1.火事より
タバコに火をつけたら煙が爆発して世界中が火事になったら母さんが大慌てで消火器のピンを抜いて噴射するなり世界の地域という地域が亀虫をひっくり返したように平ぺったくてばたばたしたしたために地域たちはいやに警戒してその身体から臭い体液を発散してとても近づかないのでその匂いが手につかないようにスコップで地域地域をひとつふたつずつ掬って三階のベランダから下に捨てると下に下に落ちていく地域は頭が馬鹿になったのか順番に積み上がっていって最後に1番上に乗って頭になった地域がくしゃみをしたのでグラグラしたなり全て崩れ三階下の地面の瓦礫かガラクタか足の踏み場もなくなったのでこれはわざわざ下まで降りていって片付けようにも量が多い上に1つ1つの地域はかなり持ちにくいカタチをして且つ重いので解決を考えるのに難渋するだろうとタバコに火をつけたのは誰だと激しく怒鳴り散らしたらとなりの可愛いコオロギが小さくウインクしたのでもうひとつ隣のばあさんはめろめろになって母さんの消火器の路肩に打ち捨てられている絵を背景に転がりこんできた居候の勉強机の上のボールペンがカリカリと音をたてて猫と犬は硬いエサを食べるところを時間がかかるというので扉を閉めて見えなくしたのに6時の時計は2時間後に8時になるのを諦めたというのでもう時間がなくなりこの続きのなりゆきを別の時計にお願いするための時計を探しにまず少し半時計回りしてから探し始めると犬と猫なんかはいなくなっててペンはカリカリと未だ狂ったようにカリカリとスナック菓子を齧ってるんだかずっとカリカリしているのでもうほんとうにしばらく放っておこうとおもっている。