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まーちゃんとクエスト!!  作者: 天馬光
第二章 ギルディア
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呆気ない幕切れ

 その凶刃がとうとう、まーちゃんにまで。


「っ……! まーちゃんっ!」

 俺はそう叫ぶと、まーちゃんを抱きかかえて、奴の斧をギリギリのところで回避した。

 避けた弾みでまーちゃんの服の下から出てきた例の宝石に、頭をぶつけちまったのは痛かったが、それ以外で負ったダメージはない。


 ったく、あのオッサン、ブチギレすぎてて見境なくなってるじゃねぇか。このままじゃ、嫁すらも殺しかねねぇぞ。

 仕方ねぇ。こうなったら、もう1発くらわせて大人しくしてもらうしか……


 と、思い、再び勇者の剣に意識を集中しかけたその時、さっきまで散々暴れてたドンカカの動きがピタッと止まった。

 何だ? と思い様子を窺うと、怒りに染まっていた奴の目は血走っておらず、驚きと共に正気を取り戻しつつあるようだった。


(ババアは……生きてるよな? じゃあ、何が奴を正気に戻した?)

 そう思ってると、ドンカカは別の意味で興奮状態になり、まーちゃんの方を指差すと、


「そ、それはまさしく……フォルトゥナハート……! お前、どこでそれを!?」

 と、尋ねてきた。

 その指し示す先にあったのは……例の騙されて買わされた宝石だった。


「え? これは、その……ポルトレイアの宝石商で――」

 まーちゃんがそう言い終わるか終わらないかぐらいで、ドンカカは頭が地べたにめり込むんじゃないか? っていうぐらい土下座し、


「頼む! そいつを俺に譲ってくれっ!」

 と、懇願した。


「はぁっ!? 何言ってんだオッサン! 散々俺らや人様に迷惑かけてといて、『宝石をよこせ』とか、おかしいだろ! どういう神経してんだ!?」


「それは重々わかってる! だが、俺にはどうしてもそれが必要なんだ! 後生の頼みだ! 頼むっ!」

 立て続けに2回目の土下座。厚顔無恥を絵に描いたようなこいつが、敵に対して、恥を捨ててここまでするってことは、よっぽどの理由があるはずだ。


「……なんでそこまでするんだ? これって、ただの宝石だろ?」


「そいつは……ただの宝石じゃねぇんだ」


「え?」

 そう聞き返す俺に、ドンカカはその宝石・フォルトゥナハートとそれを求めている理由について語り始めた…………

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