しいよ」
「はいこちらこそよろしくお願いします。
父は今留守なので私の方から伝えておきます。課題があるので失礼します」
ドアを閉めようとすると
がっ
と真子のお父さんが手を挟んできた。
「あぁ、すまないこれを渡すのを忘れるとこだった。
つまらないものだけどどうぞ」
上等な木の箱を渡してきた
引越しの挨拶にしてはちょっと丁寧すぎない、?
「ご丁寧にどうも、」
箱を受け取りドアを閉めた。
リビングに戻って箱を机に置く。
随分いい箱に入ってるけどお菓子かな…
蓋を開けると中からは大量の写真が出てきた
私と小春が遊んでる写真
、多分小学生の時
私は写真を全部コンロで燃やした。
やっぱり普通の人じゃない…
燃える写真を見ながら深呼吸して心を落ち着ける。
燃やした写真を片付け
時計を確認すると7時を過ぎていた。
夕飯の準備しなきゃ。
小春の部屋に行くのはその後にしよう。
エプロンをきて準備に取り掛かろうとする
ガチャ、
読んでくれてありがとうございます。
続きも待っててくれると嬉しいです。