マオからの頼み
「そうそう。若いんだから、年上の厚意は素直に受け取りな。あ、そうだ。厚意ついでに、1つ、あたいらからの頼みを聞いちゃくれないかい?」
「は? 頼み?」
そう聞き返すとマオは頷き、袋に入っている方の財宝をギルディア最大のギルド【獅子王の射手】に届けてくれるよう頼んできた。
というのも、まーちゃんが背負ってるリュックの方は、悪党共から掻っ払ったり、魔物を倒してりして得た物だから何の問題もないのだが、袋の方は王家や善良な市民相手に部下達がつい出来心で盗ってきてしまった物らしい。
そのため、ヘタに売ったり使ったりすると足がついてしまうため、ドンカカ一味も扱いに困り、ずっとタンスの肥やしならぬ宝物庫の肥やしになっていたそうだ。
「そこで、勇者であるあんたが、あたいらを懲らしめた戦利品ってことで、処分しといてくれないかい? もちろん、謝礼が出たら、全部あんたらの懐に入れてくれていい。途中、アクアティック沼野っていう広大な沼地があるんだけど、最近、妙な魔物が棲みついてしまったらしくってね。難所となっちまったそこを越えるための手間賃ってことで、取っといとくれ」
「それは別にいいんだけど、なんで【獅子王の射手】なんだ? 盗品なら治安維持ギルドとかに渡した方がいいんじゃ……」
「【獅子王の射手】自体が、そもそもギルディアの治安維持を目的としたギルドだし、全てのギルドの頂点に君臨するそこに行った方が、あんたらも今後の冒険に役立つ情報も得られる。なにより、そこのボスであるゴルドーなら、あたいらのことを察して、何かと融通を利かせてくれると思うからね」
なるほどな。俺らは情報と金を手に入れ、ドンカカ一味は融通を利かせてくれることで、減刑してもらえるかもしれない。マオなりに一味と俺らにとって、何が最善なのか考えてくれたってことか。確かにそれなら、理にかなってる。
ゴン(Lv10)のステータス
HP……18
MP……28
物理攻撃力……54(装備による加算あり)
物理防御力……30(同上)
魔法攻撃力……23
魔法防御力……32(同上)
素早さ……21
命中……10
運……12
・装備
アイアンクロー(物理攻撃力17)
アイアンクロー(物理攻撃力17)
毛皮のベスト(物理防御力11 魔法防御力8)
革のブーツ(物理防御力1)
・特技……【毒攻撃】 【放電】 【体当たり】




