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まーちゃんとクエスト!!  作者: 天馬光
第二章 ギルディア
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騙された!

 その先には……見覚えのあるコソ泥共が、まーちゃんのリュックを神輿のように担いで持ち去ろうとする姿が。


「あ! てめぇらっ! 何やってんだ! まーちゃんのリュックを返……っ!」

 そう怒鳴りながら、俺は()()()()()()、腕を振り上げる。


 ん? 拳を握り締め? なんで鞄を持ってんのにグーにできるんだ? てか、それ以前に、やけに手が軽いし、物を持ってるって感触も……

 まさか……そう思い、問題の手の方に目を向けると、そこにあるはずの鞄が無くなっていた。


「え!? あれ!? なんで!?」

 鞄が点線で表記されるような事態に、軽くパニックを起こし、辺りを見回していると、マオさんが俺の鞄を持って、悠然と歩いていた。


「悪いね。ボウヤ。貰ってくよ」


「あんた!」

 そう。マオさんもあいつらの仲間だったんだ。


「野郎共。ずらかるよ」


「へい! 姐御!」


「姐御……って、まさか!」


「お察しの通りだよ。あの人が、ドンカカが世話んなったね」

 しかも、よりにもよって、あの天下の大泥棒を自称する変態野郎・ドンカカの嫁かよ。あんな醜男が、こんな色っぽい女と結婚してるなんて……なんか腹立つ。


「俺達を騙したのか!」


「結果的にはそうだが、全部が全部ってわけじゃないよ。武闘家なのは本当だし、あんたのことをいい男って褒めたのも本心からだよ」


「ほ、ほんとっすか?」


「あぁ。その悪人面、見てて惚れ惚れするよ。どうだい? あんた。うちに来て泥棒稼業を始めないかい? うちに来たら、その間抜けさを叩き直してあげるよ」

 結局そういうことかよ! 喜んで損したわ!


「誰がなるかっ!」


「そうかい。そりゃ残念。なら、ここでお別れだね。じゃ、あばよボウヤ達!」

 それだけ言うと、あの女は下っ端共を連れて、スタコラサッサと逃げていった。



 残ったのは、装備だけとなってしまった俺とまーちゃん。

 虚しい風が、呆然とする俺達の間を吹き抜け、フツフツと沸き上がる怒りを煽っていく。


「あ、あ……あんの、クソババアーッ!」


「どうしましょう勇さん!」


「どうもこうもねぇ! 予定変更だっ! ギルディアに行く前に、あいつらと決着つけんぞ!」

 そう息巻いた俺は、まーちゃんを連れてババア共を追いかけた。

 前回といい、今回といい、もう許せねぇ! 人様に迷惑かけたらどうなるか、あいつらにとことん思い知らせてやるっ!

 リュックと鞄を失った。

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