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File:001 ゲームってなんだろう?






 皆さんにとって、ゲームとはどういった存在でしょうか。

 そもそも、ゲームって一体なんだろう?


 そんなことをあれこれと考えることも多い私は、まずそういった

『ゲームそのもの』という概念から、私がこれまでに感じ、考え、

導き出していった結論を語ろうかと思います。


 まず、『ゲーム』という言葉は英語なわけですが、

それを日本語に訳した場合、『遊び』や『遊戯』といった言葉、

概念に捉えられるのが一般的です。

 要するに、『生活において必ずしも必要ではない。

重要ではない。』といったニュアンスが含まれるわけです。


 勿論、『遊び』や『遊戯』についての価値観は人それぞれで、

はっきりとした基準があるわけではありませんが、

『仕事を全くせずに遊んでばかりいる人』と

『仕事ばかりしていて、全然遊んでいない人』とでは、

社会的な評価がどちらが上なのかは、

考えるまでもないことでしょう。


 つまりは、社会的な評価を重んじる人間であればあるほど、

ゲームというものに対する評価は低くなり、

自分がプレイするのは勿論のこと、そういったことを好む

他人に対しても、否定的になる…と考えられます。


 ただしこれは、飽くまでも私個人が考える『一般的な感覚』で、

仕事をバリバリこなし、そういった評価に非常に敏感で

ありながらも、ゲームが趣味という人間は少なくありません。

 しかし…そういった人の多くは、ゲームは飽くまでも『遊び』であり、

人生における『ついで』と捉えている人が多いようにも感じます。




 それならば、私自身においては、ゲームというものは

私の人生において、『ついで』以上のものなのか?

 …と問われれば、それははっきりと、確信を持って

『YES』と答えることができます。


 例えば、ゲームをしていた時の記憶。 そしてそれを見て、

聞いて、感じたことについての全てを忘れてしまったとしたら、

それはもう、『私』ではなくなってしまうことでしょう。

 それほどまでに、ゲームというものは、今の私を作る『核』

と呼べる部分の多くに影響を与えているのです。




 前置きが長くなってしまいましたが、冒頭にあった

『そもそも、ゲームってなんだろう?』という問い掛けに対する、

現時点での私なりの結論を発表します。


 それは一言でいえば、『過程を楽しめるテスト』、

あるいは『検定』です。

 皆さんの人生において経験した『テスト』や『検定』の多くは、

まず何よりも『結果』が優先されるものであり、

自分にとっても周りの人間にとっても、そうであったものが

ほとんどだったのではないでしょうか。


 人は常に、自分の力を試したいという衝動に

突き動かされている生き物のように感じます。

 自分がした『何か』、自分が持つ『何か』が与える影響を

知りたがり、評価を求める。

 その欲望こそ、人間らしさの一つの証明なのかもしれません。


 その欲望を満たすという意味では、『過程を楽しめるテスト』

であるゲームをすることは、最高の時間の費やし方

の一つといえるのではないでしょうか。

 ただし、そこで与えられる、あるいは導き出される『評価』は、

基本的に『自分の、自分自身に対する評価』です。


 『自己評価』を高めることがどれほど重要で、自身の快楽や

幸福感に強く結びつくものであるかどうかは、『そこ』から遠く、

そして長く離れている者にとっては、理解し難いものです。


 『他人からの評価=自己評価』という考え方、感じ方が

強く、深く刷り込まれている人間は珍しくなく、

『他人にどう思われようと、自分が誇らしく思える生き方をしよう』

と本気で考えられる人間は、そう多くありません。

 そんな風に見える人、そういった考え方に理解があるように

見える人は、いくらでもいるのですが…。




 色々と、小難しい話も含めて長くなってしまいましたが、

今一度、自分自身と向き合いたいと考えている人、そして

『こんな自分のことを、自分はどう思う?』と問い掛けてみたい

人にとって、ゲームをしてみることは非常にお勧めです。


 勿論、一口にゲームといっても、そのジャンルや完成度、

特性といったものは実に様々であるため、その時、その場面に

おいて、自分に合ったゲームを選ぶことが大切です。


 過程を楽しみつつ、結果もちゃんと出る。

 こんな凄い文化というか、発明というか。

 こういったものは、他にそうそうあるものではありません。


 皆さんも、『過程を楽しめるテスト』を存分に、

そして気兼ねなく、堪能してみてはいかがでしょうか?






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