File:012 SUPER DONKEY KONG 2
今回は1995年11月に任天堂から発売された、
スーパーファミコン用ソフトである『スーパードンキーコング 2
ディクシー&ディディー』について語ります。
アクションゲームの金字塔として根強い支持を受け、
1~3までのナンバリングが存在するスーパードンキーコング
シリーズですが…その中でも特に高い評価を受けており、
個人的にも大好きな作品の1つです。
■このゲームに対する、作者の個人的な評価
難易度:B
面白さ:A
スピード感:A
多様性:B
①バランスのとれた難易度
本作が高い評価を受けるもっとも大きな要因の
一つが、その絶妙ともいえる難易度の”振り幅”に
あると思います。
序盤のとっつきやすく、感覚的なプレイだけでも
十分に通用するエリアは、それでいて『簡単過ぎて
つまらない』という印象は抱きにくいように思えます。
それが終盤に進むにつれ、徐々に精密なプレイ、
広域な観察眼、的確な判断力などが要求される
ようになっていき――その”温度差”に魅了され、
夢中になってプレイしてしまう人も多いでしょう。
もっとも、あらゆるジャンルのゲームにおいて、
そういった要素が重要であることは分かり切って
いるというか……わざわざこんな場面で、改めて
言う程のことでもないのかもしれませんが。
それを”実現”することが容易いことではないことも、
また事実なのでしょう。
②入ると何かが起きる、”タル”の存在
この作品に漂う軽快なリズムというか、スピード感を
演出する上で欠かせないものの一つが、本作を象徴する
ギミックの一つである、『タル』の存在です。
プレイヤーが操作するキャラが『タル』に入ると、
様々なことが起こります。
大砲のように主人公たちが”発射”されることが主ですが、
何かに変身したり、また本作の欠かせない要素である
『ボーナスステージ』にワープするために用いられることも
少なくありません。
こういった、”発動した場合、プレイヤーの行動が制限され、
自動的に様々なイベントが発生する”ようなギミックは、
アクションゲームにおいて非常に重要な役割を
担っているように感じます。
記述した通り、『プレイヤーの行動が制限されるもの』
であるため、安易にそういったギミックを配置してしまうと、
ともすればプレイヤーの意欲を削いでしまう危険性も
秘めている、両刃の剣といえるでしょう。
そんな危険性を秘めたギミックを、大胆にもステージの
大半を埋めるように配置した『とげとげタル迷路』は、
本作でも特に印象深く――その憂いを帯びたような
不思議なBGMと共に、私の記憶の中に強く、鮮明に残っています。
③しっかりと印象に残る、”ラスボス”の存在
そのゲームの評価に大きく関わってくるのが、
物語の結末を迎えるための最後の壁である”ラスボス”、
あるいはそれに準ずるものの存在です。
ちなみに、この『ラスボス』という言葉、言わずもがな
『LAST BOSS』(最後の敵)という言葉の略語なのですが…
あまりにも耳に馴染み過ぎており、いくら”ちゃんとした言葉
で伝えよう”と思っても、『ラストボス』などと言うのは
あまりにも不自然というか…違和感を覚えてしまいます。
こうした明らかな略語が、自分の中で”正式名称”として
認知されているのは、極めて珍しいことに思えます。
話を戻しますが――ゲームにおけるラスボスの存在とは、
当然ではありますが『プレイヤーが果たすべき最後の使命』を
象徴するものです。
それを乗り越えた先にあるものは、ただ単に”強敵を倒した”
だけで得られる達成感とは、別次元のものといえるでしょう。
本作のラスボスである『キャプテンクルール』は、耐久力の
高さといい、攻撃方法の多彩さといい、その他のボスキャラとは
明らかに一線を画すステータスを誇っており――私が思う
ラスボスとしての”風格”をしっかりと持ったキャラクター…という印象です。
プレイしたことのあるアクション系のゲームの中では、他に
”ラスボス感”が強いものを挙げるとなれば、【ロックマンⅩ】シリーズ
に登場する『シグマ』などが思い浮かびます。
(ただし、個人的には少々強過ぎるような気も…。)
ゲームシステム的に、『万全な状態での再戦』が難しいことも、
”難易度の高さ”が面白さに直結しにくい要因なのかもしれません。
逆に、【スーパーマリオワールド】などでは、作品としての総合的な
完成度が高いが故に、もう少し歯応えのあるものを用意して
欲しかった――と感じてしまいます。
私個人の意見としましては、”ラスボス”に求めるものの1つが、
『ここまでくる実力があるのなら、倒せない相手ではない』という
レベルを1ランク以上超えた能力です。
それを乗り越えるまでの”もうひと踏ん張り”が必要かどうかで、
ラスボスの印象は大きく左右されるのでは…という気がします。




