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まーちゃんとクエスト!!  作者: 天馬光
第二章 ギルディア
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延々と続く階段

 最初の関門は突破した。とはいえ、ここは盗賊の本拠地。どんなド汚ぇ手を使われるかわからねぇ以上、一瞬たりとも気が抜けない。


 案の定、俺達は入ってすぐ、ドンカカ一味から盛大な歓迎を受けた。

 壁に仕掛けられた無数の矢が飛んでくるわ、それを凌いだと思ったら、今度は奇襲&待ち伏せで連戦させられる始末。

 まぁ、弱すぎて倒すのは簡単だし、取り切れないほどの金や装備も獲得できるのはいいが、こうも多いと流石に鬱陶しい。それに全員を相手にしている時間の余裕はない。



 てなわけで、途中で戦闘を切り上げた俺とまーちゃんは現在、ひたすら塔の階段を駆け上がっている。今はビルでいうと、だいたい……20階ぐらい、かな?


「ぜぇぜぇ……ったく、この塔、どんだけ高ぇんだよ……ドンカカの野郎、侵入者対策のトラップを設置してるヒマがあんなら、エレベーターぐらい作っとけよな」


「えれべーたー? といいますと?」


「あぁ、俺の世界にある高い建物内を上下に移動する乗り物だよ。それがありゃ、上まで楽に行けんのに……」

 あ、でも、あったところで使わねぇか。止められたり、襲撃される危険性があるから。

 それに向こうだって、リスクがあるという点では俺達と同じだ。エレベーターでポンと一足飛びで来られるより、階段上らせて体力を削った方が、いざって時、倒しやすい。


(小悪党のくせに、意外と賢いじゃねぇか。それとも、あのババアの入れ知恵か?)

 なんにしても、これは地味に堪える。延々と続く終わりの見えない螺旋階段に、精神と体力が徐々にやられ始めてきている。

 もし、この階段が塔の建設当時からあったんなら、作った奴バカじゃねぇの?


 それはそうと、さっきから下っ端や魔物の姿が見えねぇな。俺達の全力ダッシュに誰一人ついてこれなくなったのか? だとしたら好機だ。今の内に体力の回復を図ろう。


「ちょ、ちょっとまーちゃん。タイム……少し休憩しよう」

 まーちゃんが同意したのを確認してから、俺は階段に腰を下ろす。


 こういう時、水かお茶をガブ飲みできりゃ、それだけで至福なんだろうけど、荷物と一緒にまーちゃんの水筒も盗られた俺らに、喉を潤す手段はない。

 それすら奪った奴らはやっぱ許せない。この渇きの分も含めて、必ず痛い目に遭わせてやる。ドンカカ一味への恨みから俺はそう心に誓った。

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