File:019 チョコボの不思議なダンジョン
今回は1997年12月にスクウェアから発売された、
Playstation用ソフトである
【チョコボの不思議なダンジョン】について語ります。
シリーズ化され、いくつかの続編も存在する作品では
ありますが、今現在(2024年9月)の時点で私がプレイした
ことがあるのは、『初代』となる本作だけとなります。
■このゲームに対する、作者の個人的な評価
難易度:D
面白さ:A
スピード感:B
多様性:B
本作は『ダンジョンRPG』に分類されるゲームの中でも
特に著名と思われる、【不思議なダンジョン】シリーズの一つです。
【ファイナルファンタジー】シリーズでお馴染みの顔として
登場する『チョコボ』を主人公とし、世界観やアイテム、
その他の敵キャラや登場キャラについても、基本的には
FFシリーズのものを踏襲している部分が数多く見られます。
【不思議なダンジョン】シリーズの他の作品である
【トルネコの大冒険】や【風来のシレン】シリーズなどと比較すると、
”セーブ可能な場面が非常に多いところ”など、親切な設計が
数多く見受けられ、この手のゲームに馴染みのない人でも、
気軽に始められる作品なのでは…と思います。
また、FFシリーズとは異なった、アニメチックというか、ディズニー
作品にも似た作風・絵柄で描かれているため、同じキャラが
登場する場合でも、『元ネタ』とはまた違った魅力があるところが、
本作の醍醐味かもしれません。
①『不思議のダンジョン』を楽しもう!
何はともあれ、本作をプレイして感じてみてほしいところは、
これに尽きるかと思います。
本作にはアイテムを売買したり、倉庫に預けたり、合成をしたり
――といったようなことをする施設が並ぶ、『街』が存在します。
ここで十分な準備を整えてから、いざダンジョンに突入!
…ということを繰り返し、ダンジョンを突き進んでいいくことが、
本作の大まかな攻略の流れ。
とはいっても、お店で買えるアイテムは種類が限られていますし、
『合成』を行うにも、その元となるアイテムが必要になってきますので…
ダンジョンでの『探索』と『調達』が、本作の主な活動となってくるのは
避けられません。
不思議のダンジョンの最大の特徴は、”入るたびに、構造が変化する
ところ”にあります。 例えば、『地下1F』に最初に入ったときは、部屋が
4つある構造だったはずのに、一度ダンジョンから脱出し、
次に来たときは――部屋が5つある構造になっていたりするわけです。
これだけの説明を聞くと、”じゃあ、入るたびに『攻略し直す』必要が
あるってこと?”…と思う人もいることでしょう。 ――が、少なくとも本作に
おいては、ダンジョンに入りなおす際に”それまでに足を踏み入れた階”
までなら、好きな階層をスタート地点とすることが可能なため、
『同じ階層を攻略し直す』ような手間は掛かりません。
とはいえ、本作ではその『攻略し直す”ことができる”』点が、魅力の
一つでもあり――その魅力を堪能した時こそ、『不思議のダンジョン』の
謳い文句としてよく聞く、”何度でも楽しめる”とか”永遠にプレイできる”
などといった言葉に、素直に頷けるようになるのでしょう。
②地道に”武器を磨く”ことが、攻略への近道!
