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まーちゃんとクエスト!!  作者: 天馬光
第二章 ギルディア
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大泥棒のこれから

 って、ゴルドー? あれ? その名前って……


「もしかして……」


「あぁ。嬢ちゃんの想像してる通り、ゴルドーってのは、俺らのキューピットにもなってくれた大恩人、ゴルドー・マックスウェルのことだ」

 やっぱり! オッサンが闘技場で会ったっていうあの男か!


 ドンカカいわく、ゴルドーはあの後、支持者達を率いてクーデターを決行。死闘の末にギルド全体の腐敗を一掃し、全ギルドを掌握した。

 現在は【獅子王の射手(レオーネ・サジタリオ)】のボス兼全ギルドを束ねるギルディアの長として、治安維持とギルディアの発展に尽力する傍ら、格差是正と本来のギルドの姿を取り戻す活動をしているらしい。

 かつて『変人』と呼ばれた男のまともな思想に、時代がようやく追いついてきたといったところか。


「面倒見がよくて、偏見もないあいつのことだ。きっと、お前らの力にもなってくれるだろう」


「それは心強いですね。勇さん」


「あぁ。わかった。そういうことなら引き受けるよ」

 そう言うと俺達は、鞄やリュック、袋や装備品を手に持った。量が量だけに嵩張るし、何より重い。

 まったく、たった1日でえらく持ち物が増えたもんだ。って、それはまーちゃんも同じか。重みのせいか心なしか背負ってるというより、背負われてる感がする。

 こりゃ、ギルディアに着いたらまず、荷物の整理と、鍛冶ギルドとかに頼んで勇者の剣用の鞘を作ってもらわねぇとな。


 そうと決まれば、ギルディア目指して、いざ出発。と、いきたかったが、もう1つ気になることがある。お目当ての宝石を手に入れたこいつらの今後だ。 


「ところで、あなた達はこれからどうするつもりですか? もしかして、まだ盗賊を?」


「それは俺らにもわからねぇ。俺達は今まで、こういう生き方しかしてこなかったからな。いきなり『やめろ』って言われて、やめられるかって言われると……」


「そうですか……」

 まーちゃんの顔から落胆の表情が、ほんの少しだが滲み出る。それを見たからかドンカカは、頭をポリポリと掻き、


「けどまぁ、やれるだけのことはやるつもりだ。いつまでも泥棒のままじゃ、マオがチャンピオンになった時、その顔に泥を塗ることになんだろ?」

 と、続けた。奴の口ぶりからして、その言葉に二言はないらしい。


「よくわかってんじゃねぇか。その言葉、忘れんなよ」


「おうよ! ったりめぇよ」


「んじゃ、そろそろ行くか」


「はい」

 そう言って、塔に背を向け歩み始める俺とまーちゃんに、


「あばよおめぇら! また会おうぜー!」


「くれぐれも体に気をつけて。風邪ひくんじゃないよ」


「勇、マー。またな」


「お達者でっすー!」

 と、手を振るドンカカ一味から、暖かい言葉をかけられた。


 まさか、泥棒に見送られる日がくるとはな。夢にも思わなかったし、勇者としてどうかとは思うが、これはこれで悪くない。泥棒を改心させて繋がる絆。こういうのも俺はアリだと思う。

 その繋がりが少しでも長く続き、マオがチャンピオンに、ドンカカが足を洗って真っ当な道を歩むためにも、必ず魔王を討たないとな。その結果、俺が元の世界に帰って、あいつらと永遠に別れることになっても………………

 コボ(Lv12)のステータス

 HP……26

 MP……13

 物理攻撃力……47→33(装備による変動あり)

 物理防御力……37(装備による加算あり)

 魔法攻撃力……10

 魔法防御力……15

 素早さ……17→27(装備による変動あり)

 命中……12→18(同上)

 運……10


 ・装備

 メイス(攻撃力20 素早さ-10 命中-6)→ポイズンダガー(物理攻撃力6 攻撃時、敵に毒付与)

 コボルトの帽子(物理防御力3)

 コボルトの鎧(物理防御力8)

 鉄の小手(物理防御力7 素早さ-1)

 

 ・特技……【噛みつき】 【全力攻撃】 【吠える】

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