本作では、RPG等でもよくあるように、”経験値を稼ぎ、レベルアップ”
をしていくことが可能です。 それによってHPや攻撃力が上昇するため、
確かにチョコボは強くなっていきます。 しかしながら、それだけでは
立ち塞がる敵を倒していくことが、次第に困難となっていきます。
そこで重要なのが、チョコボの能力値を上げる装備品――
『ツメ』と『クラ』になってきます。 それぞれ色んな種類のものが
ダンジョンには落ちており、種類ごとに様々な『特性』があったりもします。
ここで単純に、調達できた物の中から、”より能力値を高めるもの”や
”より優れた『特性』を持つもの”を装備品として選ぶことも、もちろん
重要となってくるわけですが…。 本作ではそれ以外に、”武器や防具を
強化する手段”が存在します。
方法はいくつか存在しますが、もっとも手軽で行いやすいのが、
『合成』による強化です。 武器や防具には『+1』などの『修正値』が
付いているものがあり、2つのアイテムを合成した際、その修正値が
合計される仕組みとなっています。
例えば、【木のツメ+1】と【鉄のツメ+2】を合成した場合、
【木のツメ+3】が合成品として出来上がります。 合成では、最初に選んだ
ものが『ベース』となるため、合成を行う際、どちらを『ベース』にするかも
極めて重要なポイントです。
前述した例で言えば、【木のツメ】よりも【鉄のツメ】の方が基礎攻撃力
は高いため、【鉄のツメ】の方を最初に選んで合成し、【鉄のツメ+3】を
入手するのが、単純に言って”正解”です。
しかしながら、これも前述した通り、武器防具には様々な『特性』を
備えたものもあり…合成をした場合、特性が残るのは『ベース』の方だけ
だったりするので――”残したい特性は何か”を吟味することも、
当然のことながら、無視できない要素となってきます。
しかしながら、『ベース』ではない方の特性を”追加する”ことが可能な
【合成のタネ】を用いた方法もあったりするのですが…マニアックな話
となってきますので、それはまたの機会としましょう。
③アイテムを使いこなし、危機を乗り切れ!
本作では、RPG等で見られる『魔法』や『特技』などに該当するものは
存在しません。 ただし、アイテムの種類は非常に豊富に存在し――
”それに代わる手段”として、使いこなすことが可能です。
例えば【ファイアの本】や【ブリザドの本】などは、単純に『FF』シリーズ
に存在する『ファイア』や『ブリザド』などの魔法を、”アイテム化”したもの
と捉えてもらっていいでしょう。
他にも『薬』や『実、タネ』、『カード』などの種類に大別される、様々な
アイテムが存在します。 魔法や特技を一切持たないチョコボにとって、
”いざという時の解決策”として、何をどのくらい所持しておくべきか…?
――といった思考が、重要となってくるわけです。
そして無論のこと、”そもそも、どんなアイテムがあるのか?”を
どれくらい把握出来ているのかどうかも、プレイヤーの『腕』を分ける
基準となってくるでしょう。 どんな天才であれ――どれだけ柔軟な発想
ができる人であっても、『知識』が無ければ、元も子もありません。
アイテムに限ったことではありませんが、本作に登場するものは
『FF』シリーズのいずれかで見かけることが出来るものが、ほとんどです。
すなわち、『FF』シリーズの作品をプレイしていれば、自然と『事前準備』
が整った状態となる――といっても、過言ではないでしょう。
まぁこれは、逆にこのゲームをプレイしておくことにより、『FF』シリーズの
知識を事前に蓄えることにもなるわけで…どちらを先にプレイしたとしても、
後々、作品同士の『繋がり』を実感することが出来ることには変わりありません。
キャラや魔法などの名称もそうですが、色んなゲームをプレイしていれば、
それ以外のもっと奥深い部分にある『繋がり』を感じることもあります。
”この部分はきっと、あの作品の影響を受けて作られているんだろうな”
――などと感じるときは、言わずもがな、当然のことではありますが…
『作り手』側の人間であっても、それと同時に、”プレイする側の人間”でもある
…ということを改めて思い知るのです。
少々話がずれてしまいましたが、私が”色んなゲームをプレイしてみたい!”
と思う根本的な理由の一つは、こうした『繋がり』を見つけたり、予想したりする
ことが楽しいからなのかもしれません。
そして、ゲームをする側にせよ、作る側にせよ――必ず行われることが、
”現実との対比”です。 これはすなわち、【ゲーム】である以上、確実に
現実との『繋がり』がある…ということ。 ともすれば、『現実逃避』をする
ための手段と捉えることも出来るものが、場合によっては”現実を見つめる”
ための手段として、意外な効用を発揮することもあるのです。